湿気取りには重曹がおすすめ! 除湿剤の作り方や再利用術をご紹介
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目次/ INDEX
暮らしのなかに生じる雑音・騒音。けっこう気になるものです。水道の蛇口から水滴がしたたる音、時計の針がカチコチ進む音、上の階に住む人の足音など、生活騒音はどうにもやっかい。テレワーク(在宅勤務)を導入する企業が増え、「家のなかって、こんなに騒がしかったのか!」と気がついた方もいらっしゃるのでは。
そんな騒音をさえぎってくれる強い味方が「耳せん」。近年、その進歩はめざましく、遮音性が高く、かつ柔らかな素材で鼓膜をやさしく守るスグレモノが、続々と登場しています。
カインズのプロ向けECサイト『CAINZ-DASH PRO』にも、多種多彩かつ高機能な耳せんがズラリとラインナップ。
とりわけアイテム数が多いのが、アメリカに本社を置くメーカー「Moldex®」(モルデックス)の製品。実は、モルデックスは安全保護具業界をリードする米国市場で初めて「ロケット型」の使い捨て耳せんを供給した先駆者なのです。
アメリカ生まれの「耳せん」はどのように日本に広まり、いま、どこまで進化しているのか。知らないようでやっぱり知らない「耳せんヒストリー」について、日本向け製品の普及に努める京都の日本法人「モルデックスジャパン」株式会社の代表取締役、亀田真さんにお話をうかがいました。
──『CAINZ-DASH PRO』には、モルデックスの耳せんがたくさん並んでいますね。「耳せんって、こんなにたくさんのバリエーションがあるのか」と驚きました。
「商品の種類が多いのがモルデックスの特徴ですね。人の耳は、100人いれば100人すべて違う。なので、どなたの耳にも合うようにと、さまざまなタイプの耳せんを開発しております」
──かくいう私もモルデックスの耳せんを愛用しています。特に使い捨て耳せん「メテオ」は衝撃でした。まず、とっても柔らかい。用法通り正しく挿せば、耳呼吸がさまたげられることなく雑音だけがさえぎられます。おかげでぐっすり眠れるようになりました。
「それはよかったです。メテオは人間工学に基づいてデザインされたひょうたんのような形をしていて、さまざまな形の耳の孔(あな)にフィットしやすい。弊社の使い捨て耳せんのなかで、もっともよく売れる商品なんです」
コードなし「メテオ」Meteors®
コード付き「メテオ」Meteors®
──使ってみて、雑音は消えるのに、目覚まし時計のベルなど“聴こえなければならない音”はちゃんと聴こえるのがスゴいと感じました。
「それが耳せんの大事な点なんです。誤解される方が多いのですが、耳せんは“聴こえる音をゼロにするため”にあるわけではないんです。あくまで“騒音をさえぎる”のが目的。音がまったく聴こえなくなると危険です。無音状態では状況が判断できず、ときには命にかかわりますから。『メテオ』のNRR(ノイズ・リダクション・レイティング=騒音減衰指数)は33。これは『最低でも100人装着して98人までが−33デシベルの遮音を期待できる』という意味を持ち、業界最高値を誇ります」
NRR(騒音減衰指数)33。耳せん市場において最高値を誇る
耳せんを親指と人差し指の間につまんで転がしながら圧縮し、手で耳を静かに上方および前方に引っ張り、耳せんの先端部分を耳に挿入する。耳せんが広がるまで30~60秒そのままにし、手を離し、確実にフィットするよう再び5秒間押す
正しい用法で耳せんを挿入すると、耳の孔にすっぽりおさまる
──モルデックスの耳せんは遮音性の高さはもちろん、「メテオ」「グライド」など、どれも先端が丸く、デザインが愛らしいです。ウレタン製の耳せんの先端に丸みをたせたのは御社が初めてだそうですね。
「そうなんです。私どもは全般的に『ロケット型』と呼んでいます。モルデックスは1985年、初めてウレタンを使った『ロケット型の使い捨て耳せん』を供給しました。旧来の耳せんは、硬いプラスチックだったり、木でできていたり、使いにくいものが多かった。遮音の効果は高くなく、耳に挿しづらい。たとえ同じウレタン製であっても、金太郎飴を切ったような円筒状のものしかなかった。モルデックスは『これまでよりもいい耳せんを作ろう』と幾度も挑戦し、柔らかく、長時間つけても苦痛がなく、かつ耳の孔へスムーズに入る『ロケット型』を生みだしたんです」
グリップをひねりながら装着するツイストインタイプ耳せん「グライド」Glide®