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胡蝶蘭は色や形、サイズのラインアップが豊富で花もちもよく、ギフトとしても人気です。また、よく流通している園芸品種は丈夫で育てやすく、園芸初心者でも楽しく育てられます。ここでは、胡蝶蘭の栽培に興味がある人に向け、胡蝶蘭の種類や選び方、栽培方法などを解説します。育て方のコツも紹介するため、ぜひ美しい花を咲かせてください。
ラン科コチョウラン属の胡蝶蘭(学名:Phalaenopsis)は、華やかさが印象的な植物です。胡蝶蘭は園芸目的で買われるほか、ギフトとしてもよく利用されます。
東南アジアが原産の胡蝶蘭の多くはあまり寒さに強くありませんが、園芸用やギフト用の品種は丈夫なものが多く、空調が効きやすい高気密、高密閉の最近の住宅では育てやすい植物になってきています。日本では伊豆半島から南西諸島に自生するナゴランも、現在はコチョウラン属に分類されています。
洋ランとしての胡蝶蘭が日本に入ってきたのは明治時代のことです。当時は富裕層を中心に親しまれました。常緑性の多年草で、草丈は10~100cmと多様です。 胡蝶蘭の花は、白、ピンク、赤、黄、紫など多彩で、花びらにラインが入った品種や、次第に花の色が変わる品種などもあります。
ラン科のなかでは開花時期が長い傾向にあり、花は冬から初夏にかけて開花します。ギフト用のコチョウランは開花調整が行われ、通年開花株が流通しています。
胡蝶蘭の種類について、花の大きさによる分類と有名な品種について紹介します。
胡蝶蘭は花の大きさによって大輪、中輪、ミディ、マイクロの4種に分類されます。それぞれの特徴を紹介します。
大輪系に分類される花は、大きさが13~15cm以上のものです。大輪系の胡蝶蘭は、お祝い用によく用いられています。
中輪系は、花の大きさが6~12cm程度のものを指します。場所を取らずに飾れるため、オフィスや店舗におすすめのサイズです。
ミディ系は、花の大きさが3~6cm程度です。ミディやミニ、マイクロタイプは株のサイズがコンパクトで、家庭の室内でも育てやすいグループです。
マイクロ系の花は、大きさが2〜4cm程度で背丈が低い傾向です。テーブルに置けるほどコンパクトなため、室内の栽培に向いています。
中輪タイプの胡蝶蘭で、原産国はフィリピン・台湾です。縦方向に白い花が並びます。
ボルネオ原産で、短い茎に小型の花を咲かせます。花びらは中心が紫色で、外に向かうほど黄色味を帯びます。
ミディ系の品種です。「ランラン」は枝分かれした花茎にこんもりとピンクの花を咲かせます。「リンリン」と「キャンディー」はランランの兄弟株で、リンリンはリップの先にぼかしが入ります。また、キャンディーはリップが鮮明な紫色な点が特徴です。 なお、リップとは花の下側にある前方に突き出た部分を指します。ドリテノプシスはドリティス属とファレノプシス(コチョウラン)属の交配で作られた属ですが、現在はドリティス属もファレノプシス属に分類されているので、近年はファレノプシス属同士で作られた品種として扱われています。
パレルモにはミディ系とマイクロ系があります。8カ月もの長い間花が咲き、次第に花びらの色が緑に変化します。
ミディ系の品種で、白い花びらにピンク色のリップが目印の胡蝶蘭です。茎は垂れず、上方を向きます。
ミディ系の品種で、黄色の花びらに紫の模様が入っています。リップは濃い紫です。
胡蝶蘭はいただき物の株を育て始めるという人が多いかと思いますが、ホームセンターや園芸店、ラン展などの植物即売イベントでも購入することができます。株を選べる場合は、はが肉厚で枚数が多いものを選ぶとよいでしょう。葉にシワが寄っている株は水が不足していたり、根が傷んでいる可能性があります。胡蝶蘭は半透明のポリポットに植えられていることがあるので、根が傷んでいるものは避けましょう。根は乾いていれば白、適度に湿っていれば薄い緑色をしています。根が黒ずんでいるものは避けましょう。
胡蝶蘭の管理方法について解説します。栽培に適した温度を知り、置き場所を決めましょう。
胡蝶蘭を育てるのに適した温度は15〜25℃です。通年、人が心地よく過ごせるように空調されている部屋であればよく育ちます。最低気温は10℃を切ると株が傷みやすくなります。夏は戸外で育てることができますが、気温が35℃を超えると生育が鈍るので、猛暑日が続くようであれば室内に取り込んだ方がよいでしょう。冬の寒さが厳しい寒冷地では、冬は窓からの冷気が避けられる場所や温度が高い天井近くなどで管理したり、簡易温室などを利用しましょう。
多くの植物と同じく、胡蝶蘭を育てるためには明るさが必要です。ただし強い日ざしは苦手で、特に夏は気温が低い午前中以外は直射日光に当てないようにしましょう。生育できる温度さえあれば窓際で薄いカーテン越しの柔らかい光によく当てましょう。春〜秋は戸外でも育てられますが、冬は室内に取り込んで育てます。
胡蝶蘭の世話について、日常的な内容から定期的に行う内容まで紹介します。
胡蝶蘭の根はとても空気を好むため、乾いたときに適度に空気が通る植え込み材が適しています。よく使われる植え込み材としては水ゴケ、小粒のバークチップなどがあります。水ゴケは比較的乾きにくいので、、乾きやすい素焼き鉢で植えつけます。バークチップはとても乾きやすいので、ポリポット、プラスチック鉢などの水を通さない素材の蜂に植えつけます。水をやりすぎてからしてしまうタイプの人はバークチップ+ポリポット、適度に間隔を開けて水やりができる人は水ゴケ+素焼き鉢の組み合わせがおすすめです。
胡蝶蘭は乾き気味の環境を好むため、植え込み材がしっかり乾いてから水を与えます。植え込み材に水を与え、サッと乾くのが理想的です。育てているうちに新しい根が出ては力あふれるようであれば、それらの根が緑色になるまで霧吹きで水をかけるのでもよいでしょう。春から秋には植え込み材がしっかり乾いてからすぐに水を与えてもよいですが、冬にあまり暖かくない場所に置く場合はさらに3日ほどおいてから水やりをしましょう。胡蝶蘭は昼間光を浴びて光合成を途中まで行い、夜に気孔を開いて二酸化炭素を吸収して光合成の残りのプロセスを行う性質があります。18℃以上の気温があるときは、夜に葉に霧吹きをすると生育がよくなります。冬、室内に取り込むと暖房器具の温風で湿度が低くくなり、株が傷むことがあります。加湿器を使うなどして、空中湿度が高い方が株が傷みにくくなります。
極端に暑い時期や気温が低い時期に肥料を与えると根が傷むことがあります。固形肥料だとタイミングよく取り除くのが難しかったり面倒だったりするので、液体肥料がおすすめです。春から秋の間は、2週間に1回程度2000倍に薄めた液体肥料を与えます。
胡蝶蘭の植え替えは5月頃が適しています。植え込み材が傷んできたら行います。基本的にそれまで使っていたのと同じサイズの鉢に植えつけます。水ゴケを使うときは、植えつけた後に株を持って持ち上げても鉢から抜けない程度に、しっかりと硬く植えつけます。
花茎が伸びるままにしておくと、蜂から飛び出してしまって扱いにくくなるとともに、スペースを取るようになってしまいます。花茎が5cmほどまで伸びたら、株の横に園芸用の支柱を立ててビニールタイなどで結束し、さらに伸びるごとに支柱に結束していきましょう。市販されているギフト用の株は花茎が正面に向かって伸びるように誘引していきますが、真っ直ぐの支柱に沿って上に花茎を伸ばしていくこともできます。
ていねいに育てていても、胡蝶蘭の調子が悪くなるケースもあります。注意したい症状や害虫について解説します。
胡蝶蘭の葉に、色素が抜けたような部分や黒い部分がある場合は「葉焼け」の可能性があります。葉焼けは直射日光に当てすぎると起こり、いったん葉焼けすると回復しません。ほかの葉に被害が出ないうちに置き場所を見直しましょう。また、葉焼けは水やり不足でも起きることがあるので、植え込み材が乾いている時に葉焼けが起きた場合は、水切れに気をつけましょう。
渇水症状は水不足で起きる症状です。胡蝶蘭は肉厚の葉に水分を蓄える特徴がありますが、乾燥すると葉にシワが増え、元には戻りません。渇水症状が起きた株は、根腐れにより正常な吸水ができていない可能性があります。また、適切な水やりも渇水症状を防ぐために重要です。逆に水やりのしすぎで根腐れが置き、根が水を吸い上げられないために葉にシワが寄ることもあります。水切れの可能性が低い場合は、一度鉢から抜いて根腐れしていないかを確認し、根腐れしているようなら清潔な植え込み材で植え直し、しばらくは乾かし気味に管理しましょう。
胡蝶蘭は、葉の中心部に水が溜まると腐りやすくなります。さらに細菌に感染すると、軟腐病になり悪臭を放ちます。また、渇水症状の原因にもなる根腐れも、細菌が原因です。 腐った葉や根は、速やかに取り除かねばなりません。葉や根の腐敗を防ぐには、水やりの頻度を適切に調整し、葉についた水はすぐに拭き取ってください。
土を使わない胡蝶蘭でも、カイガラムシやナメクジなどに悩まされる場合があります。見つけしだい駆除しましょう。強く付着しがちなカイガラムシは、綿棒や爪楊枝で取り除きます。
胡蝶蘭ならではの栽培のコツを知ると、より元気な株を育てられます。ラッピングの処理からふやし方まで、気になる疑問を解決しましょう。
プレゼントとしてもらった胡蝶蘭には、ラッピングされています。ラッピングを外さないと蒸れて根腐れを起こす原因になります。外すことが困難なものは、底部を十字に切って水分を逃がすように工夫しましょう。大鉢の胡蝶蘭は3鉢ほどが一緒に鉢カバーに収められていることがあります。鉢カバーから出して、1ポットごとに管理した方が病気の発生を減らすことができます。
花が咲き終わったら、花茎はつけ根で切ります。花茎が緑色のままであれば、残しておくことでまた花が咲く可能性がありますが、その場合は次の開花期に新しい花芽ができにくくなります。
胡蝶蘭は脇芽を吹きにくく、枝分かれして成長しません。胡蝶蘭をふやすには、高芽を利用した株分けをしましょう。高芽とは、花茎から根と葉が生えた部分を指します。根が伸びてから切り取り、よく湿らせた水ゴケで覆ったのちに用意した容器に収めてください。高芽や子株ができるのはごく稀です。
胡蝶蘭の栽培に関する作業適期を、以下にまとめました。
植え付け・植え替え | 5月上旬から6月下旬 |
肥料 | 5月上旬から9月下旬 |
胡蝶蘭の種類は多く、花のサイズや見た目がバラエティーに富んでいます。なかでも、園芸初心者でも育てやすいのはミディ系の品種です。水のやりすぎに注意し、支柱立てや剪定をすると丈夫で見栄えのよい胡蝶蘭を育てられます。
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