今やるべき「火災対策」とは? 自宅でできる備え&行動を防災アドバイザーが教えます
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長年、大切に保管してきたはずの本たちが、気がつくとホコリまみれになっていたり、汚れがついていたりしませんか? 「こんなはずじゃなかった」「捨てるにはもったいない」…と思っている方、あきらめちゃいけません! ある程度は、自分で本のクリーニングができるんです! 今回、ご紹介するクリーニング方法は、カインズで購入できるものを使った気軽にできるものばかり。どうかご参照くださいネ。
私は普段、古本を取り扱う仕事をしていることから、いろいろなお宅に買取に行って、いろんな状態の本を見てきました。本の汚れや傷みには、主に次の3つがあります。
これらのクリーニング方法について、詳しく解説していきます。
表紙汚れは、大きく2種類に分けられます。泥やホコリ、食べ物の汁などが付着してできた「付着物による汚れ」と「油性マジックペンでの書き込み」です。一見すると取れにくそうですが、表紙に光沢があるものでしたらほぼ確実に取ることができます。
準備するものはこちら。全部揃えても、ワンコイン(500円)で足りるくらいです。
クリーニング前
表紙の色が変わってしまうほど汚れていますね。これを落とすときに使用するものは、雑巾に霧吹きスプレー、少量の中性洗剤。これだけあれば大丈夫。
霧吹きスプレーに8割ほど水を入れます。そこに、中性洗剤を何滴か入れ、水で薄めた洗剤を作ります。
水で薄めた洗剤を雑巾に吹き付けて、少しずつ表紙を拭いてみてください。
おっ、こんなにキレイになりましたね。 ここでワンポイント。最後に、水で固く絞った雑巾で、もう一度拭いておきます。というのも、少しでも中性洗剤の成分が残っていると、本の表紙が劣化することがあるからです。
クリーニング後
キレイに拭き取って、表紙はピッカピカ! どうです? 簡単でしょう。
クリーニング前
つづいて、油性マジックペンでの書き込みを落とす方法です。油性のものを分解するには、マニュキュアを落とすときに使用する「エナメルリムーバー」がもってこい。ベンジンやライターのオイルでも代用できるのですが、揮発してすぐになくなってしまうんです。
ちなみに、この記事のために、光沢のある本にマジックで線を引いてしまいました。よい子はマネしないように!
少量のエナメルリムーバーを雑巾につけて、マジック部分を拭いてみてください。ここで注意するのは、エナメルリムーバーをつけすぎたり、雑巾で強く拭きすぎたりしないこと。エナメルリムーバーは成分が強いので、表紙のコーティングが剥げてしまうことがあるんです。
慎重に拭いていき、マジック部分が取れたと思ったところで、すぐにやめておきましょう。
上手にできると、もう、ほぼ元通りに。うん、これだけキレイになると気分がいいですネ。
クリーニング後