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肥料は野菜や草花を元気良く・効率良く育てるために使用します。しかし、一口に肥料といってもさまざまな種類があり、どれを選べばよいのかよく分からない方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、野菜・草花のおすすめ肥料を10種類ずつ、合計20種類ご紹介します。
肥料には有機肥料と化成肥料の2種類があり、用途・効果・形状によっても使い分けます。そうした基礎知識を知ってから選びたいという方は、まずはこちらをご覧ください。
野菜を育てるのに適したおすすめ肥料を、固形肥料・液体肥料に分けて5つずつご紹介します。ラインアップはカインズでの人気商品のほか、複数のオンラインショッピングで評価が高い商品を参考にピックアップしました。
野菜の成長を支える固形肥料は次のとおりです。野菜に限らず、植物全般に効く固形肥料も人気です。
「窒素4」「リン酸4」「カリウム2」にカルシウムを多めに加えた有機・化成肥料です。カルシウムの不足で起こりがちな「尻腐れ病」や「芯腐れ病」を防ぎます。トマトやキュウリ、ピーマンなど、カルシウムを多く必要とする野菜の栽培に適した肥料といえます。
「窒素5」「リン酸6」「カリウム5」の粒状タイプの化成肥料です。ク溶性苦土も「1」あります。骨粉入りで実肥を促進するのが特徴です。野菜のうまみを存分に引き立たせてくれるでしょう。
「窒素10」「リン酸18」「カリウム7」に加えてマグネシウムも入っている粒状タイプの化成肥料です。土壌の温度と水分によって肥料の浸透量をコントロールできる「リリースコントロールテクノロジー」が採用されています。春・夏の育ち盛りな時期は多めに、秋・冬で生育が鈍くなる時期は少なめに溶けてくれるため、「肥料やけ」を起こしません。効果は1年間持続し、元肥と追肥、どちらにも利用できます。
「窒素3」「リン酸7」「カリウム4」で配合されている発酵油かすです。天然原料100%なのでじっくりと効き、元肥でも追肥でも利用できます。野菜だけでなく、草花や盆栽、庭木など幅広い用途で使えるのも特徴です。ただし、対象の植物によって使用方法が少し異なるため、詳細は店頭のスタッフにお尋ねいただくか、商品紹介ページでご確認ください。
「窒素6」「リン酸6」「カリウム6」の有機・化成肥料です。プロの農家が選ぶ本格仕様の肥料で、ゆっくりと効き目を表す有機成分と、即効性のある無機成分の良いところを合わせ持っています。野菜だけでなく、観葉植物や果樹、庭木などの生育にも役立ちます。
野菜に効く液体肥料をお探しの方には、次の5つがおすすめです。
「窒素6」「リン酸6」「カリウム6」の三大要素に、マグネシウムを加えた液体肥料です。さまざまな野菜に使え、手軽に使用できる点で評価を集めています。素早い効果も期待できます。
「窒素6」「リン酸6」「カリウム6」で配合されている液体肥料です。動物性有機物を原料としているため、アミノ酸が豊富なのが特徴です。野菜の旨味を大いに引き出してくれるでしょう。使用の際は水で薄めて与えてください。
「窒素6」「リン酸6」「カリウム6」のほか、マグネシウムやカルシウムの添加を強化している液体肥料です。トマト、ナス、きゅうり、ゴーヤなどの野菜のほか、ハーブ作りにも最適です。
「窒素6」「リン酸6」「カリウム7」で配合されている、水で薄めるタイプの液体肥料です。有機微生物を活性化し、根張りを良くする手助けとなるでしょう。収穫アップを期待するなら検討したい商品のひとつです。
「窒素6」「リン酸15」「カリウム5」と、リン酸を多く含んでいる液体肥料です。生育が旺盛な野菜を育てるのに向いているほか、次々と花を咲かせる植物に与えるのもよいでしょう。使用の際は水に薄め、1週間~10日に1回与えるのが目安です。肥料やりと同時にアブラムシなどを駆除できる殺虫剤入りの商品もあります。
ここでは、草花を育てるのに適した人気のおすすめ肥料をご紹介します。固形肥料・液体肥料に分けて5つずつ選びました。
初心者から上級者まで使える人気の固形肥料は次のとおりです。
きれいなお花を育てる肥料 2.2kg
「窒素8」「リン酸12」「カリウム10」で配合されている粒状タイプです。堆肥入りなので土壌が改善し、効果は3ヶ月間持続します。商品名のとおり、葉色・花色ともにきれいで色鮮やかな花を咲かせてくれるでしょう。
「窒素10」「リン酸10」「カリウム10」で配合されている化成肥料です。固形肥料特有の嫌な臭いがしないため、室内でも気軽に使えるのがおすすめポイント。元肥でも追肥でも使え、追肥のときは1株あたり5~6粒を置くだけで栄養を与えられます。元肥の場合は、植え穴の底に適量をばらまいでください。根に肥料が直接触れないよう注意しましょう。
「窒素10」「リン酸10」「カリウム10」で配合されている緩効性肥料です。赤玉土・鹿沼土を用い、根腐れを起こさない工夫がされています。じわじわと効き、つやつやで丈夫な葉を育成するのに役立ってくれます。
朝日 庭木と果樹の肥料500g
「窒素3」「リン酸7」「カリウム4」で配合されている有機分り肥料です。リン酸が多めなので花や実を育てるのに適しています。元肥でも追肥でも使いやすく、花の色つやを美しくしてくれるでしょう。
「窒素5」「リン酸2」「カリウム1」で配合されている、なたね油かすの粉末肥料です。完全有機質なので安心して使えます。さまざまな草花に使えるだけでなく、野菜作りでも活躍する万能タイプの肥料といえます。
続いて、草花におすすめの液体肥料をご紹介します。
「窒素5」「リン酸10」「カリウム5」のほか、植物の活力になるマグネシウムも加えられています。即効性が高く、ハーブ・洋ラン・観葉植物・庭木などさまざまな植物に使用可能です。
野菜におすすめの液体肥料でもラインアップした商品です。「窒素6」「リン酸15」「カリウム5」と、リン酸を多く含んでおり、花を咲かせる植物に向いています。原液なのでそのままは与えず、ボトル裏面にある倍率をよく確かめて薄めてください。
「成分と配合量の設計をグッドバランスに見直した」としている原液タイプの肥料です。三大要素の比率は「窒素8」「リン酸10」「カリウム5」です。追肥で使用しますが、適量に薄めれば元肥と併用しても構いません(標準倍率の範囲をお確かめください)。
野菜におすすめの液体肥料としてご紹介しましたが、花や芝生にも使えます。アミノ酸が豊富なので、植物の健やかな成長に役立つでしょう。軽量キャップ付きで手が汚れず、手軽に使える点もおすすめポイントです。
「窒素0.12」「リン酸0.2」「カリウム0.1」で配合されているアンプルタイプの肥料です。室内でも簡単に使え、葉色や花色を鮮やかにしてくれます。4~5号の鉢なら1本、それ以上の大きさなら2本使用しましょう。使用頻度は2週間に1回です。栄養素が豊富なため、肥料をあまり必要としないラン類やサボテン、盆栽への使用は控えてください。
野菜や草花にとっての「良い肥料」とは、窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)の三大成分が豊富に配合されているものを差します。これらは「植物の主食」ともいえる、非常に重要な成分です。
肥料の三大成分には次の効果が期待できます。
肥料の袋や容器に「5-5-5」といった数字が表示されていたら、それぞれが5%(5gずつ)含まれているということです。これらの配合比率は、成分の頭文字を取って「NPK比」と呼ばれます。NPK比は時と場合によって使い分けますが、オールマイティに使えるのはすべてが同じ比率のものです。
特別な意図がある場合は、NPK比はバラバラでも構いません。たとえば、花がなりやすい草花や果菜類にならリン酸が多いものがよいでしょう。観葉植物や葉菜類に元気を与えたいのであれば、窒素の重量が重要です。
もちろん、肥料には他の成分が含まれている場合もあります。たとえば、カルシウム(Ca)やマグネシウム(Mg)、硫黄(S)の「中量要素」です。
中量要素は三大成分に次いで重要な成分で、根の発育を強固にしたり、光合成を助けたりします。しかし肥料として足さなくても土の中からなくなりにくいのが一般的で、野菜や草花を育てていく過程で不足しがちな三大成分とは事情が違います。したがって、植物に適した肥料を見極める指標は、窒素・リン酸・カリウムの配合です。
一口に肥料と言っても実は種類があります。大きく分けると「有機肥料」「化学肥料」の2種類です。漢字のとおり、原材料が有機物(植物や動物を構成している物質)か無機物かで分かれるのですが、ここではもう少し詳しく解説します。
鶏フンや油粕、草木灰など、動物や植物の有機物を原料にした肥料を有機肥料と呼びます。土中の微生物は有機肥料をゆっくりと食べて分解し、農作物にとって良い養分を作ってくれます。
分解されない有機物もありますが、それらは団粒構造(大小の土の塊がバランス良く混ざった状態)の形成に役立ち、通気性や保水性を高めます。
留意点としては、自然に近い成分のため、持続性はありますが即効性は期待できません。天然成分ならではの臭いがすることや、量産できない関係から割高になってしまうのも特徴です。
有機肥料の対ともいえる存在が化学肥料で、原材料は鉱物や石油、空気中の窒素などの無機物です。人工的に盛り込まれた三大成分(窒素・リン酸・カリウム)のうち、二つ以上を含む肥料を「複合肥料」と呼びます。化成肥料はその一種であり、複合肥料にさらに人の手を加えたものを指すのが一般的です。
有機肥料よりも割安で入手でき、即効性にも期待できますが、持続性は低いのが特徴です。また、肥料の大きさや形が一定で扱いが簡単な反面、量を与えすぎると栄養過多になります。使用上の注意をよく守り、農作物にとって逆効果にならないようにしましょう。
配合肥料は複合肥料とほぼ同義であり、三大成分のうち2つ以上を含む肥料のことをいいます。化成肥料との違いは、「科学的な手が加えられているかどうか」の製造方法の差です。
堆肥とは、植物や動物のフンを堆積(積み重ねること)して発酵させたもののことです。ワラや落ち葉、枯れ葉の他、鶏フンや牛フンを用いて作ります。
天然成分を原材料としているため有機肥料に数えがちですが、堆肥は土壌を改良するために用いるものであり、植物の生育に役立つほどの栄養はありません。つまり、堆肥と肥料とは別物です。
植物性か動物性かで堆肥の効き目が異なるため、目的に応じて使い分けましょう。一般的に、植物性は炭素を豊富に含み、土壌を柔らかくするのに役立ちます。動物性堆肥も同様の効果を期待できますが、植物性よりも三大要素を多く含んでいるため、肥料の補足のような使い方が可能です。
肥料の使い分けで大切なのは用途です。用途に適した効果を得られるものを選び、最後に形状を選択します。用途とは「元肥」か「追肥」かです。
元肥とは農作物を育てる最初の段階で与える肥料のことです。植えはじめからぐんぐん伸びる植物は少ないため、遅効性の肥料が向いています。遅効性とは、1ヶ月以上かけてじわじわと効く肥料のことです。簡単にまとめると下記になります。
向いている形状は粉末タイプや粒状タイプ、錠剤タイプの有機肥料でしょう。三大要素がバランス良く入った配合肥料をおすすめします。室内で臭いが気になる場合は、臭いが控えめな粒状タイプを選ぶとよいでしょう。
追肥とは農作物の成長度合いに合わせて与える肥料のことです。人間で例えるなら栄養ドリンクのようなもので、即効性のある液体肥料や水に溶けやすい粉末肥料が向いているケースが多いです。液体肥料は水で希釈するタイプとそのまま使えるタイプの2種類があります。簡単にまとめると下記になります。
三大成分がバランス良く入っている肥料なら問題はありませんが、育てる対象が一つだけの場合などは、それ専用の肥料を使うのもおすすめです。ジャガイモ専用、いも・まめ専用、ばら専用、サボテン専用など、さまざまな肥料があります。
朝日 サボテンの肥料 550g
朝日 いも・まめの肥料 2kg
各成分の重量を確認し、適したものを選ぶのもおすすめです。窒素は葉や茎、リン酸は実や花、カリウムは根や茎の成長に働きかけるため、たとえばコマツナを育てるなら窒素が多めのものが良いですし、トマトならリン酸が多いものが向いています。
肥料の選び方や使い方でよく頂く質問をQ&A形式でまとめました。ここまで押さえてきた基礎知識と併せて参考にしていただければ幸いです。
A. 野菜や草花を元気に育てるために改良された土を培養土といいます。すでに元肥が施されており、栄養バランスは十分なので、さらに元肥を与える必要はありません。培養土の袋に「元肥入り」と書いてあるにもかかわらず肥料を足すと、「肥料やけ」という状態になり、最悪の場合枯れてしまうこともあります。
A. 時と場合によります。まず、肥料と活力剤とは別物です。肥料には窒素・リン酸・カリウムの三大要素が含まれていますが、活力剤に配合されているのはビタミン、アミノ酸といった微量要素です。微量要素は植物の生育を助けますが、主食になるものではなく、たとえるならサプリメントのようなものです。野菜や草花の様子を見ながら、あくまで補助的に与えるものとしてお使いください。
A. 多くの植物が休眠に入る11月~3月は、有機肥料を使ったほうがよいとされています。春先に向けて長くじわじわと効かすためには、遅効性の肥料のほうが向いているためです(もちろん化成肥料では駄目というわけではありません)。ちなみに、冬季に与える肥料のことを「寒肥(かんぴ、かんごえ)」といいます。
肥料を選ぶ際は三大要素の配合をチェックしましょう。窒素は茎や葉に、リン酸は実や花に、カリウムは根や茎の成長を助けます。見極めるのが難しければ、それぞれがバランス良く配合されているものを選べば間違いはありません。
カインズでは、おすすめとして紹介した肥料以外にも多種多様な肥料を取り扱っています。種類や価格、キーワードから検索できますので、気になる方はほかの商品もご検討ください。
※専門家・有識者のみなさま
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