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目次/ INDEX
庭木を育てていく上で、剪定は欠かせない作業です。剪定が必要な枝の種類について、詳しく解説していきます。
徒長枝(飛び枝)とは、幹や主枝から勢いよく伸びる長い枝のことです。徒長枝は成長するのが早いため、放っておくと通気性が悪くなり、日光を遮って他の枝が枯れてしまいます。
他の枝と比べて上に向かって長く伸びるため、樹形のバランスが悪くなり、見た目を損ねます。雨風にあおられると簡単に折れるため、人に危害を加える恐れもあります。
車枝とは、1カ所から数本出る枝のことです。これも木の形を乱し、見た目を損ねるので、1本を残して他の枝を切り取りましょう。あるいは、すべて切り取ってしまってもかまいません。
ふところ枝は、内部が込み合う原因となります。樹の内側に伸びるので、日光を遮り、通気性が悪くなります。骨格となる枝だけ残し、枝の根本から切り落としましょう。
かんぬき枝とは、同じ高さの場所からそれぞれ伸びる枝のことです。メインの枝をかんぬきのように横に貫いているような生え方をしているので、こう呼ばれます。全体の樹形のバランスを見ながら、左右どちらかを剪定しましょう。
からみ枝(交差枝)とは、必要な枝に交差するように出た枝のことです。からむように伸びているため、枝の根本から切り取り、正常な枝の成長を妨げないようにします。
さかさ枝とは、逆方向に伸びた枝のことです。他の枝と完全に逆の向きに伸びて樹形を乱すので、枝の元から切り落としましょう。
幹(胴)吹き枝とは、幹の途中から出た枝のことです。新しく生えてくる枝なので勢いがある場合が多く、樹形を乱したり、枝より上の部分の生育を妨げます。
やご(ひごばえ)とは、根本から立ち上がる枝のことです。勢いが強いため樹形を乱し、さらに幹の生育を妨げるおそれもあるため、枝のつけ根から切り取りましょう。
庭木を剪定する際には、以下のような枝を切る道具が必要です。
剪定バサミは樹木の剪定に欠かせないハサミです。草花にも使える植木バサミより強力で、硬い幹でも切ることができます。
剪定バサミでも切れないような太い枝を切るときには、剪定ノコギリを使います。折りたたみタイプが便利でおすすめです。
高枝剪定バサミとは、手が届かない高い場所の枝を切るためのハサミです。手元でハサミの開閉や角度を調整できます。ノコギリがついているものが便利でおすすめです。
その他、剪定に必要な道具として以下のようなものがあります。
熊手は枝や葉を、竹ほうきは残った細かい枝や葉を集めるのに便利です。枝葉は大きなゴミとなるため、普通サイズのちりとりでは対応できません。必ず大きいサイズのちりとり(箕)を用意しておきましょう。
季節によって、庭木の剪定にはそれぞれコツがあります。春・夏・秋・冬では、それぞれどのような庭木を、いつ頃剪定すればよいか解説します。
常緑樹は、新芽が伸びる前に剪定を行います。毎年枝を刈るのが剪定の基本ですが、この時期に強めに剪定することで、樹形そのものを小さくすることもできます。
ツバキやツツジなど春に咲く花木の場合、咲き終わってから剪定や整枝を行いましょう。寒冷地であれば、秋に咲き終わった花木の剪定も冬を避け、この時期になってから行います。落葉性花木も、花が終わったら開花枝を切っておきましょう。
イヌツゲ、カシ類など、花を楽しむタイプではない常緑樹は、6〜8月の夏季に剪定します。暑さで新梢の伸びが悪いため、樹木の形を保ちやすいからです。常緑針葉樹であれば、春の剪定以降に伸びた新梢を芽摘みします
アジサイは花が咲いた後に切り戻して、樹姿が小さくなるように剪定します。この時期に咲く、その他の花木については、徒長枝などを切り取る程度でかまいません。
春の剪定よりも軽めに剪定するのがコツです。特に、春に咲く花木は既に花芽がつきつつある時期なので、枝先を切らないよう注意しましょう。
刈り仕立てをしている生け垣などは、樹冠から飛び出した枝だけを軽く切り込むようにし、姿を整えます。
落葉樹は葉が落ち、枝の様子がよくわかる時期になるので、この時期に剪定・整枝を行います。この時期であれば、太い枝を切っても成長に与える影響が少なくすみます。剪定をすると、切ったところから強く伸びる徒長枝が出やすいので、枝が伸びている範囲の地面を10cmほど軽く耕して根を整理すると、木が大きくなるのを抑えることができます。
ただし、12月前後に剪定を行えるのは東京以南の比較的温暖な地方だけです。それより北の地域の場合は3月以降か、雪が溶け始めた頃を目安に行いましょう。
常緑樹は枯れた枝や葉を取り除き、樹冠から出た枝を切り取る程度にとどめます。
最後に、庭木の枝を切るときのコツについて解説します。
芽のついた細い枝を切るときは、残したい芽の上部を芽の出る方向に合わせて斜め45度の角度をつけて切ります。
剪定ノコギリを使い、《1》の部分を最初に下から3分の1くらい切ります。
次に、《2》の部分を上から切ると枝の重みで切り口から下に落ちます。最後に、《3》の部分で根本からきれいに切り取ります。
Q.庭木を剪定するメリットは?
A.剪定とは樹形を整えるためや、木の大きさを維持するために枝をカットする作業です。花を咲かせる木、例えばアジサイやツツジなどは剪定を行うことで翌年の花付きをよくすることができます。また、剪定することで葉の量をコントロールし、幹の成長の速度を抑えることで、木をちょうどよい大きさに長く維持することができます。
Q.庭木の剪定で気をつけたいことは?
A.枝は基本的に分岐部で切りましょう。枝の途中で切ると、そこから強い徒長枝が出やすくなります。木が大きくなるのを抑えるためには剪定も大事ですが、根を整理することも有効です。伸びた枝の先端のあたりを20〜30cmほど掘り返して、伸びすぎた根の先端を切ると樹勢が抑えられます。落葉樹は落葉期に、常緑樹は新しい芽が伸び出す前の2〜3月ごろが適期です。掘り返した際に腐葉土や堆肥、有機肥料などを土に混ぜ込んでおくと、木を健康的に育てることができます。
剪定はやみくもに行うのではなく、剪定すべき枝や樹形を考えながら行いましょう。木の種類によっては季節も重要です。剪定で庭木をちょうど良い大きさ・形に整えたり、花つきを良くしたりして、きれいな庭を保ちましょう。