料理研究家・リュウジの簡単やばうまレシピ「キノコ柚子胡椒バターパスタ」
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2017年・千葉県野田市にオープンしたLIXILの研究開発棟
雨戸・シャッターの正しいお手入れ方法はご存知ですか? 窓の掃除はしても、毎日のように雨風にさらされている雨戸・シャッターは放置というケースもしばしば。なかでも「開け閉めのときに引っかかる」「ガタガタと大きな音がする」といったトラブルを抱えている雨戸・シャッターは意外と多いのではないでしょうか。
そこで今回は、大手住設メーカー「LIXIL」にお邪魔させていただくことに。サッシ・ドア事業部・村山耀平さんに、雨戸・シャッターのお掃除ポイントやタイミングなどを教わりました。
寺社仏閣に見られる木製の引戸から続く、日本独自の雨戸文化。木製の雨戸が長らく日本の住宅の主流でしたが、1964年のオリンピックを前に、防火の面から鋼板を貼るなどの処理を施す必要が出てきました。
そこで登場したものが、LIXILの前身である「トーヨーサッシ」から1963年に発売された「スピード雨戸」。あらかじめ工場で枠に鋼板を取り付けて出荷された製品は施工がしやすいため、徐々にアルミ枠・鋼板パネルの製品が普及していきました。
可動ルーバー付きなど、採風・採光ができる雨戸もあります
コンパクトに収納できることから、上下に動くシャッターも人気ですが、雨戸とシャッターではお掃除方法が若干異なるそうです。初めに、それぞれのパーツや構造を見てみましょう!
雨戸パネルの枚数や戸袋の左右位置は建物によって異なりますが、基本構造は変わりません。近年は窓のサッシ部と雨戸部が一体化した商品が主流で、枠の素材はアルミ、雨戸パネルの素材は主に鋼板が使われています。
シャッターは上部のボックス内にスラットを巻き取ります。戸袋の設置スペースを必要としないためコンパクトに収まるのが特徴です。
村山さん
自動でシャッターの上げ下げを行う、電動シャッターも人気です。お掃除の際にはボックス内部に水が入り込まないように注意しましょう!
「知らなかった!」と驚く方も多いかと思いますが、実は雨戸パネルは簡単に取り外せます。外した状態であれば水をかけて一気にきれいにすることができますが、設置場所によって取り外しOKの雨戸とNGの雨戸があるため要注意です。
OKとNGの見極め方は、雨戸が取り付けられている建物の階数。1階かつ作業のしやすいスペースがある場所であれば、雨戸パネルを取り外してのお掃除がおすすめ。2階以上の足場のない場所など人や雨戸パネルが落下する危険性がある場所は取り外さずに掃除してください。
雨戸パネルを閉じた際の中央上部に、樹脂でできた四角い「外れ止め部品」があります。
外れ止め部品を避けるよう、部品の狭間に雨戸パネルをスライドさせます。
雨戸パネルの取り外し方
雨戸パネルを上に少し持ち上げて手前に引くだけで、簡単に外れます。
ここからご紹介するお掃除の手順は、2階以上に設置された外せない雨戸を前提としています。取り外せる場合は、ホースの水で一気に洗うと楽ですが、細かな箇所、枠のお掃除はぜひご参考にしてください。
村山さん
近年は雨戸・シャッターを取付けないお宅もありましたが、ここ数年の大型台風により飛来物被害が増えたことから、後から取付けるリフォーム需要も増えてきています。