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「ウタマロ石けん」に落とせない汚れはない!? 驚きの洗浄力、その進化の歴史とは?

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柴﨑千都

柴﨑千都

株式会社東邦 商品企画部。ウタマロシリーズのリニューアルや新商品の開発・企画などを行っている。さらに取材対応などの広報活動、イベント出展時のブース作りや設営、お客様への商品説明など、企画から販促・広報・制作まで幅広く担う。

口コミで人気拡大中のウタマロ石けんとは?

多くの人が洗濯洗剤売り場で一度は目にしたことがあると思われる、ちょっぴりレトロな雰囲気の「ウタマロ石けん」。

発売からなんと約60年も経つロングセラー商品で、粉末や液体などの様々な洗剤が発売されるなか、昔ながらの固形洗濯石けんとして今も根強い支持を集めています。近年では「汚れが驚くほどよく落ちる」という口コミがSNSを中心に広がり、さらにファン層を拡大中。その驚異の洗浄力の秘密は、お客様の「この汚れを落としたい!」という声に応えて何度も改良していった結果だとか。

そこで、製造元である株式会社東邦に、お客様の声をどのように商品に反映しているのかを取材。昔から変わらないようでいて実は変わっていた、ウタマロ石けんの“秘密”に迫ります。さらに、ウタマロ石けんの基本的な使い方についてもご紹介します。

ウタマロ石けん

株式会社東邦 商品企画部の柴﨑さんに、リモートでお話を伺った

ウタマロ石けんは、こうして生まれた!

──ウタマロ石けんは、なんとなく昔からある印象ですが、いつ、どのように誕生したのでしょうか?

「ウタマロ石けん誕生のきっかけは、東邦の創業にまでさかのぼります。東邦の前身である西本石鹸製造所は、1920年に初代社長の西本辰蔵が創業しました。当時は石けんの原料が貴重だったこともあり、品質の悪い石けんが多く出回っていたそうです。それを問題視した西本辰蔵が、品質の良い石けんを作ることにこだわって製造を始めたため、顧客からの商品への信頼はかなり厚かったようです。

そんななか、紙製品や日用品を扱う東京の商社が、自社ブランドの洗濯石けんを作りたいと弊社に依頼したことからウタマロ石けんが生まれました」

──その東京の商社は、東邦のことをどのようにして知ったのでしょう?

「全国の石けんメーカーをリサーチしたそうです。その結果、当時の東邦で製造していた洗濯石けんが、もっとも品質が高いということでお声がかかり、1957年にウタマロ石けんを東京の商社から発売することになりました」

ウタマロ石けんの低迷と復活の歴史

──そんなウタマロ石けんも売上が低迷した時期があるそうですが……?

「洗濯機が登場した1960年代後半頃から、固形の洗濯石けんの売上はずっと下降気味でした。そこへ追い打ちをかけるように、1997年にその東京の商社が廃業しまして。そのときに、ウタマロ石けんの製造元だった東邦にお客様から、『ウタマロ石けんを廃番にしないでほしい!』とたくさんのご連絡をいただいたんです。当時を知る人の話では、ウタマロ石けんの廃番にそれほど反響があるとは思っていなかったので、すごく驚いたということでした。そのことがきっかけで、東邦がウタマロ石けんの商標を買い取り、販売することになったんです」

──その時点では、固形の洗濯石けん自体の売上は低迷中ですよね。それでも商標を受け継いで、商品を残すことになったのですか?

「当初は、私たちも『洗濯機があるなら、洗濯石けんはどこで活躍するのだろう?』くらいに思っていて、ウタマロ石けんがどんな使われ方をしているのか把握していませんでした。ですが、お客様の声から、部分洗いに使用されている方がたくさんいるとわかって、そういう方たちに向けて販売を続けようということになりました」

──そこから躍進して、近年ではすっかり定番の人気商品ですが、復活のきっかけは何だったのでしょう?

「口コミが大きいですね。特に2000年以降、インターネットの普及とともに、パソコンが一家に1台あるようになり、口コミやレビューが簡単に見られるようになってから売上が伸びていきました。また、2008年に四代目となる現社長が就任して以降、ウタマロ石けんの良さをもっとアピールしようと取り組んだことも大きかったと思います」

──どんなアピールをされたのですか?

「現社長には『ウタマロ石けんは一度使ってもらえれば、その良さが必ずわかってもらえる』という確信があったので、お試しで使ってもらおうとサンプルの無料配布を始めたんです。最初は取引のある近隣のお店の協力を得てサンプリングを始めて、そこから少しずつ全国へと広げていきました。営業部の社員が近畿圏のお店の店頭に立って実演販売を行うことで、そこの店員さんがウタマロ石けんのファンになり、その方がお客様に広めてくれるということもありました。さらに幼稚園やスポーツ大会など、無料配布の範囲を広げたことで、お子さんのいるご家庭を中心に口コミが広がり、売上もそれに比例していった感じですね」

ウタマロ石けん

最近ではお洗濯講座をオンラインで実施し、商品の良さを広めている

おなじみのパッケージデザインは、レトロだけど新しい!?

──「ウタマロ」と言えば、売り場ですぐにわかるレトロなロゴのパッケージが印象的ですが、レトロ感を残しているのはなぜですか?

「末永く、愛着を持っていただけるようにと、ロゴはずっと同じものを使っています。ですが、実は少しずつブラッシュアップされて、新しくなっているんですよ。2009年に社外のアートディレクターの方にデザイン監修をしていただき、昔から使っている方にもわかってもらえると同時に洗練された、現在のデザインにリニューアルしました」

ウタマロ石けんパッケージデザインの変遷

ウタマロ石けんパッケージデザインの変遷

「他社の洗剤でここまで商品名のロゴを強調しているものは、なかなかないと思います。普通は、パッケージに用途や特徴をたくさん書きますからね。ですが、ウタマロは名前の印象が強いので、名前がより引き立つようなデザインにしています」

──ウタマロ石けんと言えば、独特の緑色も印象的ですが、それにも理由があるのですか?

「衣類に付着する汚れには色があります。例えば、食べこぼしは赤色がかっていたり、泥汚れは茶色がかっていたりと暖色系の色味の場合が多いです。そういう汚れに石けんを塗り付けたとき、わかりやすく見えるように、それらと反対色の寒色系の緑色を採用しています。汚れにウタマロ石けんを塗り付けたとき、緑色が付いているのが見えたら、しっかり洗剤が付着したという目安になるんです。

また、確実に汚れを落とすためにはウタマロ石けんを汚れに塗り付けるだけでなく、しっかりともみ洗いする必要があります。付着したウタマロ石けんの緑色はしっかりともみ洗いすることで消えるようになっていますので、しっかりともみ洗いができているサインにもなります」

ウタマロ石けん

衣類の汚れた部分を水で濡らし、ウタマロ石けんの緑色が付いたら石けんがしっかり塗れているサイン

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