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夏に真っ赤な実をならせて、みずみずしさを味わえるトマト。自家栽培に人気の野菜で、育ててみたいと考えたことのある人も多いのではないでしょうか。この記事では、トマトの自家栽培を検討している人に向けて、トマト栽培の特徴から育て方、トマト栽培を成功させるポイントまでを詳細に解説します。トマト栽培を始める際の参考にしてください。
世界でもっとも多く栽培されている野菜、それがトマト。もぎたてのトマトを丸ごと食べると、まさに果物と呼ぶにふさわしいおいしさです。
ナス科の野菜に分類されるトマトは、ビタミンCやカロテン、リコピンなどの栄養が豊富で、健康や美容によい働きをする野菜でもあります。さまざまな料理に入れる楽しみもトマトならではでしょう。
ここではトマト栽培に必要なものについての紹介と、プランター栽培に使用する土、支柱について解説します。
プランターは1株に対して、土の容量が15~20L以上入るものを用意しましょう。プランター栽培を行うときは、野菜用の培養土を使用することも大事です。トマトは生育初期の多肥を嫌うため、元肥が控えめな培養土を選びます。その際は、園芸専門店などで売られている品質の良いものが安心です。
支柱は苗の植え付け時に必要になります。プランター栽培の場合、茎を1m程度の長さの支柱にとめ、苗が倒れないように安定させる役割があります。早いうちに支柱で安定させることで、しっかりと根付き、育ちが良くなります。
栽培の時期は、3月上旬頃に種まき、5月上旬に植え付け、7~10月に収穫という流れで通常行います。種まき〜定植までの間と、定植〜収穫開始までの期間はそれぞれ2ヶ月前後要します。
特に春から秋にかけて栽培されたものは、味と香りが豊富で、栄養価にも優れます。トマトは夏野菜のイメージを持つ人もいますが、実は高温多湿に弱く、冷涼な気候と強い日差しを好む野菜なのです。
連作障害を避けるために、4〜5年は同じ場所での栽培を避けたほうがいいでしょう。また、加湿・過乾によりカルシウムが不足すると、色が変色したり病気になったりすることがあるので、野菜用の培養土を購入して使うことをおすすめします。
ここからはトマトの育て方について、手順に沿って項目ごとに詳しく解説します。
気温が25℃くらいになったら、まずは種をまきます。目安としては、直径15cmくらいのポットに種を2〜3粒まいて、その上から土を5mmほどかぶせます。芽が出るまで、土を乾燥させないように気をつけましょう。
本葉(ふた葉のあとに生える葉のこと)が2〜3枚の頃までに1本に間引き、日当たりや風通しがよく、雨が直接当たらない場所で育てます。
気温の低い日が続くと育ちが悪くなりますので、その場合は日当たりのいい屋内に。がっしりとした苗に育てましょう。週に1回、薄めた液体肥料を与えるのも忘れずに。
肥料はあらかじめ1㎡あたり苦土石灰100g(コップ1杯くらい)、たい肥2kg(バケツ2杯くらい)、化成肥料50g(コップ半分くらい)を土に入れ、よく耕しておきます。
鉢やプランターで育てる場合には、鉢やプランターに、市販の鉢底石を底が見えなくなるまで入れます。次に鉢底石の上から市販の野菜用培養土を入れましょう。その際の土の量は鉢のフチより低い位置まで、〜9割にとどめます。
最初の花が咲いたら、苗を畑やプランターに植えて支柱を立てましょう。
まず土の中に植穴をつくります。土を崩さないように気をつけながら、トマトの苗を取り出して植穴に植え付けてください。次にたっぷりと水をあげ、よく日光に当ててるようにします。
支柱の立て方については、交差させた支柱の間にヒモを通して2周ほどさせ、ギュッと絞るとしっかり固定することができますよ。
トマトを育てるためには1日1回、葉にかからないように根元全体に水をあげましょう。実がなりはじめたころ、水やりが不足すると「尻腐れ」という現象がトマトに起きます。
尻腐れとはトマトのお尻の部分が腐ってしまい、黒くなる現象のことです。これは病気ではありませんが、カルシウム不足が原因のため、水やりを欠かさないことが大切です。
植物の茎を支柱に結びつけて、茎の伸びる方向を整えることを「誘引(ゆういん)」と呼びます。
苗の高さが30cmくらいになったら、1苗に1m程度の支柱を立て、苗が倒れないように茎と支柱を結んでください。結び方は緩めの8の字にしましょう。
風通しや日当たりよくトマトを育てるためにも、枝葉を茂らせ過ぎないことが重要です。
トマトを最後まで安定して収穫するために摘芯を行います。
トマトはどんどん成長し、上に向かって伸びていくため、放っておくと苗の高さがどんどん伸びてしまうので、ある程度の高さで幹の先端を摘み取って、成長を抑える必要があるのです。
5〜6段目で葉を2〜3枚残して、芯をつみ取りましょう。伸びるために栄養が使われると実つきが悪くなったり、過剰に実をつけると栄養が分散してしまうので、下の実を充実させるための栽培方法です。
花が十分に開いたら、花房を指で軽く弾くようにして、受粉・着果を促進させます。この作業は花粉が出やすい晴れた日の午前中に行うと効果的です。花が開いている3~4日間で受粉すると、大体1週間くらいで小豆大の実がつきはじめます。
トマトは生育期間が長いので、適当な間隔で追肥をします。1段目の実がピンポン玉くらいの大きさになったら、以下のような方法で追肥してください。株から少し離れた位置に追肥するのがポイントです。
上記のタイミングで適宜追肥しないと、着果しても実が大きくならないことがあります。トマトの実を大きくするためには栄養分や水分を必要とするため、適切な時期に追肥をしましょう。
苗が成長して茎と葉のつけ根部分から出てくる新芽を「わき芽」と呼びます。わき芽が出ると主枝に充分な栄養が届かなくなります。真ん中の茎だけを伸ばす「一本仕立て」にして、主枝に充分な栄養がいくようにするためにも、芽かきを行いましょう。
プランター栽培では大きいわき芽を2~3本残し、残りのわき芽が3~5cm位になったら摘み取ります。
1段目にたくさんの実を付けると、2段目より後の実のつき方が悪くなってしまいます。1段につき3〜4個くらいを目安にして、先っぽのほうの実は取り除きましょう(ただし、ミニトマトの場合はその必要はありません)。
通常は着果後、45~50日程度で収穫の時期を迎えます。収穫の際は、真っ赤に熟したトマトから収穫を行ってください。気温が低い場合は収穫が遅れることもあります。そのときは焦らずに、真っ赤に熟すまで待ちましょう。
ここまでトマトの育て方について詳しく解説してきました。トマト栽培を成功させるためには、押さえておくべきいくつかのポイントがあります。ここでは、各ポイントに分けて以下の通り解説します。
トマト栽培の特徴としては、冷涼な気候で昼夜の温暖差が大きいと有利に働くため、生育適温を20〜30℃に保つ必要があります。
苗は寒さや霜には弱いため、冬場など15℃以下になった場合は、室内に入れたり不織布などを掛けたりするなどの防寒対策をすることも大切です。
また、強い光を好み多湿を嫌うという性質もあるため、屋外で日光にしっかりとあてることもポイントです。たっぷりと日に当てて、がっしりとした苗に育てましょう。
トマトの実がなるまでは、肥料は控えめに行います。その理由は、実が付く前に肥料を与えすぎると、茎や葉に養分がいってしまい実が付きにくくなるためです。
目安としては1段目の実が大きくなってから、追肥をするとよいでしょう。
生育初期は茎を伸ばして葉を付ける「栄養成長」が行われ、第一花房に実をつけるころから生殖成長が始まります。トマトはこのサイクルを繰り返すことで、長い期間収穫ができます。
そのため、1番花に実を付けることが大切なのです。1番花に実がつかないと、それ以降に咲いた花にも着果しにくい傾向が強くなります。
1番花に実をつけるためには天気のよいときに、花を指先で弾いて自家受粉させるとよいでしょう。
トマト栽培は水が少ないと養分を吸収できないため、病気になるリスクが高まります。リスクを避けるためにも水をたっぷりとあげましょう。もしカルシウム欠乏による尻腐れ病になってしまったら、他の実に被害が移る前に、その実はすぐに取り除いてください。
Q. 病害虫対策はどうしたらいいですか?
A. トマト栽培の際は黄化葉巻病や、梅雨時の疫病であるモザイク病(葉が濃淡のモザイク状になる病気)に注意しましょう。
特にモザイク病はウイルス性のため、症状によっては株ごと処分する必要も出てきます。害虫はアブラムシ、アザミウマ類、ハダニ、カメムシ、タバコガなどに注意が必要が必要です。これらの病害虫は薬剤の使用である程度防御できます。
Q. トマトは水をあまりあげないほうがいいと聞いたのですが…?
A. 水が不足するとカルシウム不足に陥り、実の先が黒くなる「尻腐れ症」になる可能性もあります。やりすぎもよくないですが、土が乾いたら水をたっぷりあげましょう。
Q. 大玉のトマトがうまく育ちません…。
A. 大玉のトマトは苗や芽のメンテナンスが大切で、判断を誤ると実が割れてしまったり、収穫前に落ちてしまうことも。初めてトマトにチャレンジする場合はミニトマトからはじめて、コツをつかむのがおすすめです。
種から育てる野菜は全体的に管理が大変ですが、苗がすくすくと育ち、実をつけていく様子を見るのは何ものにも代えがたい楽しみ。ぜひ大切に育てて、あま〜いトマトを収穫してくださいね。
トマトは自家栽培するのに適しており、ビタミンC、カロテン、リコピンなど栄養や機能性にも優れた野菜です。トマト栽培を成功させるにはポイントがあります。この記事で紹介した育て方や栽培の特徴を参考に、ぜひ元気なトマトを育てて園芸を楽しんでください。
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