角度によって色が変わる「色の三原色ゼリー」を作って色の美しさを味わう
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目次/ INDEX
「自転車通勤したいんだけど、何買えばいい?」
電車通勤から切り替える人も増えてきた最近、よく聞かれるフレーズです。そんなとき、決まって僕はこう返します。「どんなふうに走るの?」と。「質問に質問で返すなよ~!」なんて声が聞こえてきそうですが、これがけっこう大事な話なんです。
たとえば新しい服を買うとき、サイズやデザインなど、自分の体や好みに合わせて選びますよね? じつは自転車も同じで、使うシーンや自分のスタイルで選ぶものなんです。
というわけで、ここでは自分に合った通勤自転車の選び方をご紹介します。いまや通販でも購入できますが、せっかくなので「カインズでいちばん自転車が得意な店」といわれる、カインズ鶴ヶ島店のサイクルパークを覗いてみました。
通勤自転車は、会社または途中の駅などへの移動をスムーズにするための道具であり、手段です。ペダルを漕いで進むだけならママチャリでも事足りるけれど、その人の通勤スタイルによって、選ぶべきおすすめ自転車はガラリと変わります。
「通勤自転車を選ぶとき、何を基準に選べばいいのかわからない!」という人も多いでしょう。そんなときは、まず生活に関係の深いポイントから考えてみるのがおすすめです。
「通勤=速く!」と考えて、すぐにスポーツバイクを検討している人、いませんか? 走行性という点では正しいけれど、走っていないとき=駐輪時のことを忘れてはいけませんよ。駅や自宅の駐輪場が平地の場合は、「スタンド」があるほうが断然おすすめ。ダサいなんていってる場合ではありません。
スタンドにもいくつか種類がありますが、もし必要な場合は写真のような1本スタンドがいいでしょう。ただし、ママチャリによくある両立スタンド(コの字型のスタンド)に比べて安定性は低いため、風が強い日などは倒れにくい場所を選んで停めるのが正解です。
毎日自転車通勤するという人なら、ぜひ備えておきたい「泥除け(マッドガード)」。軽さや走行性に特化したスポーツバイクには、購入時に備わっていないことがほとんどなので、しっかり確認しておきたいポイントです。
雨天走行時、路面の水は思いのほかタイヤにすくわれて、お尻まわりや背中、バッグなどを汚してしまいます。しっかり雨除け(泥はね防止)をしたい場合は、写真のようにタイヤ全体を覆っているフルフェンダーがおすすめです。
通勤特有の問題のひとつが、荷物の積載です。バックパックなどを背負うのもアリですが、長時間走る場合は自転車に積んでしまうほうがラク。そこで必要になるのが「キャリア(荷台)」です。
キャリアにはフロント(前)用とリア(後ろ)用があり、いずれも取り付けるためのダボ穴というネジ台座が不可欠。一部のスポーツバイク(ロードバイクなど)には、このダボ穴がないものもあるため、積載を考えている人は購入時に確認しておきましょう。
キャリアは、自転車ごとに用意されている専用品、または汎用品のどちらかを選んで取り付けます。ちなみに、重い荷物を積むときはリアキャリアがいいでしょう。フロントキャリアに積むよりも、ハンドルがふらつきにくくなるのでおすすめですよ。
自転車によって、それぞれ「フレームの形状」が違います。上の2台を見比べると、どうでしょうか? フレーム上部の高さに注目してみてください。
手前の自転車のほうが、フレームが低いことがわかりますね。またぎやすく、スカートを履く場合などはこちらのほうが扱いやすいんです。ズボンだとしても「体が硬くて足が上がりにくい……」という人にはおすすめ。ママチャリは、またぎやすいように設計されているものがほとんどなので困らないのですが、スポーツバイクを選ぶときにはこうしたポイントも意識してみてください。
自転車を構成するパーツにもポイントがあります。むずかしい知識はさておき、少なくともこの2点は押さえておきましょう。
「ギヤ」は、ペダルを踏む力を軽くしたり、重くしたりするメカです。今回おすすめするような自転車は、見てのとおりギヤが外に出ている構造の「外装ギヤ」で、後ろ6~8段、前1~3段、組み合わせると最大24段ギヤも使えるものまであります。
「そんなにあるの!?」と驚く人もいるかもしれませんが、じつは段数が多ければいいというワケでもないんです。一般的に、段数が多いほど軽いギヤから重いギヤまで幅広く使えるので、坂道や急勾配ではラクに、平地や下り坂ではより速いスピードで走ることができます。やっぱり便利なんですけど、当然、段数が多いほうが高価です。一方で、前後に変速機(ギヤチェンジするパーツ)があると、メンテナンスが必要だったり、メカトラブルが起きたりする可能性もあるので、一長一短なんですね。
もちろん、購入時にしっかり整備してあれば問題ありませんし、もし不具合が出てもお店で修理してもらうことはできます。ただ、もし自分が走る道が平地メインなら……ギヤが少ない自転車でもあまり不自由はしないかもしれません。自分にとってのおすすめは、段数の多さではなく、走る道によって決まるということです。
26インチや27インチといった、「タイヤサイズ」も大きなポイントです。厳密にいうとかなり細かい話になるのですが……共通していえるのは、「直径が大きいほどひと漕ぎで進む距離が長い(ただし、漕ぎだしは重い)」、「幅が太いほどクッション性が高い(ただし、重量は重い)」の2点。ここでは一般的なママチャリに採用されるサイズと、スポーツバイクで主流のサイズを紹介します。
もっともポピュラーなサイズで、27インチや700Cよりも直径が小さい(太さによって、一部大きいものもあります)。同じ26インチでもママチャリでは26×1-3/8インチ(ツーリング車などでも使われます)、マウンテンバイクでは26×2.0インチなど複数のサイズがあり、それぞれ互換しません。世界中で扱われているほどオーソドックスなサイズなので、世界一周をするようなトラベルバイクでは、いつでもどこでもリペアできるようにあえて26インチを採用しています。
ママチャリの世界では、いまや26インチと並んで一般的なサイズ。26インチよりも直径がやや大きいため、ひと漕ぎで進む距離が長いのが特徴です。その昔、英国から自転車(婦人車)が輸入されたときのスタンダードは28インチでしたが、日本人には大きすぎたため26インチが普及、のちにその間を埋めるようにして広く浸透しました。以前はある程度の身長がないと乗れないサイズだったものの、最近は低床フレームと呼ばれる自転車が増えたため多くの人が乗れるようになりました(モデルによりますが、身長が約150cm以上あれば27インチに乗ることができます)。
ロードバイクやクロスバイクなどの主流サイズで、インチではなく「700×28C」などと書きます。もともと28インチに由来し、27インチに近いサイズですが、一般的にママチャリよりもかなり細いのが特徴(規格としては、ママチャリ同等あるいはそれ以上の太さもあります)。そのぶん軽快な走り心地が魅力ですが、ママチャリに比べるとパーツがやや高価だったり、すぐに手に入らなかったりすることがあります。
機能や性能にはほとんど関係ありませんが、デザインも無視してはいけないポイントです。
通勤はほぼ毎日することなので、暑い日も寒い日も、雨の日も風が強い日も乗らなければいけません。そんなとき、色が好き、サドルがかわいい、シルエットがカッコいい……など、少しでも気に入ったポイントがあれば、自転車に乗るモチベーションが上がるはず。パーツなどはよくわからないという人でも、服やクルマと同じように、自分の好みで選ぶことは大切にしてください。
「選ぶポイントはわかったけど、じゃあ具体的にどれがおすすめなのよ?」というあなたに、カインズ鶴ヶ島店で見つけたイチオシの通勤自転車4台を紹介します。
シンプル&スポーティを手軽に!
メタリックレッドが映える、カインズオリジナルのクロスバイク。「雨の日はあまり乗らず、とにかくスムーズに通勤したい!」という人におすすめ。エントリーグレードのパーツを採用しながらも、税込みで3万円以下という抜群のコストパフォーマンスが魅力です。
タイヤは700×28Cで、軽快な走り心地とほどよいクッション性を両立。制動力が高いVブレーキにより、街中でのストップアンドゴーもストレスなく楽しめます
スポーティなルックスのアルミフレーム製。主張しすぎないシンプルなデザインは、通勤はもちろん、週末のサイクリングにもおすすめです
カインズ|クロスバイク レッコ
29,800円(税込)
フレーム素材:アルミ
タイヤサイズ:700×28C
カラー:レッド、ほか2色
適正身長:160cm~
ハズレなしの優れた実用性!
日本を代表する自転車メーカー、ブリヂストンの通勤用モデル。一見するとクロスバイクのようですが、フルフェンダー、ロック(鍵)、ライト(電池不要のハブダイナモ式)、スタンドなど、日本の通勤スタイルにピッタリの機能を凝縮。身長に合わせた2サイズ展開で、フィッティングにも優れた一台です。
デフォルトで装備されたフルフェンダーは、雨天走行でも快適。後輪にはローラーブレーキを採用し、いつでも安定した制動力を発揮します
ギヤ構成は、後ろ7段のみというシンプルな仕様。まさに“ママチャリ以上~クロスバイク以下”という、通勤に最適化されたムダのない作りがポイントです
ブリヂストン|TB1
51,800円(税込)
フレーム素材:アルミ
タイヤサイズ:27×1-3/8インチ
カラー:オーシャンブルー、ほか6色
適正身長(型番):146cm~(TB42C2)、157cm~(TB48C2)
玄関先にも収納できる折り畳み式!
「自転車を盗難やサビから防ぐため、屋内で保管したい!」という人もいるでしょう。そこでおすすめするのが、小さく折り畳めるこちらの一台。驚くべきはその機構、そして、よくある折り畳み車とは一線を画すデザイン。ディテールにも要注目です。
オリジナルのチェーンガードにより、ズボンの裾が汚れないよう配慮。アクセントとして、ペダル・サドル・ハンドルに茶色、タイヤにクリーム色のパーツを採用しました
サドル下のレバーを解除し、フレームとハンドルを手でぐいっと曲げれば、クルマの後部座席に載るくらいコンパクトに! しっかり自立するので、玄関にも収納できます
カインズ|折り畳み車 スライク
22,800円(税込)
フレーム素材:スチール
タイヤサイズ:18×1.75インチ
カラー:ミントグリーン、ほか2色
適正身長:150cm~
いま話題の電動クロスバイク!
電動自転車メーカーとして高い支持を得ているパナソニックの電動クロスバイクです。やや太めのタイヤにフロントサスペンションを備え、段差が気になる街中でも、急な坂道でもラクラク走破。ロングモードで約73kmも走れるというバッテリー性能も心強い!
やや太めの幅1.90インチ、セミスリック仕様のタイヤを採用。フロントサスペンションはロックアウト機構付きなので、オンロードでもロスなく快適に走れます
技術力の高さに定評があるパナソニックのオリジナルアルミフレームは、軽さと高剛性を両立。ワイヤーをフレーム下側に内装することで、スッキリとした見た目に
パナソニック|ハリヤー
134,800円(税込)
フレーム素材:アルミ
タイヤサイズ:26×1.90C
カラー:パールオレンジ、他3色
適正身長:150~185cm
自分に合った自転車が見つかっても、正しく乗れていなければ台無しに……なんていうことも、じつはけっこうあるんです。続いては、通勤をラクにするための基本テクニックを紹介しましょう。
自転車に乗るとき、体と自転車には3つの接点があります。通勤ライドを快適にするためには、これらのポイントをしっかり押さえることが重要です。
よくある間違いの代表が、サドルが低すぎること。写真のように、サドルにまたがった状態で、写真のようにつま先立ちになるくらいがちょうどいい高さです。
正確には、ホイール(タイヤ)径によっても差があり、ロードバイクなどではつま先が浮くくらいサドルを高くすることもありますが、万が一転倒した場合などにしっかりと足を付ける高さにしておくことも重要なので、ここでは「つま先立ち」を正解としましょう。
ペダルを踏む足は、親指の付け根(拇指球)がペダル軸の上にくる位置にしましょう。こうすることでしっかりと力を入れることができ、またその力をムダなくペダルに伝えることができます。
土踏まずで踏んでいる人がけっこういますが、ここを直すだけでも走りが大きく変わりますよ。自分でよく確認して、試してみてください。
ハンドルを自然に握れるよう、レバーは腕から手の甲がまっすぐになる角度にしましょう。ママチャリでは細かく調整しないことが多いですが、この角度は体の大きさやハンドル位置によって変わりますので、しっかりと座る位置を定めてから確認しましょう。
レバーが極端に前下がりだったり、逆に前上がりだったりすると、手首が疲れたり、しっかりブレーキができなかったりするのでNG。レバーの角度調整には工具が必要なので、気になる人はお店で見てもらうのがおすすめです。
長時間、自転車に乗っていると、多くの人が直面する「お尻の痛み」。ママチャリでもスポーツバイクでも、永遠の悩みといわれるほどよくある問題です。
ところで、よく「細いサドルは痛くなる」という人がいますが、これは正しくありません。
正しい乗車姿勢で乗れていれば、じつはお尻は痛くならないんです。「ウソでしょ!?」と思うかもしれませんが、ロードバイクでは、プラスチックのガチガチサドルで数時間走っても痛くないという話すらあります。逆に、ふかふかのサドルに座っても、痛い人はずっと痛いものなんです。
正しい乗車姿勢というのは、前述した「サドルの高さ」と「ペダルの踏み方」のほか、「骨盤を立てて乗る」というのもポイントになります。長時間走ることへの慣れもあるでしょう。また、適度に立ち漕ぎ(ダンシング)をして、圧迫されたお尻まわりの血流をよくするというのも解消法のひとつです。それでも、どうしても痛みが解消されない場合は、クッション性が高いサドルを選んでみるといいかもしれません。
ペダルを漕いでいるときに、「チェーンの油汚れが裾についてしまった!」なんて経験ありませんか? スーツなどではとくに避けたい問題ですが、この「ズボンバンド」があれば心配ありません。
マジックテープ式やクリップ式などタイプはさまざま。写真のように反射材が付いたモデルなら、夜間走行時の被視認性も確保してくれるので一石二鳥ですね。
ちなみに、ツウな自転車乗りの間ではズボンバンドを使わず、右足だけロールアップしてガシガシ漕ぐというのがセオリーです。
最後に、カインズ鶴ヶ島店で見つけた、通勤自転車をより快適にしてくれるおすすめアイテムを紹介します。
スポーツバイクでは定番のボトル&ボトルケージ。フレームに取り付けることで、信号待ちなどでもすぐに飲み物を飲めるという便利なアイテムです。
一般的なサイクリング用ボトルは専用サイズなので、ボトルケージもそれに合わせたものを用意しましょう。なかにはペットボトルのサイズに対応したボトルケージもあるので、自分の好みで取り付けるのがおすすめです。
購入時に付いてくるペダルは、一般的な樹脂製がほとんどですが、軽量なアルミ製ペダルや、シューズが滑りにくいように踏み面に突起やラバー素材を採用したペダルなどに交換することもできます。
また、ペダルにも折り畳み式があり、折り畳み車や玄関などに収納したいときに便利です。折り畳み車に取り付けるとさらにコンパクトになります。着脱にはペダルレンチという専用工具が必要なので、購入時にお店に相談してみるといいでしょう(一部、六角レンチで対応できるものもあります)。
ハブブラシは、ホイールの軸(ハブ)部分に巻きつけると、走行中にくるくると回って常にハブをキレイにしてくれるという便利アイテム、通称「ハブ毛」。昔の自転車にはよく付いていたので、見たことがあるという人もいるでしょう。
ハブまわりは意外と汚れが目につきやすいうえ、いざ掃除しようと思うと手間がかかるところです。なんてことのないアイテムですが、そうした細かいところに溜まったホコリをキレイにしておくことで、自転車全体の清潔感が保てます。
「泥除けに期待するならフルフェンダー」を、と前述しましたが、「不意の雨のときだけ泥除けが欲しい!」という人には、簡易着脱できる折り畳み式泥除けがおすすめです。
折り目がついたプラスチック製で、使わないときは平たくしてバッグに忍ばせておけて、いざ雨が降ってきたらサドル下に工具なしですぐに取り付けることができます。クロスバイクなどでスポーティな雰囲気を大事にしたい人は、ひとつ持っておくといいでしょう。
さあ、あなたに合った通勤自転車やアイテム、耳よりなポイントはありましたか? 思っていたよりも考えることが多く、迷ってしまったという人もいるかもしれません。でも、選ぶ基準も優先順位も人それぞれなので、焦らずしっかり考えることが大事ですね。
今回お邪魔したカインズ鶴ヶ島店(埼玉県鶴ヶ島市三ツ木新町1-1-13)は、自転車の在庫も種類もトップクラスで、売り場歴24年のベテラン・金子浩彰さん(写真左)や元競輪選手の岩渕祐太さん(写真右)という信頼できるスタッフもそろう良店でした。あなたの「何買えばいい?」を、しっかりサポートしてくれることまちがいなしですね。
カインズの自転車売り場では、通勤自転車のほかにも通学用自転車や子供向け自転車、シニア向け自転車、パンクしない自転車、電動自転車、折り畳み自転車など、豊富な種類の自転車を取り揃えています。
通勤以外の用途別で自転車を選ぶ際はこちらのページもご参考ください。アナタにぴったりの一台が見つかるはず!