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ムスカリの育て方|肥料や日当たり、植えつけ時期などを紹介します

スタッフ

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

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ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

春になると釣鐘形の小さな花をつけるムスカリは、丈夫で育てやすく手間も少ないため、初心者にもおすすめの球根植物です。一部の品種が香りがムスクに似ていることからこの名前がつけられ、ぶどうの果実のような花をつけることから、別名「グレープヒヤシンス」とも呼ばれています。

同時期に咲く黄色や赤色のチューリップや水仙と寄せ植えされることが多く、青紫色とのコントラストが美しいとガーデニングの名脇役として利用されてきました。もちろん、単体でも十分魅力的で、群生させて一斉に咲きそろった光景は圧巻です。

ここでは、ムスカリについて詳しく解説していきます。ムスカリの栽培時期や、育てる環境や水やりの方法、花後の手入れの方法などにも触れていきますので、どうぞ最後までご覧ください。

ムスカリはどんな植物?

ムスカリ

ムスカリはヒヤシンスの近縁に当たるユリ科の植物で、寒さに強く、一度植えたら数年は特別な手入れが不要なことから、ガーデニング素材として人気があります。特にグランドカバーとして利用されることが多く、他の植物と一緒に植えて花色のコントラストを楽しむのもおすすめです。

青紫色の花をつけるアルメニアカムが代表的ですが、他にも濃青から淡青、白色などの花色や、香りの強い品種など様々です。さらに花株のつけ方にも違いがあり、八重咲きや2色咲きの園芸品種も開発されています。

ムスカリは耐寒性、耐暑性どちらも優れており、真冬でも戸外で問題ありません。また、害虫にも強く、病気にもかかりにくいため、初心者におすすめしたい植物です。

ムスカリの栽培のはじめ方

ムスカリの栽培のはじめ方

球根の植え付けは10~11月が適期

ムスカリの植え付けは10〜11月に行います。数年植えっぱなしにする予定であれば、球根2つ分の間隔で植え付けるのが最適です。群生させる場合は、間隔を空けずに植え付けます。

ムスカリは早く植え付けたり、植えっぱなしで数年経つと、葉がだらりと伸びてしまい見栄えが悪くなりやすいです。反対に、遅く植えるほど葉が伸びずにコンパクトな見た目になりますが、遅すぎると球根の生長が間に合わない場合があります。遅くとも12月中旬までには植え付けるようにしましょう。

鉢植え・地植えどちらでも育つ

ムスカリは耐寒性、耐暑性どちらも優れており、地植えでも鉢植えでも育てることができます。

鉢植えの場合は5〜7球を目安に、15cmほどの5号の鉢を選びましょう。11月下旬頃の遅植えにして、球根の頭部が3〜4mm出るように植えると、コンパクトな草姿で花を咲かせてくれますよ。

ムスカリを育てる環境

ムスカリを育てる環境

ムスカリが好む日当たり・温度

ムスカリは日当たりと水はけがよい場所であれば場所を選ばず、芝生や木の下でも問題なく育ちます。半日陰でも生長しますが、葉が出た後に日当たりの悪い場所にあると、葉や茎が伸びて曲がってしまう恐れがあるため、日当たりの良い場所で育てるのが良いでしょう。

ムスカリは寒さにとても強く、気温が-10度の環境でも平気です。よほど強い寒波でない限り寒さで枯れることはないので、冬も戸外で管理して問題ありません。

ムスカリの水やり頻度

ムスカリは乾燥に強く湿気に弱いため、少し乾燥気味に育てましょう。土が濡れた状態が続くと、病気になったり枯れてしまうため注意してください。

地植えの場合は、水やりは特に必要ありません。雨が続き、周囲に水が溜まるようであれば、溝を作って水を流し、不要な水が溜まらないようにしてください。

鉢植えの場合は、土が乾いたタイミングで水をあげましょう。水やりの際は、鉢底から水が流れるくらいしっかりとあげてくださいね。

ムスカリを育てる土

ムスカリは弱アルカリ性の土を好みます。地植えの場合、植え付けの2週間ほど前に苦土石灰を混ぜてpH調整を行いましょう。pH調整には酸度計を使うのがおすすめです。

鉢植えの場合は市販の草花用培養土か、赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた配合土がよいでしょう。

少し肥料をあげると大きな花をつける

ムスカリは水栽培もできるくらい球根に栄養を蓄えていますが、植え付け時に緩効性肥料を少量与えるとより大きな花をつけてくれます。

また、翌年も花を咲かせたい場合は、花後から葉が緑の間に液肥を月2回ほど水やりの代わりに与えましょう。

ムスカリの栽培におすすめの土・肥料

ムスカリの花後のお手入れ

ムスカリの花後のお手入れ

植えっぱなしにするなら結実を防ごう

ムスカリを植えっぱなしで育てる場合、最後の花が2〜3輪残っている時に花茎を引き抜いて結実を防ぎます。

これにより、養分を結実に取られず球根に蓄えておけるので、翌年も元気な花を咲かせてくれますよ。

花後50日ほどが球根が大きくなるタイミング

ムスカリの球根は花後40〜60日の間に肥大が進むため、花後から葉が枯れるまでの間、液肥を月2回のペースで与えましょう。

鉢植えの場合はふた回り大きな鉢に肥沃な土を用いて植え替えをすると、球根は十分に養分を吸収しながら肥大し、植えた時と同じ大きさに肥大します。

また、この期間は周りに雑草が生えないように、こまめに手入れをするようにしてください。

鉢植えは「夏越し」の方法に気をつけよう

ムスカリは地植えだけでなく、鉢植えも植えっぱなしにできます。

鉢植えで植えっぱなしにする場合は、葉が黄ばみ始めたら水やりを打ち切り、土を完全に乾かして鉢ごと雨水のかからない涼しい場所で夏越しをしましょう。

また、植えっぱなしで球根が増えてくると、窮屈になって花付きが悪くなるため、理想は毎年ですが、3年に一度のタイミングで球根を掘り上げて分球を行うと良いですよ。

ムスカリは水耕栽培でも育てられる

ムスカリは水耕栽培でも育てられる

ムスカリは球根植物のため、水耕栽培も可能です。水耕栽培は水と容器だけで育てられるため、手軽に楽しめるのが魅力です。

ただし、水耕栽培の場合は養分を貯める力が弱いため、翌年は花をつけません。そのため、長く楽しみたいという人は、地植えや鉢植えで育てましょう。

ムスカリの病気・害虫

ムスカリは3〜4月の比較的寒い時期に開花するため、害虫による被害はほとんどありません。

一方、水はけの悪い環境で育てると、白い糸のようなカビの生える「白絹病(しらきぬびょう)」を発症しやすくなります。

白絹病は一度発症すると治療は難しいため、他に広がらないように株ごと引き抜き、焼却して処分します。また、白絹病にかかった土からも広がるため、日光による消毒が必要です。

白絹病は高温加湿の環境で発症しやすいため、6〜8月の間は乾燥気味に育てるようにしましょう。

まとめ

小さく可愛らしい見た目で、群生させるとまるで青色の絨毯が広がっているような美しい景観を作ってくれるムスカリ。美しいながらに主張しすぎない姿は他の植物との相性もよく、ガーデニングの名脇役として、花壇や庭の縁取りとしても大変人気です。

一度植えれば、数年は植えっぱなしでも毎年美しい花をつけてくれるので、庭先にムスカリを植えて、春の訪れを感じるのはいかがでしょうか。

※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。

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