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目次/ INDEX
ダニは屋内外に広く生息しますが、布団や絨毯などに生息する屋内性のものはアレルギー性疾患の原因にもなります。今回紹介する「カベアナタカラダニ」(通称:赤ダニ)もその一種です。普通のダニと同様、赤ダニもきちんと駆除しないと、思わぬ被害やトラブルの原因になることがあります。
そこで今回は、害虫駆除のプロである株式会社三共消毒の森義行さんに、赤ダニの簡単な駆除方法をお聞きしました。赤ダニの駆除だけでなく、赤ダニの発生予防対策もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
赤ダニは、真っ赤な見た目からくる俗称で、正式名称は、ダニ目前気門亜目タカラダニ科アナタカラダニに属する「カベアナタカラダニ」といいます。体長は、幼虫で0.3mm、成虫になると1.0mm程度。これは、布団などに生息しているイエダニと同じくらいの大きさです。ただし、赤ダニは、イエダニのように人を刺したり血を吸ったりすることはないとされています。
また、イエダニが梅雨から秋にかけて活動が活発になるのに対し、赤ダニは春先から夏前くらいに活動が活発になります。
赤ダニは、日あたりの良いコンクリートやブロック、屋外の乾燥した石や岩、建物の屋上などに発生します。
駐車場やブロック塀、庭に敷いた石などの周辺は、特に赤ダニが発生しやすいといえるので、注意したほうが良さそうです。
ただし、コンクリートの、太陽光があまりあたらない部分にも赤ダニはいるとされています。これは、コンクリートに生えている苔に隠れ、外敵から身を守るためです。
赤ダニは、花粉や少昆虫類をエサとしています。では、なぜ屋外のコンクリート壁に発生しやすいのでしょうか。
それは、コンクリートが多孔質(表面に穴がたくさん開いている性質)で、花粉が付着しやすいためです。コンクリート壁に群がる赤ダニは、表面に付着した花粉を食べているとされています。
さらに、コンクリートの日あたりが悪い部分にも赤ダニが発生するのは、先述のとおりコンクリートに生えている苔に身を隠すためだけではなく、産卵場所としても最適なためです。
赤ダニが自宅のコンクリート壁に大量発生してしまった場合、その赤い見た目から気持ち悪いと感じてしまう人もいるでしょう。ただし、先述のとおり、赤ダニは人を刺したり血を吸ったりはしませんし、活動期間は春先から夏前くらいまでなので、気にならないようであれば放置していても問題はありません。
しかし、赤ダニによる被害がまったくないわけではありません。赤ダニの被害について、下記で詳しく解説します。
赤ダニは人を刺したり、血を吸ったりはしません。しかし、赤ダニをつぶしてしまった場合、赤ダニの体液が体に付着して、湿疹やかゆみなどのアレルギー症状が発生するおそれがあります。
もし、赤ダニをつぶしてしまったら、すぐに水で体液を洗い流しましょう。また、人体への直接的な影響ではありませんが、衣服などに赤ダニの体液が付着すると真っ赤な色になり、洗濯しても落ちない場合が多いのでご注意ください。
赤ダニの発生による被害を防ぐため、赤ダニを駆除したいと考えた場合、どのような駆除方法があるのでしょうか。森さんに、自分で簡単にできる3つの駆除方法を教えていただきました。
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コンクリートやブロックでできた壁などに発生している赤ダニは、洗浄することで除去できます。
コンクリートやブロックを洗浄する際には、高圧洗浄機を使い一気に洗い流すことがおすすめです。この方法だと、赤ダニ自体と同時にエサとなる花粉も洗い流すことができます。もし、高圧洗浄機を持っていなかったり、購入する予定がなかったりするのであれば、ホースでコンクリートやブロックに水をかけ、ブラシなどで表面をこすり、赤ダニを除去してください。
洗浄しにくい場所に発生している赤ダニは、殺虫剤を散布することで駆除できます。ただし、蚊やハエなど、いろいろな虫の駆除に使える汎用性が高いタイプの殺虫剤では、赤ダニに効かない場合もあり、購入の際には含有成分に注意して選ぶことが大切です。
赤ダニが家の中に入ってくるようであれば、侵入経路になりやすい窓のサッシなどに両面テープを貼るのも有効です。両面テープを貼れば、そこを通った赤ダニが粘着部に貼りつきます。
赤ダニがすでに家の中に入ってきてしまっている場合は、つぶさずにガムテープなどで貼りつけて駆除するのがおすすめです。
テープの他にも、掃除機をかけて赤ダニを吸い取ってしまう方法もあります。布団やソファ、衣類などの布製品についた赤ダニをつぶさずに駆除したい時におすすめの方法です。紙パックタイプの掃除機であれば、赤ダニを吸ったあとは必ず交換するようにしましょう。
赤ダニの駆除を行うとしたら、どのタイミングが最適なのでしょうか。
先にご紹介したとおり、赤ダニは春先から夏前くらいの期間で活動します。また、赤ダニには「雨天時はほとんど活動が見られない」「曇りの日はあまり出てこない」という習性があるため、基本的は晴れの日が駆除に最適なタイミングとなります。
さらに、赤ダニは日が暮れると物陰に隠れてしまうため、活動時間帯である日中に駆除するのがおすすめです。
赤ダニが発生してから駆除するのではなく、事前に発生を予防する方法もあります。
赤ダニは基本的に、コンクリートやブロックに発生するため、それらの表面を定期的に洗浄してエサとなる花粉などを取り除き、防水材を塗布するといいでしょう。
自宅での発生を予防したい時は、赤ダニなどの害虫が嫌がる忌避剤を撒くのもおすすめです。窓のサッシや玄関周りなど、よく見かける箇所に定期的に散布しておくと、赤ダニの侵入を予防できます。もし小さいお子さんやペットがいて、薬剤の成分が心配な時は、ハッカ油でも代用することができます。スプレー型のものだと手軽に散布でき、使いやすいのでおすすめです。
また、赤ダニを繁殖させないためのアドバイスを森さんに教えてもらいました。
森さん
コンクリートやブロックの隙間に次亜塩素酸ナトリウムの希釈液を散布し、苔類を駆除するのも赤ダニ発生の予防策として有効です。
今回は、赤ダニの駆除方法についてご紹介しました。コンクリートやブロックなど、赤ダニが発生している部分を水で洗い流したり、ダニに効く殺虫剤を散布したりするだけなので、簡単に駆除することが可能です。
家のベランダや庭などで赤ダニを見つけたら、この記事を参考に駆除してみてはいかがでしょうか。
※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。
※効果は使用環境や使用状況により異なります。
森さん
市販のピレスロイド系殺虫剤を直接赤ダニに散布するのが有効的です。