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べと病(ベト病)とは?発生しやすい環境や病気の症状、対処法や予防策などについて解説【草花の病気】

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カインズ How to 園芸編

カインズ How to 園芸編

カインズ・スタッフ自らが実践した情報満載。動画で見る「カインズ How to」の園芸関連のコンテンツを文字起こししています。

べと病とは?

べと病とは? べと病とは?

べと病は野菜、草花、果樹などに発生するカビが原因の病気です。主に葉に発生し、斑点ができた部分の裏に白色、明るい灰色、薄紫色などのカビが密生するという特徴を持っています。植物の種類によって症状はさまざまで、病原菌の種類も異なります。

べと病の初期症状は?

べと病とは? べと病の初期症状は?1

初めは葉に、薄黄色をした境界のはっきりしない小さな斑点ができます。主に下の葉から症状が発生し、徐々に上の葉に広がっていきます。

べと病とは? べと病の初期症状は?2

発病した葉は乾燥が続くと乾いてパリパリになりますが、雨が続いて湿度が高いとベトベトになります。これがべと病の名前の由来です。

べと病が進行してしまった場合の症状は?

べと病とは? べと病が進行してしまった場合の症状は?1

症状が進むと、点在していた斑点が大きくなって薄茶色に変化し、葉の裏にすす状のカビが生えます。

べと病とは? べと病が進行してしまった場合の症状は?2

さらに放っておくと、斑点の中央部が黒く変化して、弱い株なら枯れてしまいます。

べと病とは? べと病が進行してしまった場合の症状は?3

斑点が多くなると、葉の一部または全部が黄色くなったり白くなったりし、ついには葉が枯れてしまいます。発病の程度がひどくなると、一部の野菜や果樹などでは、花・つぼみ・果実・根などにも発病することがあります。葉の病気にかかった部分が多くなると生育が悪くなり、果樹や果菜類は果実の食味が十分発揮されません。

べと病が発生しやすい環境や時期とは?

べと病が発生しやすい環境

べと病は、水分がある環境で発生しやすい病気です。

べと病とは? べと病が発生しやすい環境や時期とは?2

ベと病は下葉から発生しやすい病気です。株元の葉が茂りすぎていて風通しが悪くなり、雨が上がってからも葉が乾きにくいと発生しやすくなります。水はけの悪い土壌や、株元にマルチングをしていない場合、雨が降ったときの泥はねが葉にかかりやすいので、発生しやすくなってしまうことも。

べと病とは? べと病が発生しやすい環境や時期とは?3

春と秋に発生しやすくなります。アブラナ科の作物(キャベツやチンゲンサイ、ハクサイなど)やネギにつくベと病(ベト病)は10〜15℃の気温で発生しやすくなるので、春や秋によく発生しやすくなります。キュウリやスイカなどのウリ科作物には気温が20〜25℃の時に発生しやすくなるので、初夏は要注意です。気温が下がる冬と、真夏はあまり発生しません。

べと病とは? べと病が発生しやすい環境や時期とは?4

肥料が多すぎると植物が徒長して、病気にかかりやすくなってしまいます。逆に肥料が少なすぎた場合も、株が十分に生育できず、ベと病(ベト病)にかかりやすくなることも。また、前の年に同じ作物を育ていて、その植物の落ち葉や枯れた茎などが畑に落ちていると、そこに菌が残っていて病気が発生しやすくなってしまいます。

べと病の予防と対策とは?

べと病とは? べと病の予防と対策とは?1

べと病はカビによる被害なので、まずは風通しを良く保ち、水はけの良い場所を選ぶことで、過湿にならないよう注意します。土づくりでも、畑を深くまで耕し、有機質をたっぷりすき込むなど、水はけのよい土づくりを心がけましょう。雨や水やりで泥が跳ねて葉につくと病気の原因となるので、株元を稲わらなどでマルチングしたり、畝全体をマルチング資材で覆うなどしておくのがおすすめ。鉢植えやプランター植えの場合は、株元に静かに水やりをするようにしましょう。肥料は与えすぎても少なすぎても病気にかかりやすくなるので、肥料のパッケージに書かれている規定量を守って与えるようにしましょう。

このほか、風通しが悪いことで病気の発生が増えるので、不要な葉は摘み取って通風を確保したり、株間を十分に取るなども同時に行っていくことをおすすめします。

べと病とは? べと病の予防と対策とは?2

べと病が発生しやすい時期になる前に殺菌剤をまいておくと予防になります。病原菌は主に葉の裏表にある「気孔」という穴から侵入しますので、地面に近い部分に重点的に殺菌剤を散布したら、葉の裏表にも丁寧にまいておきましょう。

しかし、殺菌剤は最後の手段で、まずはしっかりと栽培環境を見直し、健全に作物が育つようにしていくのが第一です。落ち葉や花がらなどはこまめに取り除き、株元をキレイに保ちましょう。ベと病(ベト病)はツユカビ科の菌が原因で起きる病気ですが、同じツユカビ科の菌でも種類(属)によってどの植物に発生するかが決まっています。アブラナ科に発生する菌はネギやウリ科作物には被害は及ぼしませんし、ウリ科作物に発生する菌はほかの科の作物に被害を与えることはありません。つまり、前の年にアブラナ科のキャベツを育てていてベと病(ベト病)が発生した場合、菌が発生した葉が畑に残っていると、翌年もアブラナ科作物にベと病(ベト病)が発生しやすくなってしまいます。そのため、毎年同じ場所で同じ科の作物を作る場合は、病気が発生した葉や茎は極力残さず処分するのがおすすめです。

前の年にアブラナ科作物にベと病(ベト病)が発生し、その葉が畑に落ちていても、翌年ネギを植えればその葉にいる菌はネギに被害をもたらすことはありません。なので、同じ畑で毎年同じ科の作物を作らず、育てる植物の科をローテーションしていく「輪作(りんさく)」をすることも、ベと病(ベト病)対策になります。

べと病を発病した際の対処法とは?

べと病とは? べと病を発病した際の対処法とは?1

発生が初期でまだ症状が軽いときは、症状が出た葉だけを摘み取って様子を見ます。葉の茎(葉柄、ようへい)のつけ根から切り取りましょう。また、葉が混み合っているところは少し枝や茎を剪定して、風通しをよくしましょう。つる性のキュウリなどは、しっかりつるに誘引しておかないと同じ場所につるが集中してしまうことが有るので要注意です。

べと病とは? べと病を発病した際の対処法とは?2

病気の原因になるカビの胞子が広がるのを防ぐため、少しでも枯れ始めた葉があれば必ず取り除きましょう。摘み取った葉は畑に落としておかず、畑の外に持ち出しましょう。

べと病とは? べと病を発病した際の対処法とは?3

症状が株全体に広がってしまったら、なるべく早めにベと病(ベト病)の市販薬剤を使ってもよいでしょう。薬剤は必ず「適用」があるものを使います。ベと病(ベト病)は菌による病気なので、殺菌剤を使います。植物用の薬剤はどれも、どの病気に使ってよいか、どの作物に使ってよいかが明記されています。自分が育てている作物のベと病(ベト病)に使える旨明記されている薬剤を使いましょう。

一般家庭向けに販売されているベと病(ベト病)に使える薬剤は多くが水で薄めて使うタイプです。病気が発生した部位にスプレーなど散布すると同時に、まだ発生していないところにも予防散布しておきましょう。菌は葉の裏にある気孔から植物体内に侵入するので、葉裏にも忘れずに散布してください。

ベと病(ベト病)に使える薬剤には、有機JAS規格(オーガニック栽培)で使用可能な薬剤もあります。必ず「その作物のベト病に適用があるかどうか」を確認してから使うようにしましょう。

べと病について知っておきたいQ&A

Q.株全体にべと病が広がった場合の処置法は?

A.べと病にかかった葉や植物のさらなる発症を抑えることは条件が合えば可能ですが、治療はできません。そのため、株全体に広がってしまったら株ごと処分しましょう。その後、薬を散布し他の株や植物に広がらないようにします。

Q.べと病になりやすい植物は? 

A.多くの野菜で発生しますが、特にアブラナ科、ウリ科、ネギ類の野菜で多く見られます。キュウリ(ウリ科)、タマネギ(ヒガンバナ科)、ほうれん草(アカザ科)、ブドウ(ブドウ科)、レタス(キク科)、メロン(ウリ科)、キャベツ(アブラナ科)などを育てている場合は、十分注意しましょう。野菜だけでなく、ヒマワリ(キク科)やハボタン(アブラナ科)などの草花にも発生することがあります。

Q.薬剤以外でべと病の予防に効果のあるものはありますか?

A.ベと病(ベト病)の病原菌は土の中にいて、菌が増えるとそれだけ発生の可能性が高くなります。土の中の微生物は多様な種類がいると、特定の種類だけが増えるということがなくなるため、土壌の生物多様性が豊かであればそれだけベと病(ベト病)をはじめとする病気が発生しにくくなることに。土壌の生物多様性を豊かにするためには、腐葉土や牛ふん堆肥などの有機質をしっかり土に混ぜ込んで土づくりをしておくことが重要です。

前の年にベと病(ベト病)が発生した畑には、前年育てた作物に発生する種類のベと病(ベト病)の菌がたくさんいます。翌年も前年の作物と同じ科の作物を育てるとベと病(ベト病)が発生しやすいので、ほかの科の作物を育てる輪作をするのがおすすめです。

まとめ

べと病はカビが原因で起こる病気ですから、基本的には風通しがよくて、水はけのよい土地で育てることが予防にもつながります。植物が生き生きと育つよう、発病しにくい環境を整えましょう。

べと病の予防や対策について動画で見る

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