ザスパクサツ群馬・飯野七聖の「野望」と「美肌」の不思議な関係
リンクをコピーしました
目次/ INDEX
世界でもっとも多く栽培されている野菜、それがトマト。もぎたてのトマトを丸ごと食べると、まさに果物と呼ぶにふさわしいおいしさです。
特に春から秋にかけて栽培されたものは、味と香りが豊富で、栄養価にも優れます。トマトは夏野菜のイメージを持つ人もいますが、実は高温多湿に弱く、冷涼な気候と強い日差しを好む野菜なのです。
連作障害を避けるために、4〜5年は同じ場所での栽培を避けたほうがいいでしょう。また、加湿・過乾によりカルシウムが不足すると、色が変色したり病気になったりすることがあるので、野菜用の培養土を購入して使うことをおすすめします。
気温が25℃くらいになったら、まずは種をまきます。目安としては、直径15cmくらいのポットに種を2〜3粒まいて、その上から土を5mmほどかぶせます。芽が出るまで、土を乾燥させないように気をつけましょう。
本葉(ふた葉のあとに生える葉のこと)が2〜3枚の頃までに1本に間引き、日当たりや風通しがよく、雨が直接当たらない場所で育てます。
気温の低い日が続くと育ちが悪くなりますので、その場合は日当たりのいい屋内に。がっしりとした苗に育てましょう。週に1回、薄めた液体肥料を与えるのも忘れずに。
肥料はあらかじめ1㎡あたり苦土石灰100g(コップ1杯くらい)、たい肥2kg(バケツ2杯くらい)、化成肥料50g(コップ半分くらい)を土に入れ、よく耕しておきます。
最初の花が咲いたら、苗を畑に植えて支柱を立てましょう。交差させた支柱の間にヒモを通して2周ほどさせ、ギュッと絞るとしっかり固定することができますよ。
苗の高さが30cmくらいになったら、真ん中の茎を支柱に結びつけます。そのあとは、20cmくらいの間隔で結んでいきましょう。
また、放っておくと苗の高さがどんどん伸びてしまうので、5〜6段目で葉を2〜3枚残して、芯をつみ取りましょう。過剰に実をつけると栄養が分散してしまうため、下の実を充実させる栽培方法です。
1段目の実がピンポン玉くらいの大きさになったら、ひとにぎりの化成肥料を与えます。株から少し離れた位置に追肥するのがポイント。
真ん中の茎だけを伸ばす、一本仕立てにしていきます。葉の付け根から出たわき芽(茎と葉の間から生えてくる芽のこと)は、早めにつみ取りましょう。
1段目にたくさんの実を付けると、2段目より後の実のつき方が悪くなってしまいます。1段につき3〜4個くらいを目安にして、先っぽのほうの実は取り除きましょう(ただし、ミニトマトの場合はその必要はありません)。しっかり熟したタイミングで、念願の収穫です。
たっぷりと日に当てて、がっしりとした苗に育てましょう。苗は寒さに弱いので、15℃以下になった場合は屋内にいれたり、不織布などを掛けたりして防寒対策をすることも大切です。
種から育てる野菜は全体的に管理が大変ですが、苗がすくすくと育ち、実をつけていく様子を見るのは何ものにも代えがたい楽しみ。ぜひ大切に育てて、あま〜いトマトを収穫してくださいね。
Q. 病害虫対策はどうしたらいいですか?
A. アブラムシやアザミウマ類などの害虫は薬剤で防除できます。ウイルス性のモザイク病(葉が濃淡のモザイク状になる病気)は治せないため、発生したら株ごと抜き取りましょう。
Q. トマトは水をあまりあげないほうがいいと聞いたのですが…?
A. 水が不足するとカルシウム不足に陥り、実の先が黒くなる「尻腐れ症」になる可能性もあります。やりすぎもよくないですが、土が乾いたら水をたっぷりあげましょう。
Q. 大玉のトマトがうまく育ちません…。
A. 大玉のトマトは苗や芽のメンテナンスが大切で、判断を誤ると実が割れてしまったり、収穫前に落ちてしまうことも。初めてトマトにチャレンジする場合はミニトマトからはじめて、コツをつかむのがおすすめです。