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ブルースターの育て方 好む日当たりや必要な肥料、風通しなどを紹介

スタッフ

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

青い小さな花を咲かせるブルースター。草花には珍しいパステルブルーの花色と、星形の花弁が特徴です。オキシペタラムの名で出回ることが多く、ブーケや切り花として楽しめます。

ここでは、ブルースターの育て方を詳しく解説していきます。ブルースターが好む環境や、水やりの頻度、適した用土や肥料、剪定の仕方や増やし方についても触れていきますので、最後までご覧ください。

ブルースターはどんな植物?

ブルースターはキョウチクトウ科ルリトウワタ属の多年草です。オキシペタラムの異名で流通することが多く、ガガイモ科とされることもあります。

ブラジルやウルグアイなどの熱帯地域が原産の植物なので、暑さに強く丈夫な性質を持っています。寒さには弱いですが、暖かい地域であれば外での冬越しも可能です。

青い花弁の形が星に見えることから、「ブルースター」の名がつきました。初夏から秋頃までの長い期間花を咲かせるのが特徴です。咲き始めは紫っぽい薄い青色をしていますが、次第に濃い青へと変化し、最後はピンク色になります。

雨に当たると葉や花にシミができるため雨除けの必要がありますが、お手入れ方法はかんたんなので比較的育てやすい植物です。ガーデニングはもちろん、切り花としてインテリアにするのもおすすめですよ。

ブルースターの栽培のはじめ方

ピンク、水色のブルースター

「苗」もしくは「種まき」から育てる

ブルースターは「苗」または「種まき」のどちらでも育てられます。植え付けは4~6月または9~10月の暖かい時期に行いましょう。

特に種まきは、発芽温度が20~25℃と高めです。気温が低いと発芽しにくくなるので、日当たりのいい暖かい場所に植えましょう。

【種まきの方法】

  1. 育苗ポットに種まき用の培養土を入れ、湿らせておく
  2. 指で3~5cmほどの穴を開け、3~5粒ずつ蒔く
  3. ふるいなどを使って薄く土をかぶせる
  4. 霧吹きで水やりをする
  5. 明るい日陰に置き、トレーに水を貼って底面吸水で管理する
  6. 発芽したら元気なものを1つ選んで間引く
  7. 総丈が10cmほどに生長したら鉢や庭に植える

種は花が咲き終わった後に収穫することも可能です。発芽から開花までは4~5ヶ月かかるので、春頃に蒔くのがおすすめですよ。

苗から育てる場合、真夏の植え付けは生育が悪くなるので避けましょう。また、根が傷つくと枯れてしまうため、植え付け時には注意が必要です。根についた土は落とさず、根鉢のまま植えましょう。

「鉢植え」と「地植え」のどちらでも育てられる

ブルースターは「鉢植え」と「地植え」のどちらでも育てられます。

鉢植えの場合は、鉢底ネットと底石を敷き詰め、草花用の培養土を入れます。苗は1つの鉢に1株、プランターなら3~4株を目安に植えてください。苗の根鉢を崩さずに植えたら、鉢のふち下3cmほどまで土を入れます。最後に、鉢底から水が溢れるくらい、たっぷり水やりをしましょう。

地植えの場合は、植え付ける1~2週間前に土を耕します。このとき、腐葉土と苦土石灰を混ぜておきましょう。株間は15~20cm空け、根鉢を崩さずに植えます。土をかけたら軽く手で押し固め、最後にたっぷり水やりをしましょう。

ブルースターは雨に弱いので、雨除けが必要です。地植えの場合、雨除けシートなどを使って防雨対策をします。鉢植えの場合は、室内や雨の当たらない場所に移動してあげましょう。

ブルースターを育てる環境

日当たりがよい場所で咲くブルースター

好む日当たり・温度・風通し

ブルースターは日当たりがよく、風通しのいい場所を好みます。日当たりが悪いと、花が咲きません。また、多湿の環境下には弱く、風通しが悪いと病気にかかりやすくなります。

耐寒温度は5℃ほどなので、冬は防寒対策が必要です。鉢植えの場合は、室内の日当たりのいい場所に置きましょう。

地植えの場合は、寒さ対策として敷きワラや腐葉土で「マルチング」を施します。株元の用土を覆って土を保温、根を保護することで冬越しが可能になります。

ただし、寒冷地ではマルチングをしても枯れてしまうので、秋頃に鉢に植え替えて冬を越しましょう。

水やりの方法・頻度

ブルースターは多湿な環境が苦手なため、土の表面がしっかり乾いてから水やりをします。水の与えすぎは枯れる原因になるので、乾燥気味に育てましょう。鉢植えの場合は、鉢底から水が溢れるくらいたっぷり与えます。

ただし、葉や花の表面に水がかかると、白く色が抜けたり斑点のような模様が出てきてしまいます。外観を損なうだけでなく、株が傷んでしまう原因です。水やりの際は株元にかけるようにしましょう。

ブルースターの土と肥料

水で濡れているブルースター

育てるのに適した土

ブルースターは水はけのいい土を好みます。市販の草花用培養土でも十分育ちますが、自作する場合は、赤玉石・腐葉土・パーライトを6:3:1、または赤玉石・腐葉土・牛糞堆肥を6:3:1で混ぜるのがおすすめです。

赤玉土などの基本的な用土にパーライトを加えることで、土壌改善と水はけをよくできます。牛糞堆肥は、土壌改善に加えて土の繊維質を増やせるのが特徴です。

おすすめの土

与える肥料の種類・頻度

肥料は植え付け時に元肥として緩効性の化成肥料を入れます。ゆっくり効果が続きますが、切らさないよう定期的に追肥をしましょう。

特に、株がよく育つ5~10月の生長期は追肥が必要です。固形肥料の場合は、草花用の緩効性化成肥料を2ヶ月に1回与えてください。

液体肥料の場合は、8~10日に1回、水やりの代わりに与えましょう。

おすすめの肥料

ブルースターの手入れ

ブルースターの葉っぱアップ

剪定の方法・時期

ブルースターは初夏から秋頃にかけて花を咲かせますが、咲き終わったらその都度摘むようにします。そのままにしておくと株が蒸れやすくなり、病気や害虫の発生につながります。

通気性をよくするために、花と茎の根元から剪定をしましょう。花がすべて咲き終わったら株元から15cmのところで切り、腐葉土で覆って冬越しの準備をしてあげてください。

また、ブルースターはつるをよく伸ばしますが、柔らかいため倒れやすいのが難点です。草丈の半分ほどに切り戻し、株をコンパクトに仕立ててあげると倒れにくくなりますよ。

植え替えの方法・時期

ブルースターは根が傷つきやすいため、移植を嫌います。なるべく植え替えるのは避けましょう。地植えの場合は、植え替えることがないよう場所をしっかりチェックしてから植え付けてください。

ただ、2~3年育てると株が老化し、花付きが悪くなります。1つの株を長く育てるのには不向きな植物なので、種を採取して新しい株を増やしましょう。

ブルースターの増やし方

ブルースターは「種」と「挿し木」で増やせます。挿し木は成長期の5~8月がおすすめですが、気温が高い時期であればいつでも構いません。

つるを切り取り、30~60分ほど水に浸けます。このとき、つるの切り口から白い乳液のようなものが出てくるので水で洗い流しましょう。この液体は有毒で、人によってはかぶれてしまいます。直接肌に触れないよう気を付けてください。

水に浸した後は、清潔な用土に挿して水を与えます。用土は挿し木用の土やバーミキュライトでも大丈夫です。土が乾かないようにこまめに水やりをし、日陰で管理しましょう。根が生えたら、鉢や地面に植え替えてあげてください。

ブルースターがかかりやすい病気・つきやすい害虫

ブルースターには、かかりやすい病気はありません。比較的丈夫で育てやすい植物です。多湿の環境下には弱いので、湿気には気を付けましょう。

害虫はアブラムシによる被害に注意が必要です。アブラムシは茎や花につきやすく、針を挿して養分を吸い取ります。

株が弱ってしまう原因になるので、見つけたらすぐに薬剤を使って駆除しましょう。特に、新芽が出る春頃は要注意です。こまめに葉の裏などをチェックしてあげてくださいね。

おすすめの殺虫剤

まとめ

ブルースターは青い色と星形の花が特徴的な植物です。暑さに強く、寒さにも比較的耐性があります。葉や花に水がかかると白く変色してしまうので、水やりには注意しましょう。

湿気に弱いので、乾燥気味に育てます。鉢植えの場合、土がしっかり乾いてから水やりをしましょう。地植えの場合は、植え付けてからの水やりは必要ありません。

花言葉の「幸福な愛」・「信じあう心」から、結婚式のブーケにもよく使われるブルースター。花嫁が青いものを身に付けることで、幸せな結婚生活が送れる「サムシングブルー」として親しまれています。

ガーデニングや切り花にして楽しむのはもちろん、大切な人への贈りものにもおすすめです。ぜひ、幸せの青い花を楽しんでくださいね。

※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。

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