プチプチに表裏ってあるの? 引っ越しシーズンに役立つ正しい梱包方法
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皆さんは「積ん読」という言葉をご存じでしょうか?
通常の本棚は縦に本を置きますが、これは「読んだ本」だけに許される配置。縦に置いて並べるのではなく、あくまで横に倒れた状態で積まれ、「これから読むよ」という意思表示がされた本たちや、その様子を「積ん読」と言います。積ん読を見ると、その人の思想・趣味嗜好・ライフスタイルが窺えるため、その状態自体を美術のように鑑賞する愛好家まで存在しています。
しかし、本とは積むものではなく、読むもの。積ん読をしている人だって、いつか読むつもりはあるはず。読む時間が作れないうえ、崩れるのが怖くて引っ張り出せず、そのうちオブジェとなってしまうだけなのです…。
かく言う私も、日常に忙殺されて読む時間が確保できず、積ん読をしているひとり。そこで、あくまで横に積まれた「積ん読」が取り出しやすい、読まれ待ちの本用の「積ん読ん棚(つんどくんだな)」をDIYしてみました。
まずは、自分の積ん読がどんなラインナップなのか、どんなブックシェルフがあればいいのかなど、“積ん読パーソナリティ”を分析するところからスタート。
私の積ん読は、文庫本『新撰組血風録』からB4サイズの雑誌『F1速報』まで、サイズ展開が広いのが特徴。特に雑誌サイズのビジュアル本が多いです。この大きさの積ん読は、引っ張り出しづらいうえに、でろーんと滑って山を崩してしまう危険性が高く、オブジェ化の最大の原因となります。
文庫本は本棚の隙間に詰めがち…。本を取り出すときに支障が出るため、文庫本を載せるスペースも必要です。
さらに、6畳の私の部屋には大きな棚を置くことができません。現状ある棚の上に載せられるような、コンパクトな棚を作る必要がありそうです。
“積ん読パーソナリティ”を分析した結果、私の欲しい「積ん読ん棚」は、以下の4つのポイントを押さえたブックシェルフと診断。
簡単に設計図を書き起こして、DIY開始!
今回は、加工がしやすくて軽いSPF材(1×10)とベニヤ板を使用します。背面には強度のあるMDFパネルを採用。木材はカインズの木材カットサービスを利用し、その場で裁断してもらいました!
積ん読の量が多く、これからも増えるような気がするので、棚の強度が心配。補強用に金折を購入しておきます。
本に合わせて棚の高さを調整できるように、棚柱も用意。
着色は自分で行い、コストを削減しました。今回は棚の上に載せるには重くなってしまうこと、値段が高くなることから見送りましたが、木材の表面と側面にプリントシート加工がしてある合板「化粧板」を使うと、着色が不要で仕上がりもきれいです。
きれいに仕上げるためには、以下の手順を踏むのがおすすめ。
赤ちゃんが触っても笑ってしまうくらい、滑らかになるようにやすりをかけた後の木材。真っ白ですべすべしています。
水性ウレタンニスは、木目に沿って、中心から外に向かってハケを動かしていくときれいに塗ることができます。
二度塗りを終えたらもう一度やすりをかけて…
仕上げ塗りを終えれば、この光沢!
既製品に負けてほしくない──そんな愛情が輝きとなって表れました!
まずは、雑誌をたくさん入れる棚部分の枠作りから開始。電動ドライバーでビスを打ち込むので、下穴開けから。
下穴あけビットを打ち込む時は、下にあて木をするのを忘れずに。
念のため、ボンドを塗布してビスを打ち込んでいきます。
棚柱は、金のこでちょうどいい長さにカットしておきました。直角を確かめながら取り付けます。
雑誌棚の枠が完成!
背板を釘で打ち込んだら、次は単行本と文庫本を積むスペース作り。載せやすくするための「柱」となる板を取り付けます。
単行本の上に文庫本を載せるよりも、スペースを区切ったほうが使い勝手がよさそうです。左側だけ、縦に取り付けた柱から横に伸びるように棚を打ち込みます。
最後に付けた棚には金折を打ち、強度を確保しました。
使う時にはもうひと手間必要ですが、ひとまず大枠は完成!