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パプリカは白い花が咲き、その後に色鮮やかな実がなります。実は見た目が鮮やかで美しいだけではなく、そのまま生でも美味しく食べられます。花への興味がきっかけでパプリカを育ててみたいと思われた方に向けて、植え付け方法や開花の時期、育て方のポイントについても解説しますので参考にしてください。
パプリカは初夏に白色の小さな花を咲かせ、その後に赤やオレンジ、黄色などカラフルな実がなります。味は同じ仲間のピーマンに比べて、青臭さや苦みがありません。なかには黒や茶色、紫、白などの実をつける種類もありますが、花の色はすべて白です。花言葉は「同情」や「憐れみ」、「君を忘れない」などです。
パプリカは韓国やニュージーランド、オランダなどからの輸入が8割を占めています。昔は高級な西洋野菜というイメージだったものの、今は気軽にスーパーで買えるようになりました。通年安定して手に入り、ますが、本来の旬は6~9月頃(地域によっては7~10月)です。鉢植えでも育てられます。以下では苗の植え付けから開花、収穫までの流れを詳しく解説していきます。
パプリカを育てるうえで知っておきたい基本情報や栽培のスケジュールについて紹介します。
日本で「パプリカ」と呼ばれるようになった由来は、ハンガリーやオランダ、ドイツなどでの呼び名「paprika」が語源です。開花時期は6~10月と長く、収穫も7~10月まで長期間できます。苗の植え付けから収穫できるようになるまでの期間は、およそ60~80日です。
パプリカはナス目・ナス科・トウガラシ属に分類され、耐陰性や耐寒性については弱いものの、耐暑性は強い植物です。果肉はピーマンに比べて厚く、よりジューシーな食感をしています。先述したように青臭さや苦みなどもないことから、サラダやマリネなど生でも食べやすい食材として、幅広いメニューに使われています。
パプリカを種から育てる場合は、2~3月頃が種まきの適期です。一般的には4月下旬頃になるとホームセンターなどで苗が出回るようになるため、5月中に市販の苗を購入して植え付けます。種から育てた苗も同じ頃に植え付けましょう。
6~10月までは次々に花が咲くようになるため、肥料切れを起こさないよう定期的に追肥を行います。花が咲きはじめて1カ月くらい経った頃から、10月くらいまでが収穫時期です。詳しい栽培の方法については順次後述していきます。
ピーマンも完熟すれば赤やオレンジなどに色づきますが、ピーマンが育ってパプリカになるわけではありません。ピーマンとは別の種類です。一般的にパプリカはピーマンよりも実が大きく、肉厚になります。
ここからは実際にパプリカを栽培する際に知っておくと役に立つ5つのポイントについて、それぞれ詳しく解説していきます。
パプリカは種から育てることもできますが、はじめて栽培するのなら市販の苗を購入して植え付けることがおすすめです。
苗は4月下旬から5月頃に店頭で並びはじめます。以下のように、健康で丈夫に育っている質のいいものを選ぶことがポイントです。
苗を購入するにあたり、植え付ける場所を整えておきましょう。プランターに植える場合は、プランターや底石などの準備もしておく必要があります。
パプリカが好むのは日当たりのいい場所です。植える場所やプランターを置く場所は日当たりがよく、風通しもいい場所にしましょう。
パプリカを植える用土は水はけをよくしておくことがポイントです。phは6.0~6.5を目安とし、畑に植える場合は植え付けの2週間くらい前までに、必要に応じて石灰を混ぜ込んでおきましょう。1週間前になれば、さらに堆肥と十分な元肥を混ぜ込んで土を作ります。プランターに植える場合は、市販の「野菜用培養土」を使用すると手間がかかりません。
パプリカは乾燥に弱いため、土が乾いたら水をやるようにしましょう。特にプランターは乾きやすいため、夏場は毎日水やりが欠かせません。畑に植えた場合も、夏はしっかり水やりをすることが大事です。ただし、過湿にも弱いため、水は適度に与えることがコツです。
植え付けから1カ月程度経つと、実がなりはじめます。パプリカは肥料が少なすぎると実の付き具合が悪くなってしまいます。花が咲く頃から2週間に1度を目安に定期的な追肥が必要です。固形肥料を使う場合は根元から少し離れた土に混ぜ込み、液肥の場合は水やりと一緒に与えます。元肥を使用していない場合は、化学肥料を混ぜましょう。
苗の植え付けから収穫まで、適切なタイミングで必要な作業をしなければなりません。順を追って説明しますので確認しておいてください。
一番花が咲きはじめ、本葉が13~14枚程度に成長した苗が植え付けに適しています。ただし、パプリカは寒さにあまり強くありません。早くても寒さが和らぐ4月下旬、できれば遅霜の心配がなくなり、気温が22~30℃程度に安定する5月に入ってからのほうが植え付け時期としては好ましいでしょう。
畑に植える場合は約50cmの間隔に植え、プランターの場合は底石を敷いて8分目くらいまで用土を入れたところに、苗の入る大きさに穴を掘って植えます。
茎が細いパプリカは強風などで倒れやすい植物です。上へとまっすぐに伸ばすためには、支柱を立てて誘引してあげる必要があります。主茎が伸びてくれば早い段階で、根元から10cm離れた位置に120~150cmの支柱を立てます。植え付けと同時に小さめの支柱を立てておき、1週間ごとに様子を見ながら結び直すようにするのもいいでしょう。
夏場の乾燥や雑草が生えるのを防ぐ対策として、根元に藁などを敷いてマルチングすることもおすすめです。
パプリカの花が咲きはじめるのは6月頃からです。植え付けの適期である4月下旬から5月頃に定植すれば、開花のタイミングは約1~2カ月後です。その後は10月まで次々と花が咲きます。1番花が咲きはじめる時期になれば、さらにさまざまな手入れが必要になってきます。
1番花が咲きはじめる頃は、まだ成長途中の段階です。その時期に実に栄養をとられてしまわないように、1番花は摘み取ります。
パプリカは枝分かれしながら伸びていきます。株を大きく成長させるためには、残す芽以外を取り除く「芽かき」が必要です。残すのは1番花の下に出てくる2本にとどめ、主茎を含めた3本だけを伸ばしていく「3本仕立て」にします。その後もわき芽はこまめに取り除き、「整枝」しながら枝を整えて育てましょう。
肥料切れを起こさないように、実がなりはじめる時期は2週間に一度の追肥が必要です。実は完熟するまでに時間がかかるため、雨で実が落ちたり傷んだりしないように雨避けをしておいたほうが安心できます。
開花後は結実して小さな実が付きはじめますが、完熟するまでには3週間程度かかります。パプリカも最初はピーマンと同様に緑色で、完熟するにしたがって実の色が黄色やオレンジ色、赤色に変化していきます。緑色の状態でも食べることは可能ですが、パプリカは完熟させてから収穫するのが基本です。
茎を傷めないように引っ張らず、ヘタの付け根をハサミでカットして収穫します。時期が遅れると実にシワが出てツヤもなくなってくるため、それまでに収穫しましょう。6月下旬頃から10月中旬頃まで次々実り、長い期間収穫できます。
同じ場所で同じ種類ばかりを栽培し続けると、徐々に収穫が減ってくる「連作障害」が起こることがあります。収穫を終えた後の苗や土は破棄し、翌年は新しい苗や土を使いましょう。
害虫や病気を防いだり、成長を促したりする「コンパニオンプランツ」を一緒に植えるのもおすすめです。パプリカの場合はマメ科の落花生が向いています。
最後に、パプリカを元気に育てるために知っておきたい注意点について3つ説明します。
実が多くできた株は一度に多く落花したり、品質の悪い実しかならなくなったりする「なり疲れ」を起こすことがあります。そのため、追肥や水やりをしっかり行うことが大切です。実は完熟する前の若い状態で収穫し、株に栄養を与えて回復させるようにします。
カルシウムが不足すると実のお尻が黒く腐ってくる「尻腐れ病」と呼ばれる症状が発生することもあります。症状が出た実は取り除き、塩化カルシウムなどでカルシウムを補給しましょう。
葉に出る病気としては、白いカビのような斑点ができるうどんこ病や褐色の斑点ができる褐斑細菌病、モザイクのように濃淡が現れるモザイク病などがあります。
そのほか、青みが残ったまま株がしおれてしまう青枯れ病や、しぼんだ花からカビが発生して実が腐ってしまう灰色かび病もパプリカがかかりやすい病気です。
高温多湿になる梅雨時期から梅雨明けに発生しやすくなるため、雨避けを施し、風通しをよくしておくことが大事です。
体長1~4mmのアブラムシが集団で付くと、栄養分を奪われて成長が止まることがあります。ハダニ類やコナジラミ類も付着すると葉の汁を吸い、被害を及ぼします。数が多ければ適切な薬剤を使用して駆除しましょう。
実の中に入り込んで中身を食べてしまうタバコガの幼虫や、昼間は土の中に潜み、夜間に出てきて葉を食べるヨウトウムシもパプリカに被害を及ぼす害虫です。どちらも植え付け後に防虫ネットなどをかけておくと、株の周囲に産卵されるのを防ぐことができます。
パプリカは黄色やオレンジ色、赤色などカラフルな実がなる野菜です。収穫時期が長く、自宅で栽培すれば、メニューの幅も広がるでしょう。
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