押し入れ・クローゼットの湿気対策やってますか?収納スペースにカビが生えないようにする方法を解説
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オジギソウは南アメリカ、中央アメリカを原産地とするマメ科の多年草で、葉の付け根部分にピンク色のボウルのような可愛らしい花が咲きます。暖かいところを好む植物なので、日本の厳しい冬は越えられません。そのため、日本では一年草だと割り切って扱われることが多いです。
この記事では、オジギソウを元気に育てるポイントをわかりやすく解説します。
オジギソウは、葉に触れると徐々に葉が閉じていき、まるでお辞儀をするような姿になるユニークな植物です。これはオジギソウが振動や温度変化に敏感な性質を持つからで、異常を察知すると、葉の付け根部分にある空気枕のような細胞から水分が抜けてしまうためです。自己防衛の一種だといわれていますが、詳細はよくわかっていません。
お辞儀をする様子が恥(羞)じいを表しているようにも見えることから、漢字では「含羞草」と書きます(御辞儀草と書くこともあります)。ちなみに、英語では「Sensitive plant」や「Sleeping grass」と呼ぶのが一般的です。
花言葉は「感じやすい心」「デリケートな感性」「感受性」「敏感」「謙虚」「失望」といった、オジギソウの特性から連想される言葉が付けられています。
上記のとおり特別な物は必要ありません。種や苗は花屋さんの他、ホームセンターでも販売されています。苗からのほうが育てやすいため、園芸初心者など自信のない方は苗からのほうがよいかもしれません。
土は非常に大切ですが、栄養バランスが整った花用の培養土を使えば解決です。こだわりたい方は、赤玉土と腐葉土を混ぜて使いましょう。配合のポイントは後述します。
オジギソウは水はけの良い用土を用意し、鉢植えもしくは地植えで育てます。日当たりの良い場所を好み、寒さにはあまり強くないため、なるべく暖かい場所で育てるようにしましょう。地植えの場合、沖縄などを除いて越冬は難しいので、一年草だと割り切って育てる方が多いです。
また、肥料は液体肥料を少量用意するのみで大丈夫です。
オジギソウは耐暑性はあるものの、耐寒性はかなり弱いため、栽培難易度としては低~中といったところです。しかし、下記でまとめたポイントに注意して育てれば、大きなトラブルには見舞われないでしょう。開花から発芽までの流れと、「水やり」「肥料」「植え替え」「土の準備」に分けて解説します。
オジギソウの開花期は7月から9月で、5月中旬頃に種をまきます。オジギソウの種は硬く、発芽の適温は25~30℃と高いため、水に一晩つけてからまくか、種まきの前に少しお湯につけるなどすると、発芽しやすくなります。ポットで3~4粒の種をまき、発芽するまで十分に水を与えます。夏頃に本葉が3枚ほどになったら苗を鉢に植え付けましょう。
オジギソウは暖かく日当たりの良い場所が適しています。水はけの良い土で育てるようにし、土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。土が乾燥するとハダニがわく恐れがあるため要注意です。
オジギソウは乾燥に弱いという弱点があります。気温が高くなる夏場は特に注意し、土の表面が乾かないよう、毎日朝夕の2回水やりをしましょう。庭植えの場合は雨が降ることもあるため、乾燥した日が続かなければ特に水やりの必要はありません。
オジギソウは苗を育てるときに液体肥料を1~2回程度与えます。それ以外は特に与える必要はありません。肥料を与えすぎてしまうと、葉ばかりが茂り、花がつきにくくなる可能性があるからです。初心者の方は心配になって多めに与えがちですが、少量で大丈夫です。
オジギソウは根が真っすぐ伸びる性質を持っており、根を傷つける可能性がある植え替えは向いていません。育てる場所を考えて種まきをし、種まきをしてから葉がつくまでの苗が小さい頃に植え付けをするのがよいでしょう。どうしても植え替えをしたい場合は、根を傷つけないように作業する必要があります。
オジギソウは水はけの良い土が適しています。市販の草花用の培養土が便利でおすすめですが、自分で配合する場合は、赤玉土7・腐葉土3の割合で混ぜるとよいでしょう。一株でも根が広がるため、複数植える場合は25cmほど間隔をあけて植えるようにし、鉢も大きめのものを選びます。
水やりや肥料、植え替えのほか、オジギソウを上手に育てるにあたって知っておくと役立つ知識をご紹介します。育て方以外でも関心事の高い話題についてもお答えしていますので、ぜひ参考にしてください。
A.本当です。オジギソウに含まれている「アルカロイド」という成分は薬効もあるといわれていますが、同時に毒性もあるため、口にすると危険です。オジギソウを室内で育てる場合は、小さな子どもやペットが食べてしまわないよう、置く場所に注意する必要しましょう。
A.本来は多年草であるオジギソウですが、日本の寒さには耐えられないため、基本的には一年草として扱われています。ただし、花が咲き終わった秋頃に種を収穫することができることから、翌年種まきをすれば再びオジギソウを咲かせることができます。
種はさやが茶色くなってきたタイミングでさやごと収穫します。さやが完全に乾燥してから種を取り出し、翌年の種まきまで保管します。種まきでは最初は育苗ポットで葉が出るまで育て、葉が出てきたら元気の良い苗を選んで植え付けをしましょう。
A.オジギソウは丈夫なため、病気にかかったり害虫の被害にあうことはほとんどありません。しかし、土の乾燥などが原因でハダニがつくこともあるため、見つけたらすぐに園芸用の殺虫剤などで駆除するようにしましょう。
病害虫以外の大敵は寒さです。日本では越冬できず枯れてしまいます。複数年に渡って育ててあげたいなら、寒い時期は室内に移動させましょう。
A.エバーフレッシュです。葉の形はよく似ていますが、触るなどしてもお辞儀しません。エバーフレッシュは日中に葉を広げ、夜は休むようにして葉を閉じる、ある意味で人間らしい植物です。
その他に「アレチケツメイ」というマメ科の多年草も、オジギソウによく似ています。荒地などに生えているので、見かけたら触ってみるとよいでしょう(もちろんお辞儀はしてくれません)。
オジギソウは葉に刺激を与えると葉が閉じる性質を持っているため、観賞用だけでなく葉の習性を楽しむために育てるのもおすすめです。夏にはピンク色の花を咲かせ、種を採取して再び種まきをすることで、毎年オジギソウを育てることができます。比較的気軽に育てることができるので、ぜひ愛情を持って育ててみてください。