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目次/ INDEX
なでしこの花は、品種によって1年中楽しめることもあり、古くから家庭栽培で親しまれてきました。
この記事は、なでしこの花を育てたい人に向けて、栽培環境や育て方のポイントを紹介します。
準備しておきたい用土・鉢・肥料や、水やり、肥料の与え方、植え付けなどの育て方のポイントなどを一通り解説しているので、参考にしてください。
なでしこはナデシコ科ナデシコ属の多年草の植物です。しかし、特になでしこ属の園芸品種を指して、ダイアンサス属と呼ばれることもあります。
このダイアンサス属のなかにはカーネーションも含まれますが、カーネーションを除いた総称としてダイアンサスと呼ぶことが一般的です。
なでしこは古典園芸植物の一つで、種間交配によって多くの品種があります。そのため花壇やコンテナ、鉢植え、切り花として、さまざまな楽しみ方ができます。
また、耐寒性と耐暑性がともに強いため、品種によっては1年中鑑賞が楽しめる草花です。
なでしこは古くから生薬としても利用されてきました。この目的で用いられているなでしこの品種は、カワラナデシコやセキチクなどです。
開花時に採取した地上に出ている全草は「瞿麦(くばく)」呼ばれ、中国では漢方の一種として使われます。
一方、種を乾燥させた部分は「瞿麦子(くばくし)」と呼ばれており、日本ではこちらの方がよく利用されているようです。
瞿麦や瞿麦子には利尿作用があるとされ、尿路疾患などの改善のために、用いられることがあります。
※参考:広島県薬剤師会誌2013年 1月号 No.243|広島県薬剤師会
ここでは、なでしこの花を育てるのに適した気候・栽培場所・用土・鉢について解説します。
なでしこの栽培に適している気温は、発芽するまでは20℃ほどで、生育期は15~25℃です。とはいえ、なでしこは丈夫な草花の一つです。
強い耐寒性があり、冬はマイナス約15℃でも休眠せず、春には花を咲かせます。また、暑さにも強く、強い直射日光を避ければ、夏越えも難しくありません。
ただし、高い気温が続くと生育が弱まることがあるため、注意しましょう。
なでしこは日当たりのよい場所を好みます。ただし、真夏など強い日差しがある場合は、遮光するか場所を変える必要があります。
また、湿度が低い環境を好むため、風通しがよい場所を選び、高温多湿を避けましょう。
なでしこは耐寒性が強い草花ですが、霜には強くありません。冬は霜よけをするか、軒下に移動しましょう。
なでしこの栽培に適している用土は、水はけのよい種類です。とはいえ、特別な用土を準備する必要はなく、ホームセンターなどで市販されている培養土でかまいません。
自分で土を作る場合は、赤玉6:腐葉土2:川砂2の割合で配合し、これに少量の石灰を混ぜましょう。
なでしこを鉢植えで栽培する場合は、大きめの鉢を選びましょう。サイズの目安としては、苗の大きさより二回りほど大きな鉢を選びます。
その理由は、なでしこは成長が早い草花なので、小さな鉢を選ぶと、すぐに根詰まりを起こしてしまうからです。
ここでは、なでしこの花の育て方を、水やり、肥料、種まき、植え付け・植え替えに分けて解説します。
鉢植えの場合は、土の表面がしっかりと乾いてから水やりをします。気温が高い夏場は、朝か夕方に水を与えます。この理由は、気温が高い日中に水やりをすると、根を痛めてしまう恐れがあるからです。
水やりの際は、葉に水がかかると周りが蒸れやすくなるため、株元に注ぎましょう。一方、冬も乾燥してから与えることは同じですが、量を控えめにするのがポイントです。
なお、庭植えの場合は基本的には自然に任せます。
元肥は緩効性の肥料を用土に混ぜ込みます。苗植えの前に元肥を準備しておきましょう。
追肥は成長期に定期的に実施します。固形肥料が月1回、液体肥料は週1回が目安です。いずれの肥料も、リン酸、カリウムが豊富に含まれるものが適しています。
なでしこの花付きをよくするためには、開花中の追肥がポイントです。特に四季咲き性のなでしこは、肥料切れになると、花付きが悪くなるため注意しましょう。
種まきに適しているスケジュールは、寒冷地で4~6月頃、暖地は9~10月頃です。赤玉土や種まき用土を箱状のプランターまたはセルトレイ(苗箱)に入れ、上から種をまきます。この際、水もたっぷり与えましょう。
芽が出るまでは、乾燥を避けるため半日陰に置きます。ポットに植え替えるタイミングは、双葉が出た後、本葉が2枚ほど出たときです。
購入した苗から育てる場合の植え付けスケジュールは春または秋ですが、育てやすいのは寒さが厳しくなる冬前の時期です。植え付けの際に、根を軽くほぐしてから植え付けると、根を張りやすくなります。
多年草の品種の植え替えは1~2年に1回を目安に、春か秋の暖かい日に実施します。
ただし、水やりをしているのに花がしおれている場合は、根詰まりを起こしている可能性があります。早急に大きな鉢への植え替えを検討しましょう。
ここでは、なでしこの花の育てる際に注意しておきたい、水のやり過ぎ・病気・害虫について、それぞれ解説します。
なでしこは乾燥した環境を好みます。そのため、水をやり過ぎると根腐れしやすくなるため注意しましょう。例えば、鉢植えの場合、土の表面が乾いていないのに水を与えることは、水のやり過ぎです。
また、先述したとおり、水の量が多くなくても、葉にかけると蒸れが生じて湿度が高くなることがあります。株元に注ぐようにしましょう。
なでしこがかかりやすい病気は、立枯病(たちがれびょう)、灰色かび病、黒さび病です。予防対策としては、風通しがよい場所で栽培し、水はけがよい状態にすることが効果的です。
また、花がらをこまめに摘んだり、伸び過ぎた茎を切る「切り戻し」をしたりすることも、込み過ぎや風通しが悪くなることを防ぎます。
これらの病気にかかってしまった場合は、葉に斑点ができます。斑点ができた葉は切り取ってしまいましょう。
なでしこの生育期には、アブラムシやヨトウムシが発生することがあります。これらの虫は成長や開花の妨げになるので、見つけたら駆除しましょう。
放っておくと、新芽や葉が傷むほか、栄養を吸われてしまい開花が遅れることがあります。予防対策としては、オルトラン粒剤の使用が効果的です。
なでしこの花が咲かない原因として多いのは、室内の暖かい空間で育てていることです。暖かい室内では、生育が妨げられる品種が多くあるため、注意が必要です。
したがって、寒さに強い花であるなでしこは、できるだけ室外で育てることが、花を咲かせるポイントです。寒い時期を通過することで、花が咲きやすくなります。
なでしこの花言葉は、「純愛」「大胆」です。「純愛」という花言葉は、昔からなでしこの花が美しい人や清楚な女性の例えに使われてきたイメージが関連しているのでしょう。
「大胆」の花言葉は、鮮やかで目を引く花を咲かせることに由来しているようです。また、なでしこの花言葉は色によっても微妙に変わります。
ピンクのなでしこの花言葉は「純粋な愛」、赤のなでしこの花言葉は「純粋で燃えるような愛」などです。一方、白のなでしこの花言葉だけは「器用」「才能」と趣が異なります。
なでしこは品種によって1年中楽しめることから、家庭栽培で人気があります。鉢植えでも庭植えでも育てられ、寒さ・暑さにも強いため、初心者でも比較的簡単に育てられるでしょう。
栽培に適した用土や鉢などを準備して、なでしこの花を咲かせてみてはいかがでしょうか。
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