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うさぎの耳のような形がかわいらしいウチワサボテンは、日本では古くから観賞用として親しまれ、海外では食用としても流通しています。
丈夫で育てやすい植物で、室内でも室外でも栽培できます。また、種からの栽培も可能ですが、発芽率はあまり高くないため苗から育てた方がしっかり育ちます。
ここでは、ウチワサボテンの育て方を解説します。ウチワサボテンが好む環境や、各季節の水やりの仕方、葉水や冬越し、植え替えについてや、挿し木による増やし方も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ウチワサボテンは、「サボテン科ウチワサボテン亜科オプンティア属」に分類される多肉植物です。原産地は南アメリカ、北アメリカ、タイ、イスラエルなどで、世界中に約300種が存在しています。丈夫でよく育つサボテンで、中には2mを超える種類もあります。
平たく丸い茎がうちわに似ていることから「ウチワサボテン」と呼ばれるようになりました。茎の表面には柔らかいトゲがあり、一度刺さると簡単には抜けないため注意が必要です。
開花年齢になったウチワサボテンは、6〜8月頃に花を咲かせます。花の色は黄色、オレンジ、赤、白など種類によって様々です。開花後には、赤や黄色、黄緑色の果実が生ります。この果実はカクタスペア(別名トゥナ)と呼ばれ、メキシコなどでよく食べられています。
代表的な品種には、白く柔らかいとげを持つ「白桃扇」、黄色のとげが特徴的な小型の「金烏帽子」、2mを超えて育つこともある大型の「大丸盆」などがあります。
ウチワサボテンは日差しが強く乾燥した地域が原産のため、日当たりがよい場所を好みます。日光が不足すると、茎の形が悪くなったり弱い株に育つ恐れがあります。丈夫に育てるために、しっかり日光に当てましょう。
しかし、強い日光に当て続けると葉焼けを起こしてしまうため、真夏の直射日光は避けて、半日陰になる場所へ移動させましょう。
寒さにはやや弱く、冬は気温を5℃以上に保つ必要があります。気温が5℃以下になると、茎や根が凍傷を起こして根腐れの原因になるので、春の暖かい時期がくるまでは室内で育てるようにしましょう。
寒い冬を乗り超えたウチワサボテンは花を咲かせます。室内で育てるときは過保護に温めすぎず、涼しい場所に置いて寒さを感じさせてください。
ウチワサボテンは多湿を嫌うため、過剰な水やりは厳禁です。雨にもあまりあてないように注意しましょう。
水やりは、季節に合わせて頻度や量を調整します。春や秋の生育期はたっぷりと水を与えてください。鉢全体にいきわたるように、鉢の底から水が出るまで注ぎます。土の表面が白く乾いた頃が最適なタイミングです。
梅雨時期〜真夏にかけては、多湿を避けるために水やりの頻度を減らします。日中に水を与えると、高温で株が蒸れて生育が悪くなります。夕方〜夜の気温が下がった時間に行いましょう。
冬はウチワサボテンの休眠期です。水やりの頻度は月に1度程度、もしくは断水しても問題ありません。
水やりをする場合は、気温の高い日中に少量だけ与えます。このとき、15〜20℃ほどのぬるい水を与えると、根が傷みにくくなります。
ウチワサボテンは多湿が苦手で、通気性と水はけのよい土を好みます。市販のサボテン専用の土を使うと良いでしょう。
自作する場合は、赤玉土(小粒)、腐葉土、川砂を6:2:2の比率でブレンドした土や、川砂、腐葉土を8:2で混ぜたものに、くん炭を約1割加えた土がおすすめです。
ウチワサボテンは栄養の少ない乾いた土地でも生育可能な植物です。そのため、肥料を与えなくてもしっかり育ちます。
与える場合は、固形の緩効性肥料、油かすや鶏糞などの有機肥料を少しだけ土に混ぜます。植え替え時期や植え付け時に行うとよいでしょう。肥料の量が多いと、茎の形が悪くなったり、根が傷んで枯れてしまう恐れがあるため、与えすぎには十分注意してください。
春や秋の生育期に追肥をしてもよいです。液体肥料や活力剤を、半月に1度ほどの頻度で与えます。弱りやすい夏や休眠期の冬は、負担になるため与えないようにします。
ウチワサボテンの茎が乾燥していたら葉水をします。特に断水気味になる冬や、エアコンの風による茎の乾燥が気になる時に、霧吹きで全体に水を吹きかけましょう。
冬に葉水をする際は、表面が凍結してしまわないようタイミングには注意します。気温が下がる夕方以降は避け、昼間の暖かい時間にしましょう。
寒さに強くないウチワサボテンの冬越しは、基本的には室内で行います。日の当たる窓際などに置き、気温は5℃以上を保ちましょう。
水はあまり与えず、追肥や植え替えもNGです。日当たりの良い乾燥した環境で、しっかり休眠させるようにしましょう。
ウチワサボテンを同じ土で育て続けていると、水はけが悪くなったり、根詰まりが起こる恐れがあります。そのため、1〜3年に1度の頻度で植え替えをしましょう。
植え替えの時期は、3〜4月頃や9〜10月頃の生育期直前が最適です。梅雨時期や真夏、冬の休眠期は避けてください。
植え替えの前の1週間は水を与えず、土を乾燥させます。株を移動させる際は、古い根や傷んでいる根をカットしましょう。
新しい鉢はウチワサボテンの成長に合わせて少し大きめのものを用意し、新鮮な土を入れます。植え替え後の水やりは、1週間〜10日ほど日をあけて行いましょう。
繁殖力が強いウチワサボテンは、挿し木で簡単に増やせます。挿し木は生育期である4〜8月頃にするとよいでしょう。
まず株から茎を切り取り、切り口を殺菌剤で消毒してから数日〜1週間ほどかけて乾燥させます。切り口が乾いたら、新しい鉢に植えこみましょう。
挿し木後約2週間は水やりは控え、根がしっかりはるまで見守ります。根がはった後は、通常通りに育てましょう。
ウチワサボテンはあまり病気にかからない植物です。しかし多湿な状態が続くと、「軟腐病(なんぷびょう)」にかかってしまいます。通気性がよい場所に置き、過剰な水やりは避けましょう。
軟腐病は細菌によって葉が腐ってしまう病気です。発症箇所を見つけたら、広がる前にすぐに取り除きます。枯れた茎が腐り、軟腐病を引き起こす恐れもあるため、こちらも見つけ次第取り除きましょう。
ウチワサボテンにつきやすい害虫にカイガラムシがいます。カイガラムシは茎につき、栄養分を吸い取って生育を阻害します。
カイガラムシの成虫には殻があり、薬剤が効きにくい特徴があります。そのため、粘着テープで取り除いたり、ブラシでこすり落とすようにしましょう。
幼虫には薬剤が効くため、なるべく早い段階で駆除を開始するとよいでしょう。幼虫が出現する5〜7月頃に、月2〜3回ほど薬剤を散布します。カイガラムシが目に見えなくても、対策しておくと効果的です。
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