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エリカの花を自宅で育てるには|種類や基本的な育て方・注意点など紹介

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カインズ How to 園芸編

カインズ How to 園芸編

カインズ・スタッフ自らが実践した情報満載。動画で見る「カインズ How to」の園芸関連のコンテンツを文字起こししています。

エリカの花は、種類により色や形がさまざまで、バリエーション豊かなのが大きな魅力。耐寒性が強いものもあり、秋から冬に花壇を彩ってくれる花としても頼れる花です。

ここでは、エリカの花について詳しく知りたいと思っている人に向け、エリカの基本情報から育て方、注意点などを解説します。日常的な世話から季節に応じた備えまで紹介するため、エリカの栽培に役立ててください。

エリカはどんな植物?

エリカとはどのような花か

エリカについて、花の色や形などの特徴、原産地や園芸品種に関して紹介します。

花の特徴

エリカ(英名:Heath、学名:Erica)は、ツツジ科エリカ属の総称です。エリカには700を超える品種があり、花の色はピンク・白・赤・オレンジ・黄・紫などさまざまです。

形もバリエーションが豊かで、スズランのように可憐な花を鈴なりに咲かせる品種もあれば、ラッパ型の豪華な花を咲かせる品種もあり、いずれも房状にたくさんの花を咲かせます。エリカの開花時期は種類により異なるので、開花のピークが異なる品種をいくつも育てると、長期間花を楽しめます。

日本では鉢植えや切り花として数々の種類が流通しています。花が少なくなる秋から冬にかけては、寂しくなりがちな冬の庭を彩る花として親しまれています。

エリカの基本情報

エリカの基本情報

エリカはツツジ科エリカ属の植物の総称で、日本ではエリカのほか、ヒース、ハイデなどと呼ばれることもあります。ヨーロッパやアフリカ南部に700種が存在しますが、日本国内では40〜50種が流通しています。大きくなる種は樹高5mに達するものもありますが、国内では樹高50cm程度までで収まるものがほとんどで、大きくなるものでも樹高1m程度と比較的コンパクトに楽しめる花木です。また、エリカは常緑樹なので、一年を通じて青々と茂った姿を楽しませてくれる嬉しい存在。さらに、いずれの種も小さな花を房前に咲かせるので、庭に華やかさをプラスしてくれます。

開花期は種によって異なりますが、秋から初夏にかけてのいずれかの時期に咲くものが多く、真夏は花はお休みです。

原産国によって育て方が異なる

品種(原産国)によって育て方が異なる

エリカは原産国により育て方が異なるため、まずは育てたい品種を調べましょう。エリカは南アフリカやヨーロッパの地中海近辺に自生します。

南アフリカ原産のエリカは、耐暑性が強いのですが、寒さにはあまり強くありません。一方、ヨーロッパ原産の品種は、高温多湿な夏は苦手ですが、冬の寒さには耐性があります。

日本の夏は高温多湿なので、ヨーロッパ原産種を育てるには夏越し重視の環境づくりが必要です。南アフリカ産種を育てる場合は、寒さ対策がしやすい場所を選んで植えたりといった気配りが必要です。

バラエティ豊かなエリカ

エリカは、日本では40〜50種ほどが流通しているといわれています。その中で、ポピュラーなものは以下のような種類です。

  • ジャノメエリカ(エリカ・カナリクラータ Erica canaliculata
  • クリスマスパレード(Erica 'Christmas Parade'
  • ファイヤーヒース(エリカ・セリンソイデス Erica cerinthoides
  • アケボノエリカ(エリカ・ベントリコーサ Erica ventricosa
  • カナリーヒース(エリカ・ブランドフォルディアErica blandfordia
  • エリカ・パターソニー(Erica patersonii
  • スズランエリカ(エリカ・フォルモーサ Erica formosa
  • カルネア(エリカ・カルネア Erica carnea

    日本で人気が高いのはジャノメエリカです。ジャノメエリカは南アフリカ原産の冬〜春咲きタイプです。ピンク色の花びらと黒みを帯びた中心部の組み合わせが蛇の目に似ていることから、その名で呼ばれています。

    スズランのような小花が咲くスズランエリカも、よく育てられています。こちらも冬から春にかけて開花するタイプです。

    エリカの花言葉

    エリカの花言葉

    エリカには「孤独」や「寂しさ」などの花言葉があります。華やかなエリカの花を想像すると、花言葉とのギャップに疑問を感じる人もいるかもしれません。

    エリカは英語圏では「ヒース」と呼ばれる植物。ヒースはイギリス北部やアイルランドの冷涼な荒れ地のことで、そこに自生するエリカもヒースと呼ばれます。エリカの花言葉が生まれた背景には、エリカが生きていた場所や風景が反映されているようです。

     

    エリカの育て方カレンダー

    エリカの育て方カレンダー

    エリカの育て方について、カレンダー形式で示しました。各項目に適した時期に、○を付けています。

    1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
    植え付け
    植え替え
    開花
    挿し木

    ※開花期は種によって異なります。

    エリカの基本的な育て方

    エリカの基本的な育て方・ポイント

    エリカの中で最も育てやすいのはジャノメエリカで、関東地方以西の平野部であれば庭植えで育てることもできます。ここではジャノメエリカを中心に、寒さに強いけれど高温多湿に弱いヨーロッパ種と、暑さに強いけれど寒いのはあまり得意ではない南アフリカ種に分けて、育て方の基本を紹介します。ちなみに700種ほど存在するエリカのうちほとんどはアフリカ原産なので、国内で手に入るエリカも、ジャノメエリカを含めて多くはアフリカ原産の種になります。

    選び方(苗選び)

    出回る時期はその種の開花期ということが多いので、どんな花を咲かせるのか確認しながら選ぶことができます。これから咲く蕾がたくさんある株の方が長く花を楽しむことができるのでおすすめです。下の方の葉が黄色くなっているものは、売り場の管理が悪くて傷み始めている可能性があるので、株全体の葉が青青としているものを選びましょう。

    置き場所

    日当たり・置き場所

    ジャノメエリカは日当たりと風通しのよい場所で育てます。暑さには強いのですが、雨が降った後に強い日ざしが当たって根が高温多湿にさらされるのはいずれの種も苦手です。ジャノメエリカを庭植えにする場合は、夏の午後の日ざしが避けられるような明るい場所がよいでしょう。家の東向きの壁際や、落葉樹で午後からの日ざしが避けられるような場所などがおすすめです。その他のアフリカ種やヨーロッパ種は基本的に鉢植えでの栽培がおすすめです。

    アフリカ種は春と秋は日当たりのよい場所で育てますが、梅雨入りから秋分の日頃までは、雨の当たらない明るい場所に置きましょう。関東地方以西の平野部であれば冬越しも外でできますが、0℃を下回る予報があるときは霜が当たらない軒下や室内に取り込みましょう。

    ヨーロッパ種は秋から春は戸外の日当たりのよい場所で育てます。梅雨に入ったら雨が当たらない場所に移動させましょう。

    用土

    エリカは、弱酸性で水はけがよく、肥料分があまりない土を好みます。ジャノメエリカを庭植えにする場合は、中粒の鹿沼土と軽石、ピートモスをそれぞれ1㎡あたり10ℓずつ混ぜ込んで土づくりをし、やや高植えになるように植えましょう。

    鉢植えでは赤玉土と鹿沼土とピートモスを4:4:2、小粒の鹿沼土とピートモスを7:3に混ぜ合わせた土などがおすすめです。

    ピートモスは土を酸性にするのでエリカの土には強い味方なのですが、同時に土の水もちをよくする働きもあります。なので、あまりたくさん入れると、夏にエリカが苦手とする高温多湿な環境になりやすいので注意してくださいね。また、ピートモスには石灰などで酸度を調整した「酸度調整済みピートモス」と「酸度未調整ピートモス」があります。エリカの土に使う場合は、必ず「酸度未調整ピートモス」を使うようにしましょう。

    植えつけの際には肥料を混ぜ込まず、根づいて生育が始まってから肥料を与え始めてください。

    水やり

    エリカは多湿を嫌う植物です。根腐れを避けるために、表面の土が乾いてから、鉢の底から流れ出すまでたっぷり水を与えましょう。地植えはほとんど水やりの必要はありませんが、あまりに晴れの日が続き地面が乾いている場合は、水をあげるようにしてください。

    耐寒性のあるエリカは、日本のジメジメした夏は苦手です。夏は風通しがよい場所で育て、ほかの季節よりも水やりの頻度を減らしてください。梅雨の時期は屋根のある場所に避難させ、雨が当たらないようにしましょう。もしも家に冬型(冬に生育する)多肉植物やシクラメンがあるようなら、同じ場所で管理するとよいでしょう。

    肥料

    肥料

    肥料はそれほど必要ありませんが、与えるのであれば春(3月下旬〜4月)と秋(9月下旬〜10月中旬)の2回与えましょう。与える肥料は緩効性化成肥料(ゆっくり効く粒状肥料)でも固形油かすなどの有機肥料でもどちらでもかまいません。梅雨入り〜秋分の日までの高温多湿な時期に肥料分が土に多く残っていると根が傷むので、特に春先の肥料は与えすぎに注意してください。また、植えつけの際には肥料を混ぜ込まず、根づいて生育が始まってから肥料を与え始めてください。

    夏に肥料が残ってしまうのが心配であれば、肥料は全て液体肥料に切り替え、夏になったら与えるのをやめる、という手もあります。液体肥料は3月下旬〜5月、9月下旬〜11月に2000倍に希釈したものを2週間に1回与えますが、この場合も肥料が濃すぎると根が傷むので、希釈倍率には気をつけましょう。

    剪定と挿し木

    花が咲き終わったら枝を半分の長さに切り詰める剪定を行います。夏に枝葉が茂ったままだと株の中が蒸れて傷むことがあるので、遅くとも梅雨入りまでには剪定をしておきましょう。

    剪定した枝を使って挿し木で株を殖やすこともできます。挿し木の適期は4〜5月です。枝を5〜7cmほど切ったら、先端寄りの2/3以外の葉を葉を切り取って挿し穂を作ります。挿し穂は1時間ほど水を入れたコップなどに活けておいて、水を吸わせましょう。挿し穂が水を吸えたら、鉢植えの植えつけに使うのと同じ配合の土に挿しておきます。挿し木がうまく行けば1か月ほどで根が出ます。枝葉が少し増えてから、鉢植えにして育てましょう。

    挿し木のポイントは土を乾かさないこと。そのためにも直射日光が当たらない場所の方がよいですね。また、挿した挿し穂をできるだけ動かさないことも重要です。根が出ていないか気になってしまいますが、抜いて確認したりすると発根しにくくなるので、気をつけましょう。風がよく通る場所だと挿し穂が動いて発根しにくくなることがあるので、空気は動くけれども強い風は吹き抜けないような場所に置いておきましょう。鉢の縁に立てかけるように挿しておくと、挿し穂がぐらつかず発根しやすくなります。

    植え付け

    3月下旬〜5月上旬、9月下旬〜10月が植えつけに適しています。植えられていた鉢を外したら、根と鉢土が一体になった根鉢を軽く揉んで土を落としてから植えつけます。鉢はもともと植えられていた鉢よりも一回り大きなものを使います。鉢の材質は素焼きやテラコッタ、駄温鉢(だおんばち)などが水はけよく育てられるのでおすすめです。プラスティックや陶器の鉢は土が乾きにくくなるので、過湿に気をつけましょう。植えつけの際には用土に肥料を混ぜ込まず、根づいて生育が始まってから肥料を与え始めてください。

    植え替え

    植え替え・鉢替え

    鉢底から根が出てきていたり、鉢土の表面に根が見えてきて、水やりをしても水がしみ込みにくくなってきたら植え替えましょう。植え替えも植えつけと同様の手順で同じ用土を使って行います。

    夏越し

    エリカは高温多湿な環境が苦手です。特に、真夏の暑い時期に土が過湿だと根が傷む原因となるので、鉢植えは雨が当たらない場所に移動させましょう。アフリカ種は比較的暑さには強いのですが、ヨーロッパ種は高温が苦手なので、強い光が当たらない場所で管理します。気温が上がる前の午前中であれば多少の直射日光は平気なので、家の東側の軒下など、気温が上がる午後からの日ざしを避けつつ雨にも当たらない場所がおすすめです。根が高温になるのもよくないので、鉢にも日が当たらないように気をつけましょう。

    冬越し

    アフリカ種は関東地方以西の平野部であれば冬越しできますが、寒波がやってくる予報があった場合は玄関の中などに取り込んでおいた方が安心です。育てやすいジャノメエリカやヨーロッパ種は寒さに強いので特に対策は必要ありません。

    エリカを育てる際、注意が必要な病気・害虫

    エリカを育てる際、注意が必要な病気・害虫

    エリカの花を存分に咲かせるために、日ごろから気を付けたい病気や害虫について紹介します。

    病気対策

    エリカには、特別かかりやすい病気はありません。ただし、根が加湿な状態が長く続いたり、株が濡れたままだと傷むことがあります。水は株にかからず土に直接注ぎ、泥が枝葉に跳ねないように気をつけましょう。

    害虫対策

    春先の芽吹きの時期にアブラムシが発生することがあるので、払い落としたり適用のある薬剤を使って防除たりしましょう。鉢植えは3月ごろにオルトランを株元に巻いておくと、アブラムシがつくのを防ぐことができます。

    寒い時期に部屋に取り込んでおくと、風通しが悪くてカイガラムシがつくことがあります。歯ブラシでこすり取って駆除しましょう。

    まとめ

    エリカの花は小さいのですが、房咲きになってゴージャスな姿を楽しませてくれます。育てやすいジャノメエリカなどは庭植えにもでき、常緑なので通年暮らしの中でグリーンを楽しむことができておすすめです。皆さんもぜひ自分で育てて、エリカの花を楽しんでみてください。

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