「最強の定食」の定義から考える。「色」と「方向」重視の定食
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目次/ INDEX
つややかな黒紫色のナスは、日本人に欠かせない代表的な野菜のひとつです。焼ナスや天ぷら、炒め物、漬物など、調理方法を選ばず使えるので、食卓に並ぶ機会も多いかと思います。
ナスは水分が多く、夏バテに効果的な野菜として知られています。主に含まれる栄養素として、カリウム、β-カロテン、葉酸、アスパラギン酸、食物繊維が挙げられます。
妊娠中に摂取すべき葉酸がナスからも摂取できるのは意外と知らない人も多いはず。低カロリーかつ満腹効果を高める食物繊維も含まれているので、ダイエットにも適した食材の一つです。
ナス栽培は例年、3〜5月頃までに種をまき、6〜10月頃までが収穫期です。地方によって果実の形や肉質に好みがあり、関東では卵型ナス、関西や九州では長ナス、北陸や北海道では丸ナスや長ナスが好まれているようです。
育苗箱とポットに入れる土は、野菜用の培養土を購入して使います。また、ナスは「連鎖障害」が起こりやすい野菜です。ナス・トマト・ピーマンなどの、ナス科の野菜を育てた土で栽培すると、生育や収穫量に影響が出るので注意しましょう。
気温が昼30℃くらい、夜20℃くらいになったら、育苗箱に種をまきます。その上から土を5mmほどかぶせ、水をやりましょう。
5〜7日程度で発芽します。本葉が1枚出た頃に、苗をポットに移しかえます。
水やりは週に1回、薄めた液体肥料を与え、日当たりのいい場所で育てます。がっしりとした苗に育てましょう。
肥料はあらかじめ1㎡あたり苦土石灰100g(コップ1杯くらい)、たい肥3kg (バケツ3杯くらい)、化成肥料100g(コップ1杯くらい)を土に入れ、よく耕しておきましょう。
本葉が6〜7枚になり、最初の花が咲いた頃に、畑に移して植えます。
ナスは、なるべく地面の温度が高いほうが根付きがいいので、天気のいい日に植えましょう。温度を保てないときは、ビニールフィルムで保温するのも有効です。
植えたときに、苗の周りの土がやや高くなるようにし、さらに苗がぐらつかないように支柱で支えましょう。
ナスは生育期間が長いので、植えつけ後に若葉が出てきたら、株の周りにひと握りの、すぐに効くタイプの化成肥料を与えます。
ナスは、最初に咲いた花のすぐ下の、わき芽(茎と葉の間から生えてくる芽のこと)が強いという性質があります。真ん中の茎以外にわき芽を2本残して、ほかは早めに摘み取り三本仕立てにしていきましょう。これを行うことによって、花や実に栄養を行き渡らせることができます。
実がなり始めたら20〜30日おきに肥料を与え、肥料切れにならないように注意しましょう。
伸ばした枝に沿うように、支柱を斜めに立てて固定します。これで三本仕立ての完成です。
ナス栽培は、温度管理と水分補給がなにより大事。たっぷりのお日さまを当てて、たっぷりの水を与えて、おいしいナスを作りましょう。また、収穫後は水分がとばないよう、日陰に置いておくことを忘れずに。
Q. 害虫対策はどうすればいいですか?
A. アブラムシ、ダニ類などの害虫は薬剤を散布して駆除します。特にダニ類は乾燥すると出やすいので、こまめに防除しましょう。
Q. 水はどの程度あげればいいですか?
A. ナスは夏野菜の中でも水は必要な野菜です。水が足りないとツヤがなくなり、生育も悪くなりますので、特に梅雨明け後はこまめに水をあげましょう。
Q. 収穫の一番いいタイミングはいつですか?
A. 品種によっても違いますが、よく関東で食べられる卵型(長卵種)なら、長さ12〜15cmが目安です。収穫が遅れると、皮が固くなり食味が悪くなってしまうので、採り遅れには要注意。さらにナスは、昼に光合成を行い、夜養分を蓄えるので、早朝に収穫するのがおすすめです。
お料理にも使い勝手の良いナスをおうちで育てられたら理想的ですよね。充実した家庭菜園を目指して、ぜひナスの栽培を開始してみてください。