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目次/ INDEX
キッチンのシンク(流し台)は、毎日使う場所。調理中や皿洗いをする際、イヤ〜な臭いがすると気になりますよね。 このイヤな臭いはシンクから排水口へ流れる食べ物の残りカスや油汚れが蓄積し、菌が繁殖することで発生しますが、お手入れで徹底的に防ぐことができます。そこで、掃除のプロである『おそうじ本舗』の尾崎真さんに、排水口の臭いの原因とそのお手入れの方法を教わりました。
キッチンの排水口の構造図
まず、シンクのフタを開けると、ゴミ受けと呼ばれるバスケットがあります。このゴミ受けが、排水に混ざる生ゴミなどを受け止めてくれるので、1番汚れが溜まりやすい場所。ゴミ受けの種類は浅型・深型・細型など、家庭によって異なります。
ゴミ受けを外すと、その下にあるのは排水トラップ。水(封水)が常に溜まっていて、封水があることで、下水からの悪臭や害虫、ネズミなどの侵入を防いでくれています。排水ホースの上部にお椀をかぶせたような構造になっているワン(椀)トラップも、汚れが溜まりやすい場所です。
この構造の上から順番に、臭いの原因とその対処法を見ていきましょう。
排水口のゴミ受けやフタは、排水のゴミの汚れがもっとも付着しやすい場所。食べカスや油汚れなどヌルヌルしている場合は、雑菌が繁殖しているため悪臭が発生するサインです。
調理中やお皿洗いの際に、三角コーナーなどを活用していても、どうしてもゴミ受けに食べカスは溜まってしまうもの。一晩放置すると、夜中の間にあっという間に菌が繁殖するので、24時間以内には処分しましょう。
ゴミ受けのゴミを処分したあとは、「アルカリ電解水スプレー」を吹きかけます。アルカリ電解水は、水素イオン濃度(pH)が高く洗浄力が強いので、汚れの除去や雑菌の繁殖を予防してくれます。
アルカリ電解水スプレーがないときは、ゴミ受けに食器用洗剤をかけて、さらにその上からお湯をかける方法が手軽です。
使い捨てスクラブクロスと使い古したスポンジ
日々のお手入れはゴミ受けのゴミを毎日処分するだけでも充分ですが、こすり洗いも行うとなお良いでしょう。「使い捨てスクラブクロス」やロール状のスポンジのように、使い捨てできるものを使うと衛生的でおすすめです。
ゴミ受けのゴミを処理するついでに、クロスやスポンジでこするだけ
スポンジで落としにくい汚れには、使い古した歯ブラシや掃除用ブラシを使った掃除が効果的です。手順は、以下の通りです。
ブラシでこする前に、アルカリ電解水スプレーまたは重曹水スプレーを吹きかけます。
次に、使い古した歯ブラシや掃除用ブラシを使って、汚れが落ちるまで磨きます。
洗浄後、ゴミ受けを定位置に戻し、除菌・消臭の効果があるクエン酸スプレーを吹きかければ完了。1〜2週間に1回を目安に、この掃除方法で汚れをリセットしましょう。
尾崎さん
次に、重曹水スプレーとクエン酸スプレーの簡単な作り方も教えちゃいます!
※じょうごがあると便利
重曹(小さじ1)を空のスプレーボトルの中に入れて、水(200mL)を入れます。よく混ぜて完成!
※じょうごがあると便利
クエン酸(小さじ1)を空のスプレーボトルの中に入れます。水(100mL)を入れてよく混ぜれば完成!
クエン酸スプレーは、高温多湿が苦手でカビが繁殖しやすいため、1週間くらいで早めに使い切りましょう。
「重曹×クエン酸」の掃除方法は効果的?
1つの掃除方法としてよく見かけるのが、重曹の上から、クエン酸とお湯をかけて汚れを落とす方法。この掃除方法も効果的なのでしょうか? 尾崎さんに聞いてみました。
「汚れを浮かせる効果はもちろんありますが、重曹(アルカリ性)とクエン酸(酸性)の2つが混ざると中和反応が起こり、それぞれの汚れを落とす性質を打ち消しあってしまうんです。なので、前述した『ゴミ受けのしつこい汚れの落とし方の手順』のように、重曹水スプレーで汚れを洗浄し、クエン酸スプレーで除菌と、それぞれを分けて使った方がより効果的です」
ブラシでのこすり洗いでも落ちないほどのしつこい汚れに適するのは、「塩素系漂白剤(ハイター)」。ゴミ受けの上から塩素系漂白剤を吹きかけて、5〜10分つけおきした後、水洗い。染み付いた汚れを漂白し、イヤな臭いをもとからすっきり消臭してくれます。こちらも1〜2週間に1回を目安にしましょう。
尾崎さん
塩素系漂白剤は、段違いに除菌力が強いです。つけおきという漂白方法は、私たちプロも自宅で定期的に行うくらい、手軽で効果的なんです。
作業中は必ずゴム手袋をすること。塩素とクエン酸が混ざると、緑色の有毒ガスが出てしまうので、ハイターを使うときは絶対にクエン酸を使わないこと。
排水トラップやワントラップも悪臭のもとになっている可能性が。ゴミ受けの下に位置するので普段は目につかない分、汚れが蓄積しやすい場所です。
必ずゴム手袋をすること
まずはワントラップを取り外します。 排水トラップの中と、外したワントラップに塩素系漂白剤(ハイター)を吹きかけて5〜10分つけおき。この時、ワントラップの裏側にも汚れがこびりついている場合があるので忘れずに塗布しましょう。その後、ブラシでこすり洗いをします。
尾崎さん
あまり長い時間ワントラップを外していると、下水の匂いが上がってくるので短時間でサッと掃除します。
どのようなブラシを使うかは、意外と悩みどころです。使い古した歯ブラシを再利用した掃除用ブラシは、4方向にブラシがついているので、排水口のように筒状のものを掃除するのに便利。以下に作り方を紹介します。
使い古しの歯ブラシをとっておいて、3〜4本を背中合わせにまとめて輪ゴムで固定します。
2箇所以上輪ゴムで留めると安定します。たったこれだけで完成!
ブラシで掃除したあとは、ワントラップなどと一緒にハイターでつけおきに。よく洗い流して、ベランダなどでしっかり乾かします。シンクなどの見えないところに、突っ張り棒や洗濯バサミなどで吊るしておけば、何度も使えます。
ワントラップ
日頃きちんとお手入れをしていても排水口からイヤな臭いがする場合、ワントラップの取り付けが甘かったり、劣化などでワントラップが破損していたりして、下水の臭いが上がってきている可能性があります。
ワントラップの取り付けが甘くプカプカ浮いている状態だと、下水の臭いが漏れ出てしまいます。取り付けるときは、右に回して、カチッとなるまでしっかり差し込むことがポイント。
形状やサイズが違うワントラップ
ワントラップは、だいたい10年くらいで経年劣化します。色素沈着して茶色っぽく変色した場合、ハイターで消毒しても臭いのもとは取れないので、新しいものと交換する必要があります。
キッチンによって、形やサイズ(幅、深さ)などのタイプが異なるので、新しいものを用意する際は要注意。自宅のシンクがどこのメーカーのものか、ワントラップのタイプなどをよく確認して、現状と全く同じものを揃えましょう。
出張や旅行など、長期で家を空けると、排水トラップに溜まっている封水が蒸発してなくなってしまいます。これも悪臭の原因に。
一般的に1週間前後で封水が蒸発してしまうので、家を空けるときには対策しておきましょう。やり方は簡単。排水口の蓋を外し、ラップをかけてから蓋をするだけ。排水トラップが密閉されるので、封水が乾きにくくなるんです。
毎日キッチンの水道を使用しているのに封水がない場合、排水トラップのどこかが破損して水漏れをしている可能性があります。そのときは、ハウスクリーニング業者や賃貸の管理会社へ連絡し、相談してみください。
ワントラップの奥に続く排水ホース。なかなか手入れが行き届かないので、内部に油汚れやゴミが蓄積してしまいます。水がうまく流れなくなり、汚れが詰まって悪臭の原因になります。
尾崎さん
排水管の中が、まるで動脈硬化みたいに汚れで狭くなっているケースがよくあります。排水ホースの上(ゴミ受けや排水トラップなど)をどれだけキレイにしていてもここが汚れていたら臭いのもとは取れません。
毎日、50〜60度のぬるま湯で、排水ホースの汚れを洗い流しましょう。シンクに溜めたお湯を一気に流し込むことも効果的です。
必ずゴム手袋をすること
過炭酸ナトリウムから出来ている「パイプ詰まり専用洗剤」は、発泡しながら汚れを落としてくれるもの。排水口の中に垂らして、15分〜30分放置後、水を流します。
1〜2週間に1回ほど 、ブラシ(市販の排水口ブラシでも、歯ブラシでもOK)で、排水ホース内の手が届くところまでブラシを突っ込んで洗うと、効果的です。
それでも詰まりが直らない場合や詰まりが頻発するときは、ハウスクリーニング業者へ相談しましょう。排水ホースの劣化が見られるのは平均して10~15年程度。プロの手で修理してもらったり、新しい排水ホースに取り替えてもらったりする必要があります。
シンクの扉を開けると、排水トラップから排水ホースが繋がり、その接続部に防臭キャップがついているのがわかります。なんらかの原因でこの接続部に隙間ができていたり、防臭キャップ自体が破損していたりすると、下水の臭いが漏れて悪臭がします。
シンク下をチェックして、防臭キャップに不備がないか、接続部に隙間ができていないかチェックしてみてください。 排水ホースは床下に埋め込まれた塩ビパイプと繋がっていて、この塩ビパイプが破損しているケースも。
自分で修理すると水漏れがひどくなる可能性があるので、ここはプロに任せること。賃貸住宅であれば、一度、管理会社に連絡するのがベターです。
尾崎さん
シンクの下の見えない範囲はプロに任せる、と考えてもらえれば判断基準になるはずです。
イヤな臭いができるだけ発生しないよう、キレイをキープしておきたいもの。実際に掃除のプロが自宅でもやっている、イヤな臭いの予防法を教えていただきます。
大前提として、揚げものなどの大量の油は吸い取る・固めるなどの形でゴミとして処理すること。フライパンやお皿などに残った油汚れもシンクに流さずに、できるだけキッチンペーパーや古紙、新聞紙などで拭き取りましょう。
尾崎さん
油は水に溶けないので、浮いたまま排水ホースの中に残ってしまいます。排水口に油や食材を流さないという意識づけが1番良い予防法です。
ゴミ受けには、必ず「水切りストッキング(水切りネット)」を取り付けるのがおすすめです。特にストッキングタイプは、網目が細かいので小さなゴミをキャッチしてくれます。伸縮性があり、ゴミ受けだけではなく三角コーナーなどにも使用可能。口の部分がゴムになっているので、取り付けも簡単。1日の終わりに必ず新しいものに取り替えることで、掃除の負担も一気に軽減します。
尾崎さん
水切りストッキングでシンクやゴミ受けなどを軽く掃除してから、ゴミ受けに設置するのが、エコなやり方です。
家中のお掃除に大活躍してくれるアルカリ電解水スプレー。食器洗いのあと、シンクやゴミ受け全体に吹きかけるだけで、汚れを分解してくれて除菌効果もあります。簡単にキレイをキープできます。
アルカリ電解水スプレーのあと、その上からアルコール除菌スプレーやクエン酸スプレーを吹きかけると、除菌・消臭効果がプラスされます。
アルミホイルは水に触れると金属イオンが出ます。この金属イオンには抗菌効果があるので、ヌメり防止に効果的です。アルミホイルを丸めたものを2〜3個作って、排水トラップの中に入れておきましょう。
アルミホイル玉が、排水ホースに流れると詰まってしまうので、流れないようなサイズにすること。10円玉も銅イオンが発生し、同じく抗菌効果があります。
食器を洗ったあとのスポンジを放置してしまうと、雑菌が繁殖して悪臭の原因になります。特に、夏場などの暑い季節は食中毒の原因にもなるので要注意。 必ずスポンジは、ホルダーやラックでかける、 吊るすなどして収納してください。
カインズで販売している排水口まわりのグッズのなかから、尾崎さんおすすめグッズをご紹介します。
尾崎さん
排水トラップの中に入れて30〜60分放置した後すすぐだけ。塩素系漂白剤(ハイター)と同じ効果があるので、ハイターを使った掃除の回数を減らせます。
尾崎さん
汚れにくく、清潔なステンレス製に、銅イオン効果の抗菌力をプラス。お手入れも簡単です。
尾崎さん
ヌメリや黒ずみ・悪臭を防いでくれる洗浄タブレット付きのカバー。約1か月効果が持続します。
尾崎さん
フック付きなので、掃除のあと吊るして収納がしやすいです。
尾崎さん
排水口周りに適した形状で、柄も持ちやすい。ブラシがしっかり硬めで丈夫なので、ガシガシ洗っても安心です。
まとめて大掃除をするのではなく、毎日30秒〜1分の間でちょっとした工夫をするだけで、排水口の臭いを防ぐことができます。毎日使う場所だからこそ、キレイで清潔なシンク周り・排水口を保つことはやはり気持ちが良いもの。
また、排水口の掃除が苦手だったり、どうしても蓄積した汚れが落ちない場合、プロのハウスクリーニングに頼んで、一度リセットしてもらうのもおすすめです。そのキレイさを保つために、自分でもお手入れを続けようと前向きな気持ちになれるはずです!
尾崎さん
使い古したスポンジも、捨てずに 一度乾かしてから保管しておけば、掃除に活用できます。