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普段、なんとなく足の爪を切っており、実は「正しい切り方」を知らないという方も多いのではないでしょうか。足の爪の悩みとして代表的な「巻き爪」も、一番の原因は間違った切り方をしているためであると言われています。
そこでこの記事では、足の爪の専門家である「神楽坂 肌と爪のクリニック」 野田弘二郎先生監修のもと、巻き爪を予防する足の親指の爪の正しい切り方や、爪切りの適切な頻度などを解説します。
そもそも、巻き爪とは一体どのような状態のことを言うのでしょうか。はじめに、その特徴や主な原因について詳しく見ていきましょう。
足の爪の両端が内側に食い込むのが巻き爪です。ひどくなると、爪が皮膚を傷つけて炎症を起こし、激しい痛みを伴うこともあります。痛みが激しい場合には、病院での治療が必要になります。
爪はもともと巻こうとする性質がありますが、伸びた部分が皮膚に押し上げられることで平らな形を保っています。深爪をすると、この押し上げる爪の余白がなくなるため、巻爪の原因になるようです。また、深爪によって無意識に歩く時の踏み込みを躊躇することで、足の指先に加わる力が不足して巻爪になりやすくなると言う考えもあります。
このような深爪が原因のほか、サイズの合っていない小さな靴やストッキングで足の先端を圧迫しているのも大きな原因のひとつです。特に女性は先端の尖ったパンプスなど締め付けのきつい靴を履くことが多いため、巻き爪になりやすい傾向にあります。
実は、足の爪は手の爪に比べて伸びるのが遅く、付け根から先端まで伸びるのに平均12か月かかると言われています。そのため、一度トラブルが起きると治すのにも時間がかかってしまうのです。
足の爪の中でも特に巻き爪になりやすく、ケアが必要なのが親指です。そんな足の親指の爪の理想的な形を知っているでしょうか? 「手と同じでは?」と思う方も多くいるかもしれませんが、足の親指の爪は、角の丸い四角のような「スクエアオフカット」が良いと言われています。
手の指でよく見る指先のカーブにあわせた卵形のオーバルカットは、足の親指の爪において間違った切り方。角の部分を深く切ってしまうことで、爪が皮膚に刺さって強い炎症を起こすきっかけになったり、深爪によって無意識に歩く時の踏み込みを躊躇することで、足の指先に加わる力が不足して巻き爪の原因になったりする可能性もあります。
ここまで説明した通り、足の親指の巻き爪を防ぐには、爪を深く切らないように注意し、先端の両側を切りすぎないのがポイントです。足の爪の理想の形であるスクエアオフカットをイメージしながらカットするようにしましょう。
ここからは、正しい足の親指の爪の切り方をより詳しく紹介していきます。
この時、一気に切らずに刃先で少しずつカットするのがコツです。一気に切ろうとすると、思わぬ形に爪が割れてしまう可能性があります。まわりの皮膚を切らないよう、爪と刃の位置をしっかり確認してから切りましょう。
足の爪は、四肢の先端を保護する役目のほか、身体を安定させたり、歩く時に指先に力を入れたりする役割を担っています。あまり長すぎると折れたり欠けたりして怪我につながる恐れも。逆に、切りすぎて深爪になり巻き爪の原因となる可能性もあるため、適切な長さを心がけましょう。
巻き爪の場合には、引っかからない程度に軽く丸めておきましょう。
最後に、軽く爪やすりをかけて角と中央のラインを滑らかに整えます。カットした後の爪は尖っているため、皮膚を傷つける原因に。やすりをかけることで、柔らかく丸いラインに仕上がります。
爪やすりは、角では外から中央に向けて動かしましょう。中央のラインを仕上げる時には、一定の方向に動かすことで爪を整えることができます。
その他の注意点として、爪は掃除をしすぎたり、角質を取り過ぎたりすると痛みの原因になるので、整えすぎるのもNGです。
爪を切るタイミングは、爪が柔らかくなっているお風呂上りがおすすめです。足の爪は1日に0.05mmほど伸びると言われているので、1ヶ月だと1.5mmくらい伸びることになります。そのため、月に1回を目安に切るようにしましょう。
あわせて、足の爪を切る際に準備したいものをご紹介します。
足の爪の場合は、ニッパー型が切りやすくて良いでしょう。特に、足の親指は直刃が切りやすいです。他の指はどんな刃の形でもOK。
たいていの爪切りには爪やすりが合体しているのでそれで十分ですが、小さくて使いづらいなど、爪やすりも別で使いたい場合はネイルファイル(ネイリストが使う厚紙にサンドペーパーを貼ったようなもの)がおすすめ。
巻き爪や、爪がそもそも分厚くて自分でカットするのが難しい場合もあります。そんな時に無理やり自分で爪を切ると、ケガをしたり悪化したりすることになりかねません。その際は、フットケアサロンでプロに切ってもらうという手もあります。フットケアサロンは、爪や足の角質の手入れをしてくれるサロンです。全国にあるので、美容院感覚で行くことができますよ。
足の爪には、身体を支える大切な役目があります。本来の役目を果たすことができるよう、お風呂上がりの爪が柔らかくなったタイミングで正しい形に整えるなど、適切なケアが必要です。万一巻き爪になってしまった時には自分でどうにかしようとせず、早めに専門家に相談しましょう。