リンクをコピーしました

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • もっと見る

【常識の転換】ドアストッパーが「ゴム製」になった理由。なぜ「株式会社光」は素材変更できたのか?

メーカー

佐野省治

佐野省治

株式会社光取締役副会長。大阪出身。1968年、株式会社光入社。2009年株式会社光代表取締役社長就任。2018年から現職。

ドアストッパーが「木製」から「ゴム製」へ、常識の転換点

ドアストッパー先薄型

地面・床面とドアの隙間があまりないときに便利な「ドアストッパー先薄型」

マンションやホテルなど部屋の扉が閉まらないように、ドアの下に滑り込ませて固定させるドアストッパー。非常に地味ながら、引っ越しの作業時など時にないと困ってしまうお役立ちアイテムだ。

実はこのドアストッパー、1990年前後を境に素材が大きく変化した。木製だったのが、ゴム製になっているのだ。昭和の終わり頃、ゴム製のドアストッパーを開発・販売したのが、大阪に本社がある株式会社光というメーカーだった。

代表取締役社長歴任後、現在は取締役副会長を務める佐野省治さんは、木製のドアストッパーしかなかった時代をこう振り返る。

「以前は、ドアストッパーの多くはカマボコの板のような木製でした。当時はみんながそういうものだと思っていましたし、私も特に疑問を感じていませんでした」

素材を変えるきっかけはゴム製品を扱うようになったこと。ゴムの弾性と滑り止め効果を活かせないか? と考え、ドアストッパーに目が向いた

最初の製品が開発できればすぐに多品種展開

ドアストッパーを木製からゴム製に変えた株式会社光が多品種少量生産にこだわる理由

ドアストッパー先厚型

「弊社は加工メーカーなので、1次メーカーが作る素材を最終ユーザーに使っていただきやすいものに加工し製品化するのが仕事です。何とかゴムの特製を活かせないかと考えているとき、ホテルの部屋で目にしたカマボコ板のような木製のドアストッパー。これはゴムの方がいいに違いない! と思ったんです」

ところが当時、ゴムを扱い始めたばかりで成型の知識は皆無だった。苦労しながら製品化に漕ぎつけた経験は会社にとって大きな財産となった。

「ゴムのへこみの部分を作るのが、とにかくうまくいかないんです(笑)。地面に接しなくて意味を成さない試作品ばかりができましたが、最終的に何とか形にすることができました。発売は1988年頃で、これをきっかけに弊社では様々なゴム製品を販売することになります。ドアストッパー製品化の試行錯誤があったおかげですね」

発売後、マグネットを付けて使わない際にはドアに貼っておくことが可能に

また、現在ではゴム製だけではなく、金属製や足形のかわいいデザインのものや超強力タイプなどをリリース。さらに、戸当たりクッションやクッションテープなど関連アイテムも多品種展開している。

loading

関連するキーワード

となりのカインズさんをフォローして最新情報をチェック!

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Instagram
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

RELATED関連する記事

POPULAR人気の記事

  • Daily
  • Weekly

広告掲載について

NEWS LETTER ニュースレター

Webライター・イラストレーター募集

取材のご依頼や情報提供はこちらから