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コロナ禍の影響でまだまだマスク生活が続きそうです。
マスクをすると他人の口臭が気にならなくなりますが、代わりに自分の口臭に気づいてドキリとすることもあります。
そうした口臭対策で有効とされているのが「歯みがき」と「舌みがき」です。
しかし、歯みがきは毎日していても、舌みがきを毎日している人は少ないのではないでしょうか。そもそも舌ブラシを買ったことがない人も多いのでは…?
そこで、サンスターグループ オーラルケアマーケティング部マネージャーの菅(すが)良夫さんに舌ブラシの効果的な使い方や、口臭対策について聞いてみました。
そもそも舌ブラシはいつ頃から流通しているのでしょう。その歴史を遡ると、日本では1990年代から売り場で見られるようになり、サンスターでは1992年に発売したのが始まりでした。当時はお店では歯ブラシコーナーの片隅でひっそりと展開しており、オーラルケア用品としての知名度もまだまだ。しかも現在のようなブラシタイプではなく、ステンレス製でスプーンのような形状でした。
1992年発売の舌みがき(タンクリーナー) 写真提供:サンスター
あれから30年。舌みがきは認知度を増し、歯ブラシの売り場には、各メーカーの舌ブラシが並んでいます。
コロナ禍の影響もあり、マスクをつけることで自分の口臭に気づいた人が「舌みがき」を始めるきっかけになりました。その口臭の原因となる行為が口呼吸です。「マスクをすると口呼吸になりやすくなります。そうなると口の中が乾燥して、口臭の原因となる舌苔(ぜったい。舌の表面に付着した白、または茶色のもので、食べかすや菌等の汚れ)が付きやすくなり口臭の原因となります」そう菅さんは教えてくれました。
舌苔は、舌の真ん中部分に付着しやすい。画像提供:サンスター
舌苔を除去することは口臭対策の有効手段の一つです。その理由は、口臭の主な原因となるVSC(揮発性硫黄化合物)という物質があり、約6割が舌苔から発生するためです。
また舌みがきをすると自分の健康状態に気づきがある、と菅さんはいいます。
「私自身も毎日舌みがきをしていますが、体が元気なときは舌苔が付きにくいです。風邪等をひくと鼻が詰まって口呼吸が増える、すると唾液量が減るため、口の中の汚れを洗い流しにくくなり、舌苔がつきやすくなるんですよ。舌は健康のバロメーターの一つともいえるかもしれません」
さらに、舌みがきが健康対策面で注目されている点がもう一つあります。
実は医療や介護の世界では、コロナ禍以前から舌苔を除去することが重要とする意見が出ていました。なぜなら、高齢者や手術を控えた患者さんの中には、免疫力が下がっていて口の中の菌が繁殖しやすくなるケースもあるためです。
そのように、舌みがきによるオーラルケアは、毎日を健やかに過ごすためにも大切なのです。
一般的には舌ブラシには3タイプがあります。
選ぶときは、使い勝手や自分の好みで選んで問題ありません。
菅さんが特にオススメするサンスターの舌ブラシを2つ紹介してもらいました。
「バトラー やさしい舌ブラシ やわらかタイプ」は、毛のブラシの上にラバーのヘラが付いているタイプ(写真提供/サンスター)
ブラシで汚れをかき出しながら一緒にヘラで掻き取ってくる(写真提供/サンスター)
「やわらか毛とやわらかラバーで、やさしく、効率よく舌苔をかき出し、除去します。上下の歯が邪魔にならず舌をケアできるように、15度のアングルネックと小型ヘッドを採用しています。やわらか毛には抗菌フィラメントを使っているので、衛生的に使用できます」
ブラシとヘラの両面で使える「ガム歯周プロケア 舌ブラシ 」(写真提供/サンスター)
パッケージ裏
「ブラシとヘラの両面仕様が特徴の舌ブラシです。かき出しブラシが舌表面の凹凸に入り込んだ汚れを浮かせて、取り除きヘラが舌表面の汚れを取り除いてくれます。28mmの幅広ヘッドで、少ない回数で効率的に舌のケアができますよ」
画像提供/サンスター
舌みがきをするタイミングは、朝一番や起床時に行うのが良いでしょう。理由は、就寝時は唾液量が減り口の中の菌が繁殖しやすくなっているからです。また外出に備えての口臭ケアの点でも朝一番をおすすめします。
そして使い方は「あくまでサンスターの製品に限っていえば、1日>1回が目安」と菅さんは教えてくれました。力加減も重要で、舌の上に当てるぐらいの弱い力がポイントです。極力軽く、左右と真ん中各2~3回ほどで十分。舌には、味を感じる味蕾(みらい)という細かい突起があり、強くこすると傷めてしまうためです。力任せにこすり取るのは逆効果になってしまいます。
舌みがきの手順は次のとおりです。ブラシを水で濡らした後、舌に軽く当てて、奥の方から汚れをかき出すように手前に引きます。ゴシゴシ往復してこすってしまうと、そのまま汚れが奥に入ったり、むせてしまうので、口内道路では一方通行を厳守しましょう。最後に、口をゆすぎます。
なるべく奥の舌苔を取ってやろうとすると、えずいて「オエッ」となることがあります。この「オエッ」となる嘔吐反射を防ぐコツは「舌を前に出してみがく」ことです。
サンスター製品では、この嘔吐反射が出にくいよう考えられています。
「『バトラーやさしい舌ブラシ』は、細くやわらかい毛を使い、毛の長さを短くしています。歯ブラシの毛は舌ブラシと比較して長いので、違和感を感じやすく、歯ブラシを奥まで入れるとおえっと嘔吐反応が出やすくなります。対して舌ブラシは毛が短いので、嘔吐反応が出にくい設計になっています。『ガム歯周プロケア 舌ブラシ』は、口奥に入れる回数を少なくできるようブラシの幅を広めにしています」
思い切り「アッカンベー」をすれば舌はみがきやすくなる。画像提供:サンスター
そもそも舌ブラシでなく歯ブラシで、舌をみがけばいいと思いがちですが、舌ブラシは、やわらかい毛を採用していたり、幅を広くして少ない回数で舌全体をみがけるような形状になっているため、効率的にみがくことができます。できるだけ、舌ブラシを使うことがおすすめです。
そして、舌みがきをするときに注意したいのが「舌苔は完全に取り切れることはない」ということ。「表面のこびりついたものについては何日かに分けてゆっくり取るぐらいの気持ちでやっていただくのが一番です」と菅さんはアドバイスをくれました。
写真提供/サンスター
舌ブラシのお手入れ方法は、歯ブラシとほぼ同じ。水で洗ってよく乾燥させて、風通しの良いところに保管しておけばO Kです。
交換のタイミングも歯ブラシと同様に月1ペースで問題ありません。
「舌は自分で思っているよりも汚れています。歯と同様に食べかすがのこり、そこに菌が繁殖することから、歯みがきと同じく、舌も気にしてケアをいただくことをオススメします。そうすることで、より口内を清潔に保てます。ぜひお試しください」