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昏れゆくキャンプの夜、キャンプサイトを照らすのは、赤々と燃える焚き火の焔と、明るく輝くランタン。BBQのご馳走が載るテーブルには暖かな色味のランプを置いて。作業に向くのは両手の空くヘッドランプ、テントには柔らかく光るくつろぎの灯り。
そう、キャンプの照明には、それぞれ適材適所があります。
今回は、キャンプサイト全体を照らすメインの明かりから、身の安全を守る小型ライトまでを網羅してご紹介します。
まず揃えたいのは、キャンプサイト全体を照らすライト。明るさ1,000ルーメン程度のLEDライトがひとつあれば事足ります。テントやテーブルから少し離れたところに設置すれば、明るい光に寄ってくる虫たちを避けられます。充電式なら予備の電池は不要ですが、出かける前にしっかり充電しておくのをお忘れなく。
発光面が平らなタイプが広く照らせます。明るさが調節できたり、白色〜暖色のチェンジができたりと、いろいろなタイプがあるので、お好みで選んでください。
最近のLEDライトのなかには、スマホの充電など、モバイルバッテリーとして使えるものもあります。フル充電しておけば、いざという時に役に立つので便利です。
1,000ルーメンの明かりで、テーブルを照らしてみました。明るくフラットな光は、テーブルがはっきりと見えます。御馳走を囲んで、「さあみんなで乾杯!」のひとときに最適です。
約5mほど離れた焚き火の前も、かなり明るく照らせています。こうしておけば、サイト内の足元の安全確保にも一役買います。
カインズのDIY商品ブランド「Kumimoku」シリーズのライトです。置いて、吊り下げて、そしてマグネットでくっつけて設置できるスグレモノです。
メインのライトは、明るいパネル状のLEDコブライト。
そして、先端には白色点灯のLEDライト。手持ちのときに行く先を照らしたり、また、角度が変えられるので、狙ったところを明るく照らせます。
左側の大きいサイズ(KHL-W04)には、さらに赤色点滅灯が装備されています。チカチカと鋭く光る赤色灯は視認性もよく、アウトドアで、まさかのときに危険を知らせるツールとなります。備えておけば安心。
大小どちらの機種も、上端のフックで吊り下げて使えます。
そして、底面の強力マグネットで、クルマなどに設置も可能!「LEDハンディワークライト」は、ひとつあればあらゆるシーンでマルチに使えます。
晴れた日に、上面のソーラーパネルに日光を当てておくだけで充電ができるライトです。電源不要なため、災害時の備えとしても。
両端のベルトを引っ張るとサイコロ型に。重量は86g、たためるタイプのライトは持ち運びも簡便で、収納もスペースを取りません。
このライトの明るさは100ルーメン。テーブルの上に掲げると、柔らかい光がほんのりと照らし、静かな夜の団らんにぴったり。
テント内の照明は、軽くて柔らかいタイプを選びましょう。テントのフレームに負担がかからず、万が一頭の上に落ちてきても怪我をしません。広範囲に照らすタイプなら、テント内全体が明るくなって過ごしやすいです。
テント内の照明にふさわしいのは、場所を取らない小型のライトです。天井の低いテント内で、頭や体が当たっても安全な角のない形、さらに下に向かって照らせる丸型LEDライトがおすすめです。
コロンとした掌サイズのLEDライト、これは乾電池式です。重量57gと軽量で、柔らかいシリコンのシェードが光を和らげ、誤って落としたときの衝撃も吸収します。トップのループはマグネットキャッチ式で、パカッと外してテント天井のループに引っ掛けられます。
輝度は60ルーメン、テント内の明かりとしては十分な光量です。明日のためにゆっくり休む空間であるテントの中は、やはり身も心も落ち着く暖色系のライトで寛ぎたいですね。
スイッチひとつで広範囲を明るく照らせるLEDライトですが、強力な光は風情に欠ける面もあります。LEDライトが一般的になる以前、明るいライトといえば、ガスやガソリンが燃料の燃焼系ランタンでした。
テーブルの上をほのかに照らすガスランタンは、好きなお酒を傾けながら語らうバータイムにもってこいです。
ガス缶を接続し、点火するガスランタンは、オレンジ色の暖かな光が特徴です。燃料のガス缶を持っていく必要があること、使用済みの空き缶が出ることなど、やや荷物になる側面があります。ガスの調理用バーナーを持っていれば、燃料は共通で賄えます。
ガスと並んで、燃焼系ライトの双璧をなす灯りは、ガソリンランタンです。光量が多く、これひとつでサイト全体をくまなく照らす能力を備えています。燃料は液体のホワイトガソリンですが、クルマ用のレギュラーガソリンが使えるモデルもあります。ガス缶に比べて安価なので、燃費はガソリンランタンに軍配が上がります。
ガソリンランタンを点けるのには手間がかかります。まずガソリンの燃焼を光に変える「マントル」という網状の部品を取り付け、マントルを炭化させる「空焼き」を行い、燃料をタンクに入れ、タンク内に圧をかける「ポンピング」という作業をしたあと、ようやくライターで点火できます。
燃焼中も光量の調整を行い、タンク内の圧が下がってきたらポンピングを追加をしなければなりません。これらを一連の儀式として楽しむ余裕がある人には、ガソリンランタンはおすすめです。
暗くなってからの歩行や作業に、ぜひ揃えてほしいのは、ヘッドランプと小型の懐中電灯です。ヘッドランプは両手が空くので、夕食後の片付けや、日が暮れてからのテントやペグの点検などを安全に行えます。テント内での探し物や、洗面所への往復には、ポケットサイズのライトがあると便利。
ヘッドランプは、輝度100〜300ルーメン程度がオススメ。歩くときに遠くまで照らせる明るいライトと、手元作業用の輝度の低いライトの切り替えがきくものがいいでしょう。ライトは、向こうからくる人に自分の存在を知らせる安全対策としても使えます。自然観察や星空観察時に、瞳孔が開きにくく目を痛めにくい赤色ライト搭載モデルもあります。
充電式と乾電池式の2種があり、充電式は乾電池の重量がかからないので装着性がよく、乾電池式は災害等で電源が取れないとき、買い置きの乾電池が使えるので、使い勝手が広いです。
寝るときに、手元に置いておくと安心な小型ライト。夜間のトイレや、同行者を起こさずに何か確認したいときに。ヘッドランプと同じく、充電式・乾電池式どちらも長所と短所があるので、何に重きを置くかによって選んでください。また、細かいギアは落として見失う可能性も。自然に馴染む色より、見つけやすいやや派手な色彩のものを選ぶと探しやすいですよ。
夜間キャンプ場を歩くときは、手に持ったライトを下に向けるのがマナーです。上に向けたままだと、反対側から来た人の目を直撃してしまうからです。暗い中いきなり明るい光で照らされると目が眩み、躓くなどの事故にも繋がりかねないので、注意しましょう。
ここからは、キャンプサイトの風景を格上げする、見栄えのいいオシャレライトをご紹介しましょう。
昔ながらのランプを象った電池式のLEDランタンです。オレンジ色のほのかな光が揺らめく「ゆらぎモード」搭載で、本物の炎のよう。LEDはほとんど熱を発しないので、小さなお子さんがいるご家庭でも安心して使えます。
パラフィンオイルを燃料に灯す「オイルランタン」は、遠く大航海時代の船乗りのロマンや、電灯が広く普及する前のノスタルジーを感じさせてくれます。ガラス製のグローブ、燃料の持ち運びなど、不便もついてきますが、キャンプの宵、静かに盃を傾けるひとときに、ぜひ相対して眺めたい灯りのひとつです。
燃料のパラフィンオイルは、引火点が白灯油の40℃よりはるかに高い106℃と、通常の保管なら安全性も高く、精製純度が高いためニオイやススが出にくいという特徴があります。そのため、キャンプ初心者でも取り扱いやすい燃料です。
簡便なLEDのミニライトを鎖状に連ねたガーランドタイプのライト。これだけでキラキラのサイト風景が叶います。いつものライトにプラスすれば、キャンプでパーティ気分が味わえますよ!
虫の好む周波数の光でおびき寄せ、スリットの奥の高圧電流でダウンさせる「電撃殺虫ライト」です。虫除けスプレーや蚊取り線香と一緒に使うと効果的。テントやテーブルから少し離れたところに設置するのがコツ。機能を落とさないために、キャンプから帰ったあとは、キレイに汚れを落としてからしまいましょう。
テントの前にさりげなく小型のセンサーライトを設置するのも、盗難等の抑止に繋がるようです。カインズのセンサーライトは小型で軽量、発光面が2面のものなどもあります。店頭で実際にサイズやスペックを確認し、ソロなら小型を1個、ファミリーなら複数または2面タイプを選ぶなど、工夫してみてください。
女性ソロキャンパーも増えてきた昨今、身を守るためのノウハウも必須となっています。毅然とした態度で臨む、テントのファスナーにワイヤーキーをかける、男性ものの衣料品をさりげなく置くなどのほかに、防犯ブザーの準備を。
ライト兼用の防犯ブザーなら、ちょっとした確認に使えます。また、ブザーを作動させると同時にLEDライトが点滅するものもあります。いずれも、キャンプの前にはちゃんと作動することを確認してから持っていきましょう。
古来、人々は灯りの下に集い、灯りの中で語らい、親交を深めるとともに、大自然への畏敬の心をも育んできました。原初の人類が焚き火の焔や松明の光で和んだように、現代に生きる私たちも、その場に適したライトを上手に使いつつ、快適なキャンプを楽しんでください!