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自転車の鍵は重大犯罪も環境負荷も防ぐ!錠前メーカー「ニッコー」の使命

メーカー

千種亨

千種亨

株式会社ニッコー代表取締役社長。1963年生まれ。家電メーカーで財務・内外営業を担当後、2008年入社。2017年から現職。国内唯一の自転車用錠前メーカーとしてさらなる飛躍に挑む。

後輪用のサークル錠を開発した老舗メーカー

後輪用のサークル錠を開発した老舗メーカー

後輪に取り付けるサークル型の錠前は今や定番になっている

「自転車盗難」が見逃されれば、重大な犯罪に手を染めやすくなる。

――教えてくれたのは、自転車の錠前を60年以上にわたって製造・販売する、株式会社ニッコー代表取締役社長の千種亨さんだ。

新型コロナウイルス禍で3密を避ける動きが広がるなか、電車やバスなどの公共交通機関に代わって自転車が移動手段として重宝されている。外出の自粛で運動不足になりがちなところも自転車移動が選ばれる理由の1つだ。

「自転車」に注目が集まるのと同時に、防犯用のカギにもいま人々の視線が向けられている。

自転車のカギはかつて、前輪に取り付ける箱型のものしかなかった。半世紀前、関西に籍を置く株式会社ニッコーがサークル型の錠を発明。以後、後輪を輪っか状のもので施錠する仕様がポピュラーになっていく。

時代とともに自転車本体や使用する人、使用目的が変化するなかで、カギもニーズに合わせて変化してきた。例えば、子どもを乗せる子育て世代に向けたもの。カギを開けないとスタンドが上がらずに発進できない錠前は、誤って開錠せずに発進した際に車輪と錠がぶつかって車輪が破損するのを防いでくれる。また、スポーツ系の自転車が人気になると、ワイヤー錠やチェーンのニーズが高まったが、一方で使い勝手がよく見栄えのよいサークル錠も必要とされた。

兵庫県丹波篠山市にある株式会社ニッコーがサークル型の錠を世に出してから約半世紀。自転車のカギは他にどんな変化を遂げたのか。また、同社が防犯の啓発活動や地域貢献活動を行うのはなぜなのか。千種さんに話を聞いた。

全ては痛切な反省から始まっていた。

盗難被害の半数以上が無施錠

盗難被害の半数以上が無施錠という衝撃

商品を手に話す株式会社ニッコー代表取締役社長の千種亨さん

「弊社は昭和29年の創立以来、自転車の錠前を製造・販売してきました。開発の際、最重要だと認識していたのが頑丈で堅牢であること。強固な錠前を作ることがお客様の自転車を守ることにつながると信じて疑っていませんでした。ところが、弊社が調査を実施したところ、自転車盗難被害のなんと半数以上が無施錠であったことがわかったのです」

こう千種社長は話す。いくら頑丈なカギを作ったところで、施錠していなかったら意味がない。そこで2005年、同社は「カギかけ宣言」という文書を発表。カギのかけ忘れの防止やカギのかけやすさを織り込んだ商品を提案していくと宣言した。

「自転車用錠前メーカーとして、大切な視点が抜け落ちていました。カギかけ宣言以降はカギのかけ忘れを光でお知らせする“ピカロック”という商品や、後輪のサークル錠をロックすると同時に自動的に前輪もロックされる“にころっく”という商品を開発するなどしました」

「カギかけ宣言」

過去の反省から2005年に発表された「カギかけ宣言」

カギかけ宣言の前と後で、株式会社ニッコーは大きく変わった。頑丈なカギを作ることに加えて、かけ忘れない・かけやすいカギを作るメーカーになったのだ。さらに、カギをかける習慣を創造することも同社の課題となった。

 

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