培養土とは何? 使い方や種類、おすすめ商品を解説!
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らせん階段のような不思議な姿の花を咲かせる「ネジバナ」。山野草として生息しており、公園などでも見かける雑草の一種ですが、盆栽では人気の植物です。
鉢植えで育てることも可能で、可愛らしい桃色の花を楽しんだ後は、たくさんの種が収穫できます。雑草なので育てるのは簡単そうに思えますが、意外にもコツがいります。今回はそんなネジバナの育て方をご紹介しましょう。
ネジバナはラン科ネジバナ属の小型の多年草です。湿った日当たりのいい場所に生育し、花茎にくるくると沿ってらせん階段のように桃色の花をつけます。右巻きと左巻き両方が存在し、割合は1対1で同じくらいです。中には途中でねじれの方向が変わるものもあります。
花の高さは10~40センチ程度で、開花時期は4~9月。多年草なので花を咲かせた後は種を散らし、休眠状態になります。春になるとまた新芽をつけ、花を咲かせます。
ネジバナは「苗」からでも、「種」からでも育てることができます。しかし、ネジバナの種は特殊で新品の土に撒いても発芽せず、栄養をくれる菌根菌がいないと発芽しないため、基本的には苗を購入して育てるのがおすすめです。
花が終わって種を収穫した後は、親株の周辺に撒くことで種から育てることができます。
ネジバナは、地植えと鉢植えのどちらでも育てられます。なお、冬に霜が降りる地域では、越冬のために鉢植えがおすすめです。
ネジバナは雑草なので、地面に自生していることがあります。そこから鉢に移して育てる場合は、周囲の土ごと鉢に植えつけるのがポイントです。
ネジバナは一年を通して日当たりのいい場所を好みます。日当たりの悪い場所で育てると、ひょろひょろと間延びした茎になってしまいます。
ただ、夏の特に日差しの強い日は、葉焼けを起こす可能性があるので、適度に遮光してあげましょう。
ネジバナは寒さにも耐性がありますが、霜が降りると根が悪くなり枯れてしまいます。寒い地域で育てる場合は、鉢植えにして室内に入れてあげたほうがよいでしょう。
地植えの場合は、雨が降っている日以外は1日1回水をあげましょう。冬場は土の表面が乾燥してきたら水をあげます。
冬場は水やりを控えめにする植物が多いですが、ネジバナは比較的水を必要とするため、同じ頻度で水やりをしているとネジバナは枯れてしまいます。冬場の乾燥に気をつけましょう。
鉢植えの場合は特に乾燥に気をつけましょう。1日1回水をあげても乾いてしまうような場合は、乾燥を防ぐためもう2回りほど大きいサイズの鉢で覆う「二重鉢」にしたり、1日2回水やりをするなど、とにかく乾燥させないように注意しましょう。
ネジバナは乾燥に弱いため、水持ちのいい土で育てましょう。市販の草花用や山野草用の培養土は水持ちがよくおすすめです。水苔でも栽培することができます。
自分で配合する場合は赤玉土や鹿沼土を使用します。その場合は、土の乾燥を防止するため、土の温度や湿気の変化が穏やかになる「二重鉢」にすることをおすすめします。
ネジバナは肥料の量が多いと大きく育ちすぎてバランスが悪くなるので、生育に問題がない場合、肥料は必要ありません。
もし、ネジバナの生育が遅いようであれば、開花前の4~5月頃に緩効性肥料を少量与えると良いでしょう。
ネジバナの増やし方には、「種まき」と「株分け」があります。
ネジバナは、7~8月頃に花が終わると、黄色くなった果実がはじけて種が出てきます。
花が咲いてから種がはじけるスピードが早いので、確実に種を採取したい場合ははじける前に花茎ごと採取して袋などに入れておきましょう。時間が経つとはじけて袋の中に種が出てきます。
出てきた種は、早めに親株の周辺に撒きましょう。ネジバナは菌根菌がないと発芽しませんが、親株の周りだと発芽しやすくなります。
ネジバナを株分けで増やす場合、春か秋に茎を数本一組にして株分けします。
株分けの際はハサミなどを使用せず、手でほぐしましょう。一般的な植物は株分けすると親株と同じ姿をした植物が生えてきますが、ネジバナは葉などの形がまったく違うものが生えてくることがあり、それも楽しみのひとつです。
鉢植えのネジバナは1年置きに植え替えましょう。盆栽にしている場合は、3~5年に1度で大丈夫です。
植え替えは、花が咲いた後の休眠中か、新芽の出る7~8月に行います。ネジバナは乾燥に弱いので、植え替え中に根が乾燥してしまわないよう、濡らしたティッシュで覆うとよいでしょう。
また、根が太く頑丈そうに見えますが、傷つけると枯れてしまいます。掘り起こしの際や、根についた土を取り除く際は注意しましょう。
ネジバナは比較的強い植物で、病気にかかることはあまりありませんが、ウイルス病にかかることがあります。
ウイルス病にかかると、葉や花がゆがんだり、茎などにまだら模様が入ったりして、生育が阻害されて枯れてしまいます。治療法はなく、感染した株は破棄しなくてはなりません。
また、ネジバナにはアブラムシがつくことがあります。アブラムシはウイルス病を媒介することがあるので、発生した場合は薬剤で駆除しましょう。
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