【茶渋落とし方】茶渋のしつこい汚れを取る方法! 陶器・プラスチック・ガラスで徹底検証
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みなさん、こんにちは。
100文字で済むことを2,000文字で伝えるタイプの物書き、岸田奈美です。
いつもアクシデントに見舞われます。
思いかえせば、自転車はお店で買うもの、という認識がなかった。
小学生になり、まわりの子と同じように「自転車がほしい」と言うと、翌朝、祖父がボロボロの自転車を用意していた。近所の新聞屋でもらってきたらしい。
炎天下の夏も、雪のふる冬も、朝から晩までクッタクタに使い込まれた戦士のような見た目のそれは、いつタイヤが外れて転がっていくかわからず恐ろしかった(結局、5年乗ってもびくともしなかったので、新聞屋の自転車はすごい)。
中学生・高校生のときは、移動手段が電車にシフトしたのでほとんど乗らなかったけど、お母さんのおさがりをもらい受けた。「わたしはもう自転車やなくて、車いすを24時間こぐさかいに。こぶつきで車輪つきやわ! アッハッハッ」とカギを渡してきたが、微妙にリアクションに困った。
社会人になり、大阪の町家に住んでいたころは、先住民だった祖母の自転車を借りていた。「大阪じゃあ、傘とチャリは天下のまわりものと思ってるアホが多いから気をつけな」と言われていたにも関わらず、チェーンロックを忘れて買い物をしてしまい、たった3日で自転車をパクられた。
東京に引っ越し、家具や家電をそろえたら、笑えるほどにお金が飛んでいった。わらにもすがる思いで、ジモティーという掲示板に「格安で自転車がほしいです」と匿名で書き込んだら「もらってください」と名乗りでてくれた人がいた。
待ち合わせの新宿三丁目の駅前へ行くと、小型の自転車にまたがる、大型のおじさんがいた。
「ヘェイ。こいつはヤバいぜ、いま日本で売ってるどの電動自転車より速いんだ! 処分する予定だったから、3,000円でいいよ」
やたらと物騒なことを陽気に言うおじさんだったが、それよりもわたしは、普通の自転車だと思っていたら、なんと電動アシスト自転車(以下、電動自転車)だったという、棚からぼたもち展開に、心がわいていた。
電動自転車がこんなに快適なものとは、知らなかった。今まで、カゴにスーパーの買い物袋を乗っけて、ヒイヒイ言いながらのぼっていた坂道はなんだったんだ。5kgのコメと2Lのコーラを運んでも、スイスイじゃないか。
この快適さにわたしは酔いしれた。素晴らしきかな、電動自転車。
だが、幸せな電動自転車ライフも、長くは続かなかった。
そもそもおじさんがたった3,000円で手放すにいたった、中古の自転車である。オークションサイトなんかを見ても、相場は2万円くらいだというのに。つまり、バッテリーが劣化していた。
2年も乗ると、1回の充電で、1kmしかバッテリーがもたなくなった。こうなればもう、頭脳戦である。少しでも下り坂の多いルートを選び、こぎ出しは電動で勢いをつけ、勢いがついたらパチンッと素早く電動を切り、人力でこぎ、これを繊細に繰り返す。
「電動自転車のバッテリーをできるだけ長持ちさせるレース」があれば、たぶん優勝候補はわたしである。
しかし、酷使に耐えきれず、ついに自転車がウンともスンとも言わなくなったので、買い替えを迫られていた。
前述のとおり、わたしは今までお店で自転車を買ったことがなかったので、どうすればいいかわからない。
編集部の人から言われて、びっくりした。
岸田奈美
カインズで自転車も買えるんですか!?
編集部員
はい。自社開発もしていますし、販売員もプロフェッショナルですよ。
岸田奈美
なんと。
編集部員
あっ、元競輪選手の販売員もいます。
岸田奈美
プロフェッショナルすぎでは……?
というわけで、やって来ました。カインズ幕張店。
2ヶ月ぶり、二度目の来店です。あいかわらずデカい。
こちらが自転車コーナーです。広い。自転車めっちゃある。
奥の「CYCLE PIT(サイクルピット)」というコーナーは、本当に車のピットインみたいな空間になっていて、パンクの修理などをしていました。
わたしの相談に乗ってくれたのは……
カー・アウトドア・サイクル部チーフバイヤーの三村浩一さんです! 自転車の販売や仕入れだけでなく、開発も担当されているプロフェッショナル。
三村バイヤー
さて! 今日はどんな自転車をお探しですか?
岸田奈美
いま乗ってるのは電動自転車なんですけど、クロスバイクっていうのも気になってるんですよね。
三村バイヤー
ふむふむ。ちなみに、普段はなにに使って、どれくらい乗りますか?
岸田奈美
荷物が多くなる買い物ですね。打ち合わせで渋谷にも出たいから、5kmくらい乗れると嬉しいかも。
三村バイヤー
なるほど。だったら、岸田さん。
岸田奈美
はい。
三村バイヤー
電動自転車、一択かもしれません。
岸田奈美
い、一択!?
三村バイヤー
なぜならば……
ごくり。
三村バイヤー
電動アシストの快適さを一度知ると、なかなか戻れないからです。
人間の業よ。
しかし、三村さんの言うとおりである。
あの楽チンさを知ってしまったら、今さら、坂道を汗水たらしてこぐことなんてできない。楽なほうへ、楽なほうへ、ぬるい川を流されるようにわたしは生きている。
三村バイヤー
とはいえ、今はクロスバイクも人気ですからね! 価格帯もいろいろありますし、ひととおり見ていきましょう。
心強いなあ。
編集部員
カインズへ来てください! 相談に乗りますよ。