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自転車の選び方とは? 自転車の専門家がカインズで厳選

クリエイター

トモヒロ

トモヒロ

趣味のメディア『FUNQ』のコンテンツディレクター。メッセンジャー、自転車販売員、『BiCYCLE CLUB』編集部を経て、自転車の自作(設計・溶接)までこなす日本屈指の自転車ヲタク。

日本イチ自転車を売るカインズ店舗で自転車を選ぶ

カインズ鶴ヶ島店のサイクルパーク

「自転車通勤したいんだけど、何買えばいい?」

電車通勤から切り替える人も増えてきた最近、よく聞かれるフレーズです。そんなとき、決まって僕はこう返します。「どんなふうに走るの?」と。「質問に質問で返すなよ~!」なんて声が聞こえてきそうですが、これがけっこう大事な話なんです。

たとえば新しい服を買うとき、サイズやデザインなど、自分の体や好みに合わせて選びますよね? じつは自転車も同じで、使うシーンや自分のスタイルで選ぶものなんです。

というわけで、ここでは自分に合った通勤自転車の選び方をご紹介します。いまや通販でも購入できますが、せっかくなので「カインズでいちばん自転車が得意な店」といわれる、カインズ鶴ヶ島店サイクルパークを覗いてみました。

自転車の正しい選び方とは?

通勤自転車の正しい選び方のイメージ

通勤自転車は、会社または途中の駅などへの移動をスムーズにするための道具であり、手段です。ペダルを漕いで進むだけならママチャリでも事足りるけれど、その人の通勤スタイルによって、選ぶべきおすすめ自転車はガラリと変わります。

まずは生活スタイルに合わせた条件から

「通勤自転車を選ぶとき、何を基準に選べばいいのかわからない!」という人も多いでしょう。そんなときは、まず生活に関係の深いポイントから考えてみるのがおすすめです。

「スタンド」──駐輪環境

「スタンド」のイメージ

「通勤=速く!」と考えて、すぐにスポーツバイクを検討している人、いませんか? 走行性という点では正しいけれど、走っていないとき=駐輪時のことを忘れてはいけませんよ。駅や自宅の駐輪場が平地の場合は、「スタンド」があるほうが断然おすすめ。ダサいなんていってる場合ではありません。

スタンドにもいくつか種類がありますが、もし必要な場合は写真のような1本スタンドがいいでしょう。ただし、ママチャリによくある両立スタンド(コの字型のスタンド)に比べて安定性は低いため、風が強い日などは倒れにくい場所を選んで停めるのが正解です。

「泥除け」──天候

「泥除け」のイメージ

毎日自転車通勤するという人なら、ぜひ備えておきたい「泥除け(マッドガード)」。軽さや走行性に特化したスポーツバイクには、購入時に備わっていないことがほとんどなので、しっかり確認しておきたいポイントです。

雨天走行時、路面の水は思いのほかタイヤにすくわれて、お尻まわりや背中、バッグなどを汚してしまいます。しっかり雨除け(泥はね防止)をしたい場合は、写真のようにタイヤ全体を覆っているフルフェンダーがおすすめです。

「キャリア」──積載

「キャリア」のイメージ

通勤特有の問題のひとつが、荷物の積載です。バックパックなどを背負うのもアリですが、長時間走る場合は自転車に積んでしまうほうがラク。そこで必要になるのが「キャリア(荷台)」です。

キャリアにはフロント(前)用とリア(後ろ)用があり、いずれも取り付けるためのダボ穴というネジ台座が不可欠。一部のスポーツバイク(ロードバイクなど)には、このダボ穴がないものもあるため、積載を考えている人は購入時に確認しておきましょう。

キャリアは、自転車ごとに用意されている専用品、または汎用品のどちらかを選んで取り付けます。ちなみに、重い荷物を積むときはリアキャリアがいいでしょう。フロントキャリアに積むよりも、ハンドルがふらつきにくくなるのでおすすめですよ。

「フレーム形状」──服装

「フレーム形状」のイメージ

自転車によって、それぞれ「フレームの形状」が違います。上の2台を見比べると、どうでしょうか? フレーム上部の高さに注目してみてください。

手前の自転車のほうが、フレームが低いことがわかりますね。またぎやすく、スカートを履く場合などはこちらのほうが扱いやすいんです。ズボンだとしても「体が硬くて足が上がりにくい……」という人にはおすすめ。ママチャリは、またぎやすいように設計されているものがほとんどなので困らないのですが、スポーツバイクを選ぶときにはこうしたポイントも意識してみてください。

パーツのスペックにも注目を

自転車を構成するパーツにもポイントがあります。むずかしい知識はさておき、少なくともこの2点は押さえておきましょう。

「ギヤ(段数)」──道の勾配など

「ギヤ(段数)」のイメージ

「ギヤ」は、ペダルを踏む力を軽くしたり、重くしたりするメカです。今回おすすめするような自転車は、見てのとおりギヤが外に出ている構造の「外装ギヤ」で、後ろ6~8段、前1~3段、組み合わせると最大24段ギヤも使えるものまであります。

「そんなにあるの!?」と驚く人もいるかもしれませんが、じつは段数が多ければいいというワケでもないんです。一般的に、段数が多いほど軽いギヤから重いギヤまで幅広く使えるので、坂道や急勾配ではラクに、平地や下り坂ではより速いスピードで走ることができます。やっぱり便利なんですけど、当然、段数が多いほうが高価です。一方で、前後に変速機(ギヤチェンジするパーツ)があると、メンテナンスが必要だったり、メカトラブルが起きたりする可能性もあるので、一長一短なんですね。

もちろん、購入時にしっかり整備してあれば問題ありませんし、もし不具合が出てもお店で修理してもらうことはできます。ただ、もし自分が走る道が平地メインなら……ギヤが少ない自転車でもあまり不自由はしないかもしれません。自分にとってのおすすめは、段数の多さではなく、走る道によって決まるということです。

「タイヤサイズ」──身長や乗り心地

「タイヤサイズ」のイメージ

26インチや27インチといった、「タイヤサイズ」も大きなポイントです。厳密にいうとかなり細かい話になるのですが……共通していえるのは、「直径が大きいほどひと漕ぎで進む距離が長い(ただし、漕ぎだしは重い)」、「幅が太いほどクッション性が高い(ただし、重量は重い)」の2点。ここでは一般的なママチャリに採用されるサイズと、スポーツバイクで主流のサイズを紹介します。

26インチ

もっともポピュラーなサイズで、27インチや700Cよりも直径が小さい(太さによって、一部大きいものもあります)。同じ26インチでもママチャリでは26×1-3/8インチ(ツーリング車などでも使われます)、マウンテンバイクでは26×2.0インチなど複数のサイズがあり、それぞれ互換しません。世界中で扱われているほどオーソドックスなサイズなので、世界一周をするようなトラベルバイクでは、いつでもどこでもリペアできるようにあえて26インチを採用しています。

27インチ

ママチャリの世界では、いまや26インチと並んで一般的なサイズ。26インチよりも直径がやや大きいため、ひと漕ぎで進む距離が長いのが特徴です。その昔、英国から自転車(婦人車)が輸入されたときのスタンダードは28インチでしたが、日本人には大きすぎたため26インチが普及、のちにその間を埋めるようにして広く浸透しました。以前はある程度の身長がないと乗れないサイズだったものの、最近は低床フレームと呼ばれる自転車が増えたため多くの人が乗れるようになりました(モデルによりますが、身長が約150cm以上あれば27インチに乗ることができます)。

700C

ロードバイクやクロスバイクなどの主流サイズで、インチではなく「700×28C」などと書きます。もともと28インチに由来し、27インチに近いサイズですが、一般的にママチャリよりもかなり細いのが特徴(規格としては、ママチャリ同等あるいはそれ以上の太さもあります)。そのぶん軽快な走り心地が魅力ですが、ママチャリに比べるとパーツがやや高価だったり、すぐに手に入らなかったりすることがあります。

デザインも重要なポイント

「自転車のデザイン」のイメージ

機能や性能にはほとんど関係ありませんが、デザインも無視してはいけないポイントです。

通勤はほぼ毎日することなので、暑い日も寒い日も、雨の日も風が強い日も乗らなければいけません。そんなとき、色が好き、サドルがかわいい、シルエットがカッコいい……など、少しでも気に入ったポイントがあれば、自転車に乗るモチベーションが上がるはず。パーツなどはよくわからないという人でも、服やクルマと同じように、自分の好みで選ぶことは大切にしてください。

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