猫が寝る場所から読み解く、猫の性格とあなたとの関係性
リンクをコピーしました
目次/ INDEX
冬でも元気に花を咲かせるパンジー・ビオラですが、実はきちんとお手入れをすれば6月頃まで咲いてくれることも。そこで大事になってくるのが、終わった花を摘む「花がら摘み」と伸びた茎を剪定する「切り戻し」という作業です。
この記事ではパンジー・ビオラの花を長く楽しむために、花がら摘みと切り戻しの方法について解説していきます。それぞれ目的や注意点、コツも合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも花がら摘みとは、花が終わっても散らずに残っている花を手で摘んだり園芸用のハサミで取り除く作業のこと。枯れた花をそのまま放置すると、カビや病害虫が発生してしまったり見栄えも悪くなってしまうため、種を採取する場合を除いて、花が終わったタイミングで行うのがおすすめです。パンジーやビオラの種を採取したい場合は、花が枯れてもそのままにしておきましょう。
花がら摘みの目的として、次の3つが挙げられます。
花がらをそのまま放置するとやがて種を作ります。種作りにはたくさんの栄養とエネルギーを使うため、花がらを摘むことでその分のエネルギーを株全体やこれから咲く花へ使うことができます。そのため、花がら摘みを行うと株全体の寿命が伸び、花を長く多く咲かせることができるんです。
花がらを残しておくと、雨水が溜まりやすくなるため湿度が上がり、株が弱ってしまうことも。風通しも悪くなり、カビが生えたり病害虫が発生してしまうことがあるため注意しましょう。
せっかくキレイに花壇や寄せ植えを整えていても、枯れたりしぼんだ花をそのままにしておくと見栄えも悪くなってしまいます。手入れの行き届いた庭づくりをするために、気づいたときにサッと摘んでしまうのがおすすめです。
花がら摘みは、基本的には花が枯れてきたり色があせてきたタイミングで行いましょう。種をつける前であればいつでも大丈夫ですが、病害虫予防のためにも気づいたときに早めに行うのがおすすめです。
また、よりたくさんの花を咲かせるために少し早いタイミングで行うこともできます。花がしぼむ前に摘んだ場合は、切り花として室内に飾って楽しむのも良いでしょう。
花がら摘みの方法は簡単で、花がらがついた茎の付け根に近いところからカットするだけ。手で取っても大丈夫ですが、なるべく他の花や茎を傷つけないように園芸用のハサミを使うのがおすすめです。
茎の付け根ではなく途中からカットしてしまうと、そこからまた茎が伸びて見栄えが悪くなってしまうため注意しましょう。
花がら摘みを行うときは、次のポイントに注意しながら行ってください。
花がら摘みを行うときは、水やり後の花が元気な状態にするのがおすすめです。水分が不足していると株全体がしおれているため、残しておく茎や葉なども間違って一緒にカットしてしまったり傷つけてしまうことも。病気のもとになるカビや細菌は傷ついた茎などからも入り込むため注意が必要です。
花がらと蕾は形が似ているため、花がら摘みを行うときはしっかり見分ける必要があります。花がらは花びらにシワがあったりクルッと丸まっている特徴があるため、間違って蕾を摘んでしまわないようにしましょう。
切り戻しとはパンジーやビオラの伸びた茎を剪定し、風通しを良くすることで病害虫の発生を防ぐなどの効果があります。花を長く楽しむために、タイミングを見ながら花がら摘みと一緒に行うのがおすすめです。
切り戻しには次の3つの目的があります。
伸びた茎を切り戻すと風通しが良くなり、カビや病害虫の発生の予防につながります。もし病害虫が発生してしまうと花が咲かなかったり最悪の場合枯れてしまうため、花がら摘みと同じように定期的に行うのが大切です。
茎が伸び放題になると栄養や水分が花にまで行き渡らず、しおれたり枯れてしまうことも。また日光も届きにくくなるため、伸び切る前に切り戻しを行うようにしましょう。伸びた茎を切り戻すことで新しく咲く花に栄養を与え、花を長くたくさん楽しむことができます。
切り戻しには病害虫の発生を予防したり、これから新しく咲く花に栄養をまわしたりする他にも、株全体の見栄えを良くする効果もあります。花壇や鉢植えに伸びた茎の花があると、どうしても手入れが行き届いていない印象を与えてしまいます。キレイな庭づくりをするためにも、忘れずに切り戻しを行いましょう。
切り戻しは、基本的には花がら摘みと同じく花が枯れたりしおれてきたタイミングで行うようにしてください。花以外にも、茎や葉が枯れたり傷んでいたら切り戻しを行います。一度切り戻した株をさらに切り戻しを行う場合は、2〜3週間ほど時間をあけるようにしましょう。
また、パンジーやビオラは冬の寒さには強いですが、夏の暑さには弱い特徴があります。春以降の気温や湿度が高い時期に切り戻しを行うと失敗してしまうことがあるため注意が必要です。なるべく気温や湿度が低い涼しい日に行うようにしてください。
パンジーやビオラの切り戻しは、地面から数えて3つ目の節のすぐ上をカットしましょう。節は茎から出るわき芽を1として数えます。もし株全体が伸び切っている場合は、草丈が1/2〜1/3ぐらいになるように切り戻してください。この時、変色したり枯れている花がらがあれば一緒に摘み取りましょう。
切り戻しを行う際は、次のポイントに注意しながら行ってください。
伸びている茎以外にも、風などで折れたり茂りすぎている茎や葉があれば同じように切り戻しを行ってください。切り戻しに慣れていないと切るべきか悩んでしまう方もいると思いますが、そのままにしているとパンジーやビオラの生育を邪魔してしまいます。花を長く楽しむためにも必要なお手入れですので、不要な茎は思い切って切るようにしましょう。
切り戻しをした茎や葉にカビが生えていたり、病気が発生している場合、ハサミは必ず洗って清潔にしておきます。もし洗わずに別の植物の剪定などに使ってしまうと、カビや病気が伝染ることがあるため注意が必要です。基本的には水洗いして水気を取った後にオイルを塗るだけで大丈夫ですが、念入りにキレイにしたい場合は消毒用のエタノールを使って拭き取るのもおすすめです。
いかがでしょうか。ここまで、パンジーやビオラの花がら摘みや切り戻しの方法について解説してきました。どちらも病害虫の発生を予防したり、見栄えを良くするために必要なお手入れ方法になりますので、こまめに花をチェックして行うようにしましょう。パンジーやビオラを少しでも長く楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてみください。