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目次/ INDEX
しまっていたワイシャツに、気が付いたら黄ばみが……
真っ白いワイシャツの襟や脇、袖が黄ばむことがありますよね。特に衣替えの季節に、前シーズンにしまっていたワイシャツが黄ばんでしまっていたという経験があるのではないでしょうか。この黄ばみの原因は、汗や皮脂などに含まれるタンパク質。しっかり洗ったつもりでも、こうしたタンパク質が繊維に残ってしまうことが多いのだとか。
そこで、できてしまったワイシャツの黄ばみを落とす方法について、洗濯に特化したブログ『洗濯ラボノート』を運営する、おうちクリーニング研究家のハナさんが解説。「そもそも黄ばみを作りにくくする洗濯方法」も教えてもらいました!
こんにちは。おうちクリーニング研究家のハナです。今回は「ワイシャツの黄ばみ」について、すっきり落とす方法を解説していきます。
まず、ワイシャツにできる黄ばみの原因は、ずばり、汗や皮脂などの汚れ。これが洗濯で落とし切れず繊維に残ると、汗や皮脂に含まれたタンパク質が空気中の酸素と化学反応する「酸化」を起こします。それにより、黄ばみができてしまうのです。
黄ばみの原因は、繊維に残った汗や皮脂に含まれるタンパク質
実は、汗や皮脂といった汚れは、しっかり洗ったつもりでも繊維に残ってしまいがち。でも、洗剤の選び方や使い方など、ちょっとしたポイントをおさえて洗うだけで、繊維からしっかり除去することも可能なのです。
続けて、詳しく解説していきましょう。
ワイシャツの黄ばみ落としで一番大事なのが、洗剤の選び方です。汚れには2つの性質があり、酸性とアルカリ性に大きく分かれます。洗濯においては、それぞれ「反対の性質を持つ洗剤で洗う」のが基本。汚れの性質が中和されて、汚れ落ちがぐっとよくなるんです。
ワイシャツにつく汗や皮脂の汚れは「酸性」。ということは、反対の性質をもつアルカリ性の洗剤を使うことが肝です。洗剤のパッケージ表示を見て、「弱アルカリ性」や「アルカリ性」と書かれたものを選ぶとよいでしょう。ひとつ注意点として、人の肌は弱酸性なので、アルカリ性洗剤は肌を荒らしてしまうことがあります。ですので肌の弱い方は、アルカリ性洗剤を使う時にはゴム手袋をはめるのがおすすめです。
酸性とアルカリ性は、pH0〜14までの度数で表されます。中間(中性)のpH7よりも数字が大きいとアルカリ性になりますが、度数が高いほど酸性の汚れに対する洗浄力は強力。pHが1上がると、アルカリ性は10倍にもなります。
では次に、こうした洗剤を使った、いろいろな黄ばみの落とし方を見ていきましょう。
セスキ炭酸ソーダや重曹は、ナチュラルクリーニングの洗剤として人気ですよね。どちらもアルカリ性ですが、セスキ炭酸ソーダはpH9.8、重曹はアルカリ度数pH8.2。黄ばみ落としには、セスキ炭酸ソーダを使うほうが高い効果が期待できます。
セスキ炭酸ソーダを使ったワイシャツの黄ばみ落とし方法は、次の通り。浸してから洗濯機で洗うだけなので、黄ばみの範囲の広い時にも向いていますよ。
洗面台のシンクなどに、セスキ炭酸ソーダと水を混ぜたセスキ水を作り、ワイシャツを浸けます。黄ばみがすぐ溶け出すので、水が汚れたら取り替えながら計1時間浸しましょう。黄ばみが落ちないようなら3~8時間ほど浸します。
黄ばみが薄まったら取り出し、洗剤と一緒に洗濯機で普通に洗濯をしましょう。これで、おしまいです。
重曹を使ったワイシャツの黄ばみ落としは、「シミ抜きの神様」として名高い横倉靖幸氏考案の「魔法水」を作る方法がおすすめです。
深さのある容器に重曹を入れ、酸素系液体漂白剤を加えて混ぜ、さらに食器用洗剤を数滴垂らしてサッと混ぜて「魔法水」を作ります。混ぜ過ぎると溶剤が中和して洗浄力が落ちるので、混ぜるのは「サッと」でOK。
黄ばみの下にタオルを敷き、黄ばみの上から歯ブラシで魔法水をやさしく叩き込みます。下に敷いたタオルに汚れを移すイメージです。黄ばみがある程度薄くなったら、上からスチームアイロンのスチームを噴射。最後に水でよくすすぎましょう。
黄ばみが広範囲な時や、ワイシャツ全体の黄ばみを落としたい時、ワイシャツを複数枚洗う時などは、粉末の酸素系漂白剤が便利です。
酸素系漂白剤には液体タイプと粉末タイプがありますが、ポイントは「性質が異なる」ということ。
酸素系の粉末漂白剤 | 酸素系の液体漂白剤 | |
特徴 | 液性は弱アルカリ性 | 液性は酸性(または弱酸性) |
使用例 | 液温は30〜40℃で、1時間から一晩浸け置きしておく | 液温は常温でOK |
メリット | 洗浄力が強く、服全体についたくすみや黄ばみに効果がある |
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デメリット |
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家庭用漂白剤には塩素系と酸素系の2種類がありますが、同じ「酸素系漂白剤」でも、液体タイプは酸性または弱酸性。一方の粉末タイプは弱アルカリ性なのです。ワイシャツの黄ばみは酸性。ですから、酸素系漂白剤を使うなら弱アルカリ性である「粉末」タイプを選ぶことが第一のポイントになります。
粉末の酸素系漂白剤を使った、ワイシャツの黄ばみ落とし方法はカンタン。パッケージ表示を見ながら、規定量をお湯に溶かし、ワイシャツをひと晩浸けておきましょう。あとは翌朝、洗剤と一緒に洗濯機で洗うだけです。
粉末の酸素系漂白剤は、40℃以上のお湯で効果がより発揮されると言われています。お風呂後、湯船の残り湯に酸素系漂白剤を入れ、衣類をまとめて浸けておくのもおすすめですよ。
「白くする」という点では、実は固形石鹸が実力No.1。ただし、もみ洗いなどの工程があるので、襟や袖口など、狭い範囲の黄ばみ落としに使うのがいいかもしれません。
固形石鹸はすべて弱アルカリ性なので、どの石鹸も皮脂汚れとの相性はばっちり。なかでも私のおすすめは「ウタマロ石けん」です。固形石鹸の中でも洗浄力が強く、蛍光増白剤の効果で白い衣類をより白く洗い上げます。
石鹸を使ってワイシャツの黄ばみを落とすには、まず、石鹸を黄ばみに擦りつけ、石鹸の色が消えるまでもみ洗いします。そのあと、洗剤を入れて洗濯機で洗濯しましょう。これで、ワイシャツの黄ばみがすっきり落ちますよ。
ワイシャツの黄ばみ予防は、毎日のお洗濯がカギ
最後に、普段の洗濯でワイシャツの黄ばみを予防する方法についても、3つご紹介します。
1つ目は、いつもの洗濯に酸素系漂白剤をプラスすること。白っぽい衣類だけをまとめて洗うようにし、この洗濯時にいつもの洗濯洗剤と酸素系漂白剤を入れます。これで、タンパク質汚れを普段からしっかり落とすことが期待できます。洗剤量はそれぞれ規定量で大丈夫。汗をかきやすい夏場だけでも、試してみてくださいね。
2つ目は、二度洗い。実は、すすぎ不足で洗剤が繊維に残ると、これも黄ばみの原因になってしまうのです。とくに最近では、洗濯機は節水タイプが主流で、洗剤も「すすぎ1回でOK」というものが増えていますよね。洗濯機によっては、2回すすぐことで黄ばみ発生を防止できます。
また、「黄ばみを取ろう!」と洗剤を増やした結果、黄ばみが逆に増えた…という失敗も起こりがち。洗剤の規定量が守れているか、改めて見直してみるとよいかもしれません。
3つ目の黄ばみ防止方法は、早めに洗うこと。シンプルですが、これがもっとも有効な黄ばみ予防方法です。一見綺麗なワイシャツでも、見えない皮脂や汗の汚れが付いているもの。一度でも着たら、すぐ洗うようにするとよいでしょう。
以上、ワイシャツの黄ばみを落とす方法、予防する方法をご紹介しました。ぜひ、ご家庭に合った方法で試してみてくださいね。白いワイシャツで、ますます気持ちのいい毎日を過ごしましょう!