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目次/ INDEX
この記事では、春の花を育ててみたいと思っている人に向けて、3月〜4月に開花を迎える30種類の春の花を紹介します。それぞれの品種や特徴、栽培のポイントなどについても触れていきますので、ぜひ参考にしてください。
春になり日差しも暖かくなる頃、厳しい寒さを乗り越えた植物は続々と開花を迎えます。春は植物がもっとも元気な時期で、さまざまな花が咲く季節。豊富な花色が美しいチューリップ、日本の象徴とされる桜(サクラ)やエレガントな香りが特徴のヒヤシンスなど、春の花は黄色やピンク、青色とたくさんの色彩が楽しめるのが魅力です。
春の花と言っても咲き方は多種多様。3~5月に咲いて散っていく花だけでなく、春から咲き始めて夏や秋まで咲き続けて開花を長く楽しめる花もあるんです。育て方が簡単な種類が多いので、ガーデニング初心者さんでも気軽に栽培を始めることができますよ。
ここでは、3月に開花する花を10種類ほど紹介します。特徴や育て方のポイントも解説するので、参考にしてください。
1. 桜(サクラ)
2. 桃(モモ)
3. チューリップ
4. 菜の花
5. ヒヤシンス
6. フリージア
7. ムスカリ
8. ムラサキハナナ(オオアラセイトウ)
9. 勿忘草(ワスレナグサ)
10. ネモフィラ
桜(サクラ)は古くから和歌や絵画の題材とされるように日本の春を代表する花木で、園芸用品種は300種類以上。
最もポピュラーな「染井吉野(ソメイヨシノ)」は一重咲きの淡いピンク色の花が特徴で、日本に分布する桜の8割を占める大型の品種。他にも、ミニ盆栽の素材として使われる「旭山桜(アサヒヤマザクラ)」や樹高2.5mほどでコンパクトに楽しめる「啓翁桜(ケイオウザクラ)など、一般家庭で育てやすいものがたくさんあります。
桜は品種によって開花時期が異なります。2月〜3月上旬に一足早く咲く「河津桜(カワヅザクラ)」や「寒桜(カンザクラ)」、その後を追うようにソメイヨシノやシダレザクラなど多くの品種が3月下旬〜4月上旬に開花しはじめ、5月頃までは遅咲きのヤエザクラが花をつけます。
桜を一般家庭で育てる場合は、育てたいスペースに収まるサイズの品種を選ぶことが大事です。また、植え付けは日当たりと風通しのよい場所を選びましょう。
剪定は花が散った直後に早めに行います。剪定が遅くなると、花芽ができる夏の時点で枝が花芽を作れるほどに成長できず、花が咲かないことがあるからです。また、あまり太い枝を剪定するのは推奨されません。太い枝を剪定すると切り口から腐敗したり枯れ込んだりすることがあるためです。
桜の花言葉は「優美な女性」。花の咲く姿には美しさと儚さがあり、その姿を女性にたとえたことが由来します。
ひな祭りの飾りとしても知られている桃(モモ)は、寒さが和らぎ春の訪れを感じる頃、ピンクや白の艶やかで可憐な花を咲かせます。3月3日は桃の節句と言われますが、これは女性への敬いの象徴である桃が女の子の健康や成長を願うひな祭りという風習に合うこと、旧暦の3月3日は桃の花が咲き始める時期であることが由来とされています。
桃と言えば果物を想像する人もいるかもしれませんが、果物の桃は中国原産の「黄桃」や「白桃」と呼ばれる品種。花を観賞するために作られた「ハナモモ」は、残念ながら食用にはできません。
ハナモモは樹高8mの高木ですが、品種によっては高さを抑えることが可能です。桜と違って小型の種類はありませんが、ホウキ型と呼ばれる樹形の「照手白(てるてしろ、白花)」「照手紅(てるてべに、赤花)」は枝が横に広がらず、コンパクトに楽しむことができますよ。
剪定は花が散った直後に早めに行いましょう。剪定が遅くなると、花芽ができる夏の時点で枝が花芽を作れるほどに成長できず、花が咲かないことがあります。落葉期にも剪定できますが、花芽がすでにできているので、花芽を切ると花数が減ってしまいます。
桃の花言葉は、「私はあなたのとりこ」「チャーミング」「気立ての良さ」「天下無敵」。「チャーミング」「気立ての良さ」の由来は、桃が女性への敬いの象徴のためです。
すっきりとした美しい姿と豊富な花色のチューリップは、春の花の代表格ともいえるでしょう。八重咲きや花弁の尖ったものが有名ですが、最近では草丈が低く可憐な花をつける原種やライラック・ワンダーのような原種に近い品種の人気も高いです。
品種は5,000種以上あり、3月下旬から咲く早生種、4月上旬から咲く中生種、4月下旬から咲く晩生種と種類によって咲く時期が異なります。
チューリップは秋植え春咲きで球根から育てます。球根を購入する際は芽が出ていない硬く締まった大きなものを選び、9月〜10月ごろに植えつけます。丈夫で管理が簡単なので、ガーデニング初心者や、これから始めようと思っている人にもおすすめですよ。
チューリップは日当たりのよい場所で育てます。アルカリ性の土壌を好むので、植え付け前に1㎡あたり一握り程度の苦土石灰を土に混ぜ込んでおきましょう。
チューリップの花言葉は「思いやり」。3人の騎士を思いやる美しい少女によるオランダ発祥の伝説に由来するといわれます。
鮮やかな黄色が特徴の菜の花は、寒さに強く開花すると独特の香りが漂います。アブラムシなどの害虫被害はあるものの、耐寒性に非常に優れ、日当たりの良い場所であれば冬でも枯れずに元気に育ちますよ。
葉に縮みのあるちりめん系と、縮みの少ない丸葉系の2タイプありますが、草丈の良いちりめん系に人気があります。開花する前の蕾は茹でたり、炒めて食べると春らしい料理に。
日当たりがよければ丈夫に育ち、初心者でも育てやすいです。育てる場合は8〜10月にタネをまき翌年の春に開花へ。若草色のやわらかな葉をつけた太い茎の先に、十文形で鮮やかな黄色の4弁花をたくさんつけ、元気いっぱいに春の訪れを告げてくれるでしょう。
菜の花はアブラナ科の植物です。アブラナ科はアブラムシなどの被害にあいやすく、みつけたらすぐに駆除しましょう。
菜の花の花言葉は「快活」「明るさ」。春の香りを運び、人々の心を明るくするその花姿に由来するといわれます。
紫や青、白、ピンクなど、くっきりと鮮やかな花色とエレガントな香りが特徴のヒヤシンス。小さな花がブーケのように咲き、花持ちがよいため切り花として好まれます。
よく栽培されているのはダッチ系とローマン系の2種類で、ダッチ系は大ぶりの花がたくさん咲くボリュームのある品種、ローマン系は草丈が低く、小さな花を咲かせるのが特徴です。
水栽培の水は、球根のお尻がギリギリ触れる程度に入れ、できるだけ球根が水に浸らないようにして育てるのがコツ。水に浸っていると、球根が腐って栽培に失敗することがあります。やがて根が伸びはじめるので、次第に水を減らしていき、根の先端1/3だけが水に浸るようにしましょう。
ヒヤシンスは水栽培で育てたものを室内で育てることもありますが、室内のずっと暖かい場所に置いたままだと咲かない場合があります。ヒヤシンスは10℃以下の低温に1か月程度当たることで花芽を作る性質があるためです。庭植えや鉢植えにする場合は、10~11月ごろに植え付けて戸外で栽培しましょう。
ヒヤシンスの花言葉は「スポーツ」「ゲーム」「遊び」。ギリシャ神話の円盤投げにちなみます。
フリージアは花色が非常に豊富な花で、色によって香りが異なります。そのため、自分好みのカラーや香りを探す楽しみがあります。
寒さにはあまり強くありません。霜が何度も降りる地域は、鉢植えで管理して冬季は室内に取り込んだり、庭植えにしたものは植えた場所の上に集めに腐葉土をかぶせるなどして寒さを防ぎます。近年は関東地方以西の平野部であれば冬越しするように。日当たりがよい場所に植えておくと毎年球根が増え、春になるとまた咲いてくれます。
株が混み合ってきたようであれば葉が枯れたら掘り上げ、適度に間隔を開けて植え直しましょう。
フリージアの花言葉は「あどけなさ」「純潔」「無邪気」。フリージアの明るくほのぼのとする花姿、さわやかさや甘酸っぱさのある香りといった純真無垢なイメージに由来するといわれます。
ムスカリは丸みを帯びた花をブドウの房のように咲かせる花。青い花が最もポピュラーですが、ピンクや紫、白などの花色もあります。
とても耐寒性が高いので、寒冷地でも育てることができます。植え付け時期は10~12月中旬ごろ。数年程度は植えっぱなしでもよいため管理しやすい花です。秋〜春に日が当たる場所であれば育つので、落葉樹の下に植えておくといった楽しみ方も可能です。
数年育てていると、球根が増えて群生して咲き、広い範囲をムスカリの花で覆うグランドカバープランツとしても活躍します。
ムスカリの花言葉は「失望」「失意」。花言葉では紫色が悲しみのシンボルになることが多く、ムスカリの花言葉もこれにちなみます。
紫の小さな花を咲かせるムラサキハナナ(オオアラセイトウ)は、他にもオオアラセイトウやハナダイコン、紫ダイコンの花、ショカツサイなどさまざまな別名を持っています。
ムラサキハナナは耐暑性に強いのですが、耐寒性は弱いので関東地方以西の平野部で栽培が可能です。タネを取ったら秋にタネまきすると、翌年の春に開花します。環境が合えばとてもよく育つので、土手などでこぼれダネで毎年咲いているなんてところもありますよ。
アブラナ科の植物なので、モンシロチョウの幼虫に食害されることがあります。食害されているのを見かけたら幼虫を取り除いてもよいですが、次々に増えていく花なので、ちょっとくらいかじられてしまっても大丈夫なくらいたくさん育ててしまうというのもよいかもしれません。
ムラサキハナナの花言葉は「聡明」「優秀」「あふれる知恵」。ムラサキハナナを広めたとする三国志に登場する諸葛孔明にちなんで、これらの花言葉がつけられました。
勿忘草(ワスレナグサ)には青やピンク、白や紫などの花色があり、小ぶりのかわいらしい花をつけます。まとめて植えると地面が一面青やピンクに染まり、見応え抜群。3月中旬ごろから開花しはじめた花は、梅雨入り前まで楽しむことができますよ。
勿忘草は秋に苗が、春に花付き株が出回ります。夏以降にはタネが出回るので、タネをまいて育てることもできます。
高温多湿が苦手な勿忘草は、庭に植える場合は花壇などをつくってやや高植えにするのがおすすめ。気温が上がる午後からは日ざしを遮れる場所などで、暑さを避けて上げると株が傷みにくくなります。
勿忘草の花言葉は「真実の愛」「私を忘れないで」。中世ドイツの悲恋伝説に由来します。
毎年春になると大きな公園の一面にネモフィラが咲いている景色が、ニュースなどで紹介されるのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。青空のような澄んだブルーの花を咲かせるネモフィラは、別名「ルリカラクサ(瑠璃唐草)」、英名を「ベビーブルーアイズ(赤ちゃんの青い瞳)」といい、どちらも花の見た目が由来です。
日本各地で一面にネモフィラを咲かせているところがあるくらいなので、実は育てるのはそれほど難しくありません。購入したタネを花壇などに直接まいても育てることができますし、こぼれダネで増えることもあります。ちなみに、ネモフィラと言ったら青い花が有名ですが、黒や水玉模様の白色といった花色もありますよ。
タネをまいて育てたり購入したりして苗を植えつけるのが確実ですが、根が切れると調子が悪くなるため、ポリポットなどで苗を作ったら根を崩さずに植え付けましょう。自然に分岐しながらこんもりと生長するので、鉢やコンテナの縁から溢れ出るように育てるのがおすすめです。
湿度の低い環境を好むため、頻繁な水やりは必要ありません。日当たりのよい場所なら、初心者でも育てやすい植物です。
ネモフィラの花言葉は「可憐」。かわいらしいその花姿に由来するといわれます。
4月に咲く花にはどのような種類があるのでしょうか。ここでは、4月に咲く花を10種類紹介します。
11. 芝桜(シバザクラ)
12. スズラン
13. 撫子(ナデシコ)
14. ハナミズキ
15. アネモネ
16. クレマチス
17. ツツジ
18. ポピー
19. ガーベラ
20. ライラック
薄ピンクや薄紫などのパステルカラーと小ぶりな5弁花がかわいらしい芝桜(シバザクラ)は、暖かくなる4月頃になると花のカーペットのような景色を作ってくれる植物です。ピンクや白、ライラックなどの花色が一般的でしたが、最近は白地にピンクの縦縞が入るものや濃紅色の花色をもつものなど、さまざまな品種が出回っています。
地面を這うように広がっていくので、広い範囲の地面を覆うグランドカバープランツとして活用できます。生命力が強く、初心者さんでも育てやすい植物です。
芝桜日当たりがよく水はけのよい土壌を好みます。石垣の隙間などに苗を植えつけて育てることも可能です。花壇などに植えつける際は土に小粒の赤玉土と川砂を1㎡あたり10ℓずつ混ぜ込んで水はけをよくしておきましょう。
芝桜は日当たりの悪い場所では育たないので、日の当たる戸外で置き場所を変えないように育てます。
芝桜の花言葉はの「合意」「一致」「臆病な心」。「合意」「一致」は芝桜が密集して咲くことに由来し、「臆病な心」は小さな花が群れて咲く様子にちなむといわれます。
春が近づく頃、気品と清潔感のある香りを纏いながら、小さな白い釣鐘状の花を咲かせるスズラン。白い花がメジャーですが、ピンクのものもあります。
可愛らしい見た目とは裏腹に、スズランは毒を持っているため口に入れないように気をつけてください。ガーデニングの際は軍手などをしましょう。切った花を生けた花瓶の水にも毒が含まれるため、取り扱いにはご注意を。
スズランは暑さに弱く寒さには強いため、寒い地方のほうが向いています。適度に湿った土を好むので、庭植えの際は腐葉土などをたっぷりとすき込み、水もちよくしておきましょう。
日光を好みますが、直射日光や強い西日の元では花が咲きにくくなるため、風通しの良い半日陰で管理をします。単体で楽しむよりは、群生させて景色を楽しむのがおすすめです。
スズランの花言葉は「再び幸せが訪れる」。スズランがヨーロッパの北国の人々にとって春の訪れの喜びのしるしになっていることに由来します。
ナデシコはフリルのようにふんわりとした花びらがかわいらしいダイアンサス属の植物です。300種類以上と品種が多く、ピンクや白、黒や複色と花色も豊富です。
日本に自生するナデシコは秋の七草の一つであるカワラナデシコなどの4種類。カワラナデシコはやさしい草姿で花弁に深い切れ込みがあるのが特徴です。他にもヨーロッパ原産のタツタナデシコやヒメナデシコ、中国原産のセキチク、北米原産のヒゲナデシコなどが観賞用として栽培されています。
寒さや乾燥に強く、砂利混じりのところや、土手や石垣の隙間など乾きやすいところで育てられますが、過湿に弱いので、株が込み合うような場所は避けましょう。また、多年草のナデシコは長年育てていると株が衰えてくるので、挿し芽や株分けで株を更新しながら育てるのが長く楽しむコツです。
ナデシコの花言葉は「純愛」「貞節」「大胆」。「純愛」「貞節」は可憐な花姿にちなむといわれ、「大胆」は西洋のナデシコの赤い色からつけられたといわれます。
白やピンク、赤などの花を咲かせるハナミズキは、秋になると紅葉や赤い実も楽しめる花木です。日本由来のような名前をしていますが原産地は北米東部〜メキシコ北東部。アメリカのワシントンD.C.に桜の苗木を贈った返礼として、1900年代前半に日本に渡来しました。
高さが4~10m程度にまで育つため、植える場所には気をつけましょう。剪定によって樹高をコントロールできるので、4m程度に収めるのがおすすめです。
枝の先端に花芽がつくので、秋〜冬に枝先を刈り込むような剪定をすると花が咲かなくなってしまいます。花が終わったら早めに済ませるのが剪定の基本ですが、落葉期に剪定するときは、枝の分岐部で長い枝を切るように剪定するようにしましょう。
ハナミズキの花言葉は「返礼」。1912年に東京市長がアメリカへサクラを寄贈した際、そのお返しとしてハナミズキが日本に贈られたことに由来します。
太い茎の先に一重や半八重、八重の美しい光沢のある花をひとつつけるアネモネ。赤やピンク、紫や青、白など花色も豊富で、その品種は100種類以上。ヨーロッパではギリシャ神話をはじめとした様々な神話や伝説に登場し、風の妖精アネモネの化身と言われ、春の訪れを告げる花として親しまれています。
カラフルな花を次々と咲かせるアネモネは、他の種類のアネモネや開花時期が一緒のパンジーと寄せ植えするのがおすすめ。寄せ植えに挑戦すれば春のガーデニングがさらに楽しくなりますよ。
アネモネは日当たりのよい場所を好み、高温多湿は苦手です。ただし、花が咲き終わり地上部が枯れたら雨が当たらず日に当たらない場所で管理します。土から球根を掘り上げて保存しておくと、次の季節に再びアネモネを育てられます。
アネモネの花言葉は「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」「見放された」。切ない花言葉が並ぶ理由は、アネモネの悲しい伝説に由来するといわれます。
クレマチスはつる性植物で2,000~3,000種類と品種が非常に多く、花色も白や黄、ピンクや青、黒、複色など豊富です。多くのクレマチスは春から初夏に咲くものと、冬から早春にかけて咲く種類があります。
日当たりと風通しのよい場所を好み、日当たりが悪いと花付きが悪くなってしまうので気をつけましょう。4月に咲くクレマチスは、この時期にだけ咲く春咲きのほか次々に花を咲かせる四季咲きタイプもあります。ただし、四季咲きとはいっても30℃を超える猛暑の夏や冬は花は咲きませんのでご注意を。
クレマチスの花言葉は「精神の美」「旅人の喜び」。「精神の美」はツルが細いのに大きく鮮やかな花を咲かせることに由来。「旅人の喜び」はヨーロッパにおいて旅人が快適に一夜を過ごせるよう、宿の玄関にクレマチスを植えてやさしく迎え入れたことにちなみます。
早春の花々が終わりに向かう頃、ツツジは赤やピンク、白や紫、複色の花を咲かせます。よくサツキと間違えられがちですが、ツツジの方が葉や花が大きいこと、葉に艶のあるサツキと違い、ツツジは表面に柔らかい毛が生えていること、そして開花時期になると一斉に花が咲くのが特徴です。
一般栽培向きのツツジは日本に自生する野生種を改良したもので、庭木として利用しやすい品種です。和風の庭園でよく見かけますが、実は洋風にも合わせられる優秀な園芸素材。高木の足元を隠したり、草花中心のボーダー花壇の奥を埋めたりと、組み合わせる植物に合わせた栽培を楽しんでくださいね。
夏から秋にかけて、翌年に向けて花芽をつくるので、剪定は花が咲き終わったら早めに行います。開花からしばらく経って冬の間に剪定をすることもできますが、冬の剪定は枝の先端にある花芽を切り落としてしまう可能性があるのでおすすめできません。
赤いツツジの花言葉は「恋の喜び」で、まばゆいばかりの赤い花をいっせいに咲かせることに由来。白いツツジの花言葉である「初恋」は、純白の花姿の清純さにちなむといわれます。
ポピーはふんわりとした花びらが特徴です。日本ではガーデニング向きの品種として「ヒナゲシ(シャーレポピー)」「オリエンタルポピー」「アイスランドポピー(シベリアヒナゲシ)」などがよく栽培されています。いずれも丈夫で育てやすく、ガーデニング初心者さんにも挑戦しやすい植物です。
日当たりと風通しがよい場所が好きなので、日光が当たらない場所や風が通らない場所で育てるのはNG。また、水はけのよい土を好むので、しっかりとした粒になった用土を使うのがよいでしょう。市販の配合済み培養土を使うのであれば、バイオゴールドのストレスゼロやアイリスオーヤマのゴールデン培養土などは水切れもよくおすすめです。
ポピーの花言葉は「慰め」「眠り」「感謝」。「慰め」はギリシア神話で豊穣の神デメテルがこの花を摘んで自らの心をなぐさめたことに由来。また、「眠り」「感謝」は眠りの神ソムアヌがデメテルの苦しみを軽くするためにケシの花で彼女を眠らせたという伝説にちなむといわれます。
ガーベラは大輪のものから小ぶりなものまでさまざまな品種があり、花色も豊富。最近は暑さに強いガーデンガーベラも登場していますが、本来は日本の高温多湿な夏が苦手です。そのため、水はけがよく風通しのよい場所で育てるのに向いています。
ガーベラは春から初夏に開花した後、真夏の間は花を休み、9月下旬になるとまた花が咲き始めます。
ガーベラは30℃を超える猛暑の時期に雨に当たると株が傷むので、朝からお昼くらいまでは日が当たり、午後からは落葉樹の陰で雨と日ざしを避けることができるような場所で育てることが理想的。春と秋はよく日に当て、暑い時期はあまり雨に当てない方がよいので、場所を適宜移動できる鉢植えの方が育てやすいかもしれません。
ガーベラの花言葉は「希望」「常に前進」。ピンクやオレンジといった明るい色の花を咲かせ、陽気な雰囲気を醸し出すその花姿に由来するといわれます。
ライラックは小さな花を房状につけ、ハート形の葉がなるかわいらしい植物です。香りがよく世界中で育てられています。ライラックは日当たりのよい場所を好みますが、できれば西日が当たる場所は避けましょう。水はけのよい土壌なら、土質は選びません。
近縁のイボタの台木に接ぎ木をしてつくられた苗が多く、株元から生える「ひこばえ」をそのままにしていると、イボタの花が咲くことがあります。ライラックの花を楽しむためにはひこばえはこまめに剪定するとよいでしょう。
翌年咲く花芽は7〜8月にできるので、剪定は開花後6月中には終わらせておくようにしましょう。落葉している冬も剪定できますが、この時期にはすでに花芽ができています。伸びすぎた枝を先端だけ切り詰めるような剪定をしてしまうと、花芽を落としてしまうことになるので注意が必要です。
紫色のライラックの花言葉は「恋の芽生え」「初恋」。ライラックの葉がハート形をしていることにちなむといわれます。また、白色のライラックは「青春の喜び」「無邪気」を花言葉に持ち、フランスでは白色のライラックを青春のシンボルとしていたことに由来します。
5月にも多くの花が咲きます。ここでは、5月に咲く花を10種類ほど紹介します。
21. ルピナス
22. カーネーション
23. カンパニュラ・メディウム(ツリガネソウ)
24. バラ
25. マリーゴールド
26. ラベンダー
27. アマリリス
28. シャクヤク
29. 藤(フジ)
30. アンスリウム
ルピナスは、赤やピンク、オレンジや青、白など豊富な花色があります。藤を逆さにしたような見た目から「昇り藤」とも呼ばれ、日当たりと風通しのよい場所を好む植物です。
ルピナスは秋にタネをまいて育てるか、春に出回る苗を購入して育て始めます。移植を嫌うため、苗を植えつける場合は、根はほぐさずに植え付けましょう。庭で育てるのであれば、花壇などに直接タネをまいてもかまいません。
ルピナスをはじめとするマメ科の植物は、空気中のチッ素を吸い込んで、根に溜める性質を持っています。枯れた後はほかの植物がこのチッ素分を栄養として利用することができるので、夏になって地上部が枯れたら引き抜かず、葉と茎だけ刈り取って根を土にすき込んでおくと、土に栄養補給することができます。
ルピナスの花言葉は「想像力」「いつも幸せ」「あなたは私の安らぎ」。古代ヨーロッパでは、ルピナスを食べると心が明るくなったり想像力が高まるといった俗信から、薬草やビールのつまみに利用されたことにちなみます。
母の日の花としても有名で、フリルのようなふんわりとした花びらが特徴のカーネーション。地中海性気候の地域原産の花なので、日本の高温多湿な夏はちょっと苦手。夏の夕立に遭った後に晴れ上がり、土が高温になったりすると株が傷んだり、最悪の場合は枯れてしまうことがあります。
カーネーションは日光を好むので、栽培環境は日当たりと風通しのよい場所が向いています。天候に応じて移動させやすいように基本的には鉢植えで育てて、夏の間はポリカーボネートの軒の下やサンルーム、軒の下だけれど朝からお昼くらいまでは日が当たるような場所などで育てるのがおすすめです。
枯れた葉や咲き終わった花を残しておくと、そこからカビが発生して病気の原因になることもあるので、見つけ次第取り除くようにしましょう。また、盛んに生育して株が混み合ってくると、株と株の間に水が溜まったりして病気の原因に。株が混んできたら9月下旬〜10月ごろに一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けして育てるようにしましょう。
カーネーションの花言葉は「無垢で深い愛」「母への愛」「私の愛は生きています」。どれも母の日に由来します。
カンパニュラは花の形が釣鐘に似ていることから、ツリガネソウとも呼ばれる花です。開花時期が長く、長い期間花を楽しめます。
カンパニュラの開花は初夏ですが、前の年の秋から栽培を始めます。夏の終わりにタネをまいて苗を作るか、秋に出回る苗から栽培を始めることができますが、寒くなる前に根が張れるように、早めに植えつけましょう。
石灰岩の多い地中海性気候の西ヨーロッパ原産のカンパニュラは、日本の酸性の土壌や高温多湿を好みません。
鉢やプランターに植える場合は、赤玉土6:腐葉土4などの配合の用土に苦土石灰をひとつまみ程度混ぜ込んでおきます。庭植えは庭の土を使ってもよいですが、鉢植えの場合と同様、粒のしっかりした赤玉土を使った用土にすると、水が停滞しにくく、より水はけのよい土壌にすることができます。
カンパニュラの花言葉は「感謝」「誠実」「節操」。カンパニュラの花の形を教会の鐘になぞらえ、教会での教えにちなむといわれます。
初夏の花だけでなく、あらゆる花の代表格ともいえるバラ。世界中で品種改良が行われ、さまざまな花色や花形のバラが作られています。
開花期は初夏にだけ咲く「一季咲き」、初夏に咲いたあとは花を休んで秋にまた咲く「二季咲き」、春から秋まで花が咲き続ける「四季咲き」などがあります。いずれのタイプも初夏に花が咲いたあとに剪定し、二季咲き、四季咲きは剪定後に伸びた枝に体力がつくとまた花が咲きます。
最近は温暖な地域では冬も落葉しにくくなってきましたが、多くの種類は冬の落葉期にも剪定をします。剪定した後に、春から伸びた枝に花芽ができて初夏にまた花が咲く、というライフサイクルです。
多くのバラは一般的なバラのライフサイクルを念頭に置いて剪定をすればよいのですが、比較的ポピュラーでありながら「咲きにくい」と言われがちなモッコウバラはちょっと違った生育をするバラです。
モッコウバラは春に咲くサクラやウメと同様、前の年の夏頃にはすでに枝に花芽ができる種類のため、ほかのバラと同じように冬に剪定をすると花芽を切り落とすことになります。つまり、モッコウバラは初夏の開花後の1回だけ剪定を行うバラなのです。
バラの花言葉は「愛」「美」で、古くから想い人へ気持ちを伝える花として用いられたため恋愛に関する花言葉が他にも数多くつけられています。。花色、つぼみ、トゲにも花言葉があり、あらゆる花のなかでもっとも多くの花言葉をもっている花です。
マリーゴールドはオレンジや黄色といったビタミンカラーの花がこんもりと咲き、ボリュームがあります。小輪のフレンチ種と大輪のアフリカン種、両種の交配種が主流ですが、近年は他にもさまざまな花姿のマリーゴールドが出回るように。
暑い時期にも元気に咲く夏の花として親しまれていますが、開花時期は4~12月と非常に長く、長期間に渡って花壇を彩ってくれるでしょう。
マリーゴールドは夏の直射日光を浴びても平気で、日当たりが悪いと生育が悪くなるため、日当たりのよい場所で育てましょう。また、開花期が長いので、月に1回ほど株元に緩効性化成肥料(ゆっくり効く粒状肥料)を与えて、栄養補給をしてあげましょう。
マリーゴールドの独特のにおいはコンパニオンプランツとしても利用され、センチュウなどの植物の害虫の防除にも効果的です。
マリーゴールドの花言葉は「嫉妬」「絶望」「悲しみ」。黄色系の花には不吉をほのめかす花言葉が多く、マリーゴールドも同様です。
初夏に爽やかな青紫色の花を咲かせてくれるラベンダー。非常に香りがよく、ハーブとしてもとても人気があります。ラベンダー色というと青みのかかった紫色を指しますが、最近はピンクや白などの花を咲かせる品種も。
冷涼な気候を好みますが、近年は関東地方以西の暑い地域でもよく咲く品種も作られ、さまざまな地域でラベンダーを楽しむことができるようになってきています。
品種により耐暑性は異なりますが、基本的には日当たりと風通し、水はけの良い場所で、水はけのよい土に植えつけて育てます。庭植えにする際はやや高植えにし、根のまわりに水が停滞しないように気をつけて下さい。地中海性気候の地域原産で日本の酸性土壌が苦手なので、植え付けの際には苦土石灰を土に混ぜ込むようにしましょう。
ラベンダーの花言葉は「沈黙」「疑惑」。「沈黙」はラベンダーの精神安定効果に由来。「疑惑」はラベンダーが不思議なほどに強い香りを放つことにちなむといわれます。
太く長い茎と大輪の花が特徴で、1株でも存在感がある花、アマリリス。花色は白や赤、ピンク、黄、複色と豊富です。球根の頂点が見えるように春先に植え付けると、初夏に開花します。
開花後は葉っぱだけの姿になってしまいますが、開花後もできるだけ日に当てます。こうすることで盛んに光合成が行われ、球根が太り、翌年も花を咲かせてくれるでしょう。
鉢植えの場合、冬は凍らない場所で管理します。庭植えは葉が枯れたら掘り上げ、おが屑やピートモスなどと一緒にジップロックに入れておき、玄関の中などの室温が上がらない場所で保管します。春になり、また植えつけると再び生育を始め、花を咲かせてくれますよ。
アマリリスの花言葉は「おしゃべり」。アマリリスの花が横向きにつき、となりの花とおしゃべりをしているように見えることに由来します。
シャクヤクは豪華でボリューム感のある花が咲き、切り花でもとても人気がある花。平安時代に中国から薬用として渡来し、「立てばシャクヤク、座ればボタン」といわれるように、ボタンと並んで豪華な花の代表として親しまれてきました。
江戸時代にたくさんの園芸品種が誕生して以来、日本の和風庭園に欠かせない花となっていますが、欧米で改良されたものはモダンで軽やかな雰囲気を持ち、洋風テイストの庭によく合います。
見た目はボタンと似ていますが、冬も地上部が残る樹木のボタンに対して、宿根草(しゅっこんそう、何年も続けて育って咲く植物)であるシャクヤクは冬になると地上部が枯れて、根だけになって冬越しをします。
根が高温多湿になると弱ってしまうので、やや高植えにして水はけをよくし、株元を腐葉土で覆って地温の上昇を避けるようにしましょう。水やりをする場合も、夏の間は気温が低い朝か夕方に行うようにします。
シャクヤクの花言葉は「恥じらい」「はにかみ」。これらの由来は諸説あり、はにかみ屋の妖精がこの花にかくれたところ花も一緒に赤らんだというイギリスの民話に由来するという説や、夕方には花を閉じてしまうことにちなむという説などがあります。
藤は小ぶりな紫色やピンク、白い花を、ブドウの房のように咲かせます。藤棚のイメージが強いかもしれませんが、柵などに誘引して育てることもできます。鉢植えや盆栽としても栽培されることもあるんですよ。日当たりがよく、水はけと水持ちのよい土壌に植え付けましょう。
開花後に旺盛につるを伸ばして邪魔になることがありますが、夏のあいだにつるを切るとかえって勢いのよいつるがたくさん伸び始めてしまうことがあります。
伸びすぎたつるは無理して切らず、クルクルと丸めてひもでまとめておき、落葉後に剪定するとよいでしょう。長く伸びたつるにはつけ根近く以外に花芽はつかないので、目の間隔が広い部分はどんどん切ってしまってかまいません。
花が咲いたあとにはタネのサヤができます。そのままにしておくと栄養分がタネを充実させる方に浪費されてしまうので、サヤは切り落として、翌年の花のために体力を温存します。
藤の花言葉は「優しさ」「歓迎」。人々を温かく迎え入れてくれるような花姿をあらわしているといわれます。
アンスリウムは、ハート形の赤くて艶のある花が特徴的。水はけのよい土壌を好み、強い日差しは好みません。そのため、直射日光は避けましょう。通年室内で育てることもできますが、春〜秋は戸外で育てることも可能です。戸外で風に当てながら育てた方が引き締まった株姿になりますが、強い日差しには当てないように注意。
生育している間は2週間に1回ほど2,000倍ほどに薄めた液体肥料を与えます。冬は低温で生育が停滞することもありますが、部屋の中が暖かくて生育しているようであれば肥料を与えましょう。室内で育てている時は、カリ分が多めの微粉ハイポネックスがおすすめです。
アンスリウムの花言葉は「煩悩」「恋にもだえる心」。ハート形で熱帯の鮮やかな色彩を持つアンスリウムの姿が、誰かに恋焦がれる胸の内のようであることに由来します。
冬の厳しい寒さを乗り越えた花は生命力に溢れ、見ているだけで華やかな気分にさせてくれる存在です。また、春に開花を迎える花の種類は多く、カラーバリエーションも豊富なのでガーデニングの選択肢が広がるきっかけに。今回紹介した中で自分のお気に入りを見つけて、次の春は花壇をカラフルな花々で埋め尽くしてみてはいかがでしょうか。