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うどんこ病とは|バラやキュウリなど多種多様な植物で発生する病気の原因・治療法・対策

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監修者:野々村 照雄

監修者:野々村 照雄

近畿大学 農学部 農業生産科学科 教授。近畿大学アグリ技術革新研究所 兼務。1997年近畿大学大学院農学研究科博士後期課程修了。博士(農学)。1999年アイオワ州立大学特別研究員。近畿大学農学部助手を経て、2016年から現職。現在は、植物(メロン、イチゴ、トマトなど)を病気(うどんこ病)から守るために、新たな防除法の開発を目指している。専門は植物病理学。

うどんこ病とは? 名前の由来

うどんこ病とは? 発症条件はさまざま

うどんこ病は、農作物、雑草、樹木など多種多様な植物で発生する身近な植物の病気です。農業分野では、良質な果実ができなくなったり、収量にも影響を与えたりするため、重要な植物病害の一つとされています。

うどんこ病が発症すると、うどんの粉を振りかけたような白い斑点が発生することから、この名が付きました。その病気の原因となるのが、うどんこ病菌(子のう菌に属するカビ)です。例えば、イチゴで発生するうどんこ病を「イチゴうどんこ病」と呼び、その病気を引き起こす原因となるカビを「イチゴうどんこ病菌」と呼びます。うどんこ病が発生した植物(宿主植物)から名前(病名や菌名)がつけられています。 

うどんこ病菌とは?

うどんこ病菌とは、ウドンコキン目(Erysipheles)、ウドンコキン科(Erysiphaceae)に属する絶対寄生菌(ぜったいきせいきん)です。絶対寄生菌とは、栄養培地では人工培養ができず、生きた宿主植物にのみ感染し、生育する植物病原菌のことをいいます。つまりうどんこ病菌は、生きた植物上(例えば、葉面など)でしか生育できません。

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うどんこ病菌には、「表生菌(ひょうせいきん)」と「内生菌(ないせいきん)」がいます。表生菌とは、植物上で菌糸を伸長させ、菌叢(きんそう/菌糸が密集したもの)を形成する菌のことをいいます。例えば、表生菌には、エリシフェ属やポドスファエーラ属などのうどんこ病菌が知られています。

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一方、内生菌とは、植物の気孔から侵入・感染し、葉内で生育・増殖した後、再び気孔から菌糸を伸長させ、葉上で菌叢を形成する菌のことをいいます。菌が植物体上のみで増殖するか、それとも一旦、植物体内に侵入・感染してから植物体上で増殖するかの違いとなります。例えば、内生菌には、レベイルーラ属などのうどんこ病菌が知られています。

うどんこ病菌の生活史(生活サイクル)は、まず、胞子(分生子)が宿主植物の葉上に付着すると、胞子から発芽管が伸長し(これを「胞子発芽」と呼びます)、その先端部で付着器(付着するもの)を形成した後、侵入糸で植物細胞内に侵入します。

侵入後、その侵入糸の先端部に吸器を形成し、吸器を介して植物細胞から養分を摂取します。さらに、胞子からは新たな菌糸が伸長し、その菌糸上には分生子柄(ぶんせいしへい)が作られ、最終的に菌叢が形成されます。

葉上でみられる白い斑点の正体は、この菌叢です。分生子柄上には胞子(子孫胞子)が作られ、その胞子を放出し、風などで飛散されることにより、周囲の健全な(病気にかかっていない)植物に感染が拡大されます。これにより、うどんこ病の被害が拡大していきます。

うどんこ病菌には、多くの種類がいますが、主に、ある特定の植物種にしか感染しません。この特性を「宿主特異性(しゅくしゅとくいせい)」と呼びます。

例えば、イチゴのうどんこ病菌は、イチゴ(Fragaria×ananassaFragaria vescaおよびPotentilla hebiichigo)にしか感染しません。同じバラ科植物のバラ(Rosa spp.)には感染しません。一方で、同じうどんこ病菌が異なる植物種に感染することがあります。一例として、キュウリのうどんこ病菌は、ウリ科植物(キュウリ、メロン、スイカ、カボチャ、ズッキーニ、ゴーヤおよびヘチマなど)全般に感染します。キュウリはうどんこ病にかかりやすい品目であり、キュウリの近くには、ウリ科植物の栽培を避けた方が賢明です。

また、トマトのうどんこ病菌はトマト(Solanum lycopersicum)に感染しますが、タバコ(Nicotiana tabacum)にも感染しますし、ペチュニア(Petunia×hybrida)やナス(Solanum melongena)にも感染します。このように、家庭菜園で人気のある野菜(キュウリやトマトなど)を栽培する場合は、うどんこ病の感染拡大防止の観点から、周辺にはどのような植物種を栽培するかを考える必要があります。

うどんこ病が発生しやすくなる条件

うどんこ病の発生には、湿度(高湿や低湿)や照度(明所や暗所)はあまり関係がありません。野外では、うどんこ病は4~11月(8月の暑い時期や12月~翌年3月の寒い時期を除き)に発症しやすいのが特徴です。ガラス温室やビニールハウスなどの温度制御や加温された施設では、年間を通して、うどんこ病が発症しやすくなります。

例えば、キュウリ(ウリ科植物)やトマト(ナス科植物)のうどんこ病菌などは、葉や茎に感染し、病気を発症させます。一方、イチゴ(バラ科植物)のうどんこ病菌などは、葉、葉柄、匍匐茎、果実、花托、ランナーおよび花などに感染し、病気を発症させます。

連作障害が起きているときも発生しやすいといえます。連作障害とは、同じ場所を使用して、同種の植物を毎回繰り返し栽培することによって、植物が生育不良となることです。また、土壌中に特定の植物病原菌(「土壌病原菌」と呼びます。例えば、不完全菌類に属するフザリウム病菌)が増殖する原因となるため、植物は病気にかかりやすくなります。当然、植物自身も弱っていますので、地上部でうどんこ病も発生しやすくなります。

うどんこ病がもたらす被害

うどんこ病がもたらす被害

うどんこ病は、初めは葉にうっすらと白い斑点(はんてん)(カビ)ができ、やがてそれが葉全体に広がります。うどんこ病菌の胞子が植物の葉に感染すると、約5~6日目に薄白色の初期菌叢を肉眼で見つけることができます。約8~10日で白色が濃くなり、さらに発病が伸展すると約18~20日で葉全体がうどんこ病菌の菌糸で覆われます。うどんこ病菌に感染した葉は、黄色く変色(黄化)したり、枯れたりします。さらに、植物全体の生育が悪くなっていきます。

うどんこ病が進行すると、つぼみ、花、新芽、茎にも発生します。葉の表面全体がうどんこ病菌で覆われると、植物は十分な光合成ができなくなるため、生育不良を起こしてしまいます。そこから、「花が咲かない」「果実の糖度が上らない」「果実が大きくならない」などといった被害が起こります。重度の場合は、そのまま枯れてしまいます。

キュウリのうどんこ病の特徴

キュウリのうどんこ病菌には、

  • Podosphaera xanthii(ポドスファエーラ キサンチ)
  • Golovinomyces cucurbitacearum(ゴロビノマイセス ククルビタセアリューム)
  • Leveillula taurica(レベイルーラ タウリカ)

の3種類が知られています。

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以前は、Podosphaera xanthiiSphaerotheca fuliginea(スファエロテーカ フリギネア)、Sphaerotheca fusca(スファエロテーカ フスカ)そしてSphaerotheca cucurbitae(スファエロテーカ ククルビタエ)と、Golovinomyces cucurbitacearumGolovinomyces orontii(ゴロビノマイセス オロンティ)と、Leveillula tauricaOidiopsis sicula(オイディオプシス シクラ)と呼ばれていました。

ポドスファエーラ キサンチとゴロビノマイセス ククルビタセアリュームは表生型のうどんこ病菌(表生菌)であり、 レベイルーラ タウリカは内生型のうどんこ病菌(内生菌)です。時期や地域によって、これらのうどんこ病の発生は異なります。

ポドスファエーラ キサンチにかかると、葉の表面に淡い白色の斑点ができる典型的な症状が現れます。病気が進行すると葉全体(葉の裏にも)に広がり、やがて感染葉は黄色くなって枯れてしまいます。

ゴロビノマイセス ククルビタセアリュームが植物に感染すると、ポドスファエーラ キサンチと同様な症状を示します。ポドスファエーラ キサンチとゴロビノマイセス ククルビタセアリュームは、形態的な特徴の違いで区別されています。

レベイルーラ タウリカは、植物の気孔から感染し、葉内で生育・増殖した後、さらに気孔から菌糸を伸長させ、葉全体に広がります。また、分生子柄も気孔から突出させます。病気が進行すると、やがて感染葉は黄色くなって枯れてしまいます。レベイルーラ タウリカはピーマンやナス、後述するトマトなどのナス科植物にも感染します。

トマトのうどんこ病の特徴

トマトのうどんこ病菌には、

  • Erysiphe neolycopersici(エリシフェ ネオリコペルシシ)
  • Leveillula taurica(レベイルーラ タウリカ)

が知られています。

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以前は、Erysiphe neolycopersiciPseudoidium neolycopersici(シュードオイディウム ネオリコペルシシ)、Oidium neolycopersici(オイディウム ネオリコペルシシ)、Oidium lycopersici(オイディウム リコペルシシ)そしてOidium lycopersicum(オイディウム リコペルシカム)と、Leveillula tauricaOidiopsis sicula(オイディオプシス シクラ)と呼ばれていました。

エリシフェ ネオリコペルシシは表生型のうどんこ病菌(表生菌)であり、レベイルーラ タウリカは内生型のうどんこ病菌(内生菌)です。多くは施設栽培で発生し、 エリシフェ ネオリコペルシシによるうどんこ病は、20~25℃(最適温度)になる春や秋に、レベイルーラ タウリカによるうどんこ病は18~20℃(最適温度)のやや涼しい時期に発生する傾向があります。

エリシフェ ネオリコペルシシによるうどんこ病は、白いカビ(菌糸)が葉全体に広がる症状を示します。放っておくと葉柄(ようへい)や茎にも広がります。

トマトのうどんこ病

一方、レベイルーラ タウリカによるうどんこ病は、葉の表面が黄色に、裏面は茶色っぽくなるのが特徴です。菌糸が気孔から侵入・感染(「気孔感染」と呼びます)し、葉内の細胞組織で生育・増殖した後、菌糸を気孔から突出させ、さらに伸長し、再び、気孔から侵入・感染します。目視で菌叢を確認できる頃には、レベイルーラ タウリカの菌糸は、すでに葉内で活発に、かつ旺盛に生育・増殖しています。

イチゴのうどんこ病の特徴

イチゴのうどんこ病菌には、Podosphaera aphanis(ポドスファエーラ アファニス)が知られています。

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以前は、Podosphaera aphanisSphaerotheca aphanis(スファエロテーカ アファニス)、Sphaerotheca humuli(スファエロテーカ フムリ)そしてSphaerotheca macularis(スファエロテーカ マキュラリス)と呼ばれていました。

ポドスファエーラ アファニスは表生型のうどんこ病菌(表生菌)です。ポドスファエーラ アファニスによるうどんこ病は、葉、葉柄、匍匐茎、果実、花托、ランナーおよび花などで発症し、20℃前後になると発生しやすくなります。35℃以上になる夏場では発病しませんが、生育を停止しているだけで、うどんこ病菌は潜伏しているので注意が必要です。

症状は他植物のうどんこ病と同じく、白いうどん粉を振りかけたような症状が見られます。病気が進行すると果実はうまく肥大せず、色付きや形も悪くなり、糖度も落ちます。特に、果実そのものにも、症状が見られるため、厄介な病気です。

イチゴうどんこ病

バラのうどんこ病の特徴

バラといえば、葉に黒い斑点が現れる「黒点病」も厄介ですが、うどんこ病にもよくかかります。バラのうどんこ病菌には、Podosphaera pannosa(ポドスファエーラ パノーサ)が知られています。

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以前は、Podosphaera pannosaSphaerotheca pannosa(スファエロテーカ パノーサ)と呼ばれていました。

ポドスファエーラ パノーサは表生型のうどんこ病菌(表生菌)です。ポドスファエーラ パノーサによるうどんこ病は、葉、葉柄、花托および花などで発症し、18~25℃(最適温度)になると発生しやすくなります。35℃以上になる夏場では発病しません。

温室栽培では、夏場の高温期を除き、秋から翌春にかけて発生しやすく、露地栽培では、秋冷の時期でかつ晴天が続くと発生しやすくなります。症状は他植物のうどんこ病と同じく、白いうどん粉をまぶしたような症状が現れます。病気が進行すると葉全体が真っ白になり、つぼみが成長時に落下したりします。特に、花弁(花びら)そのものにも、症状が見られるため、観賞用の植物では、厄介な病気です。

うどんこ病が発症してしまったら……その治療・対処法

発症してしまったら……うどんこ病の治療・対処法

うどんこ病が発生しているのを見つけたら、まずは症状が出た葉だけを切って様子を見ましょう。切った葉は必ず育てている植物から離し、焼却するか捨てるようにしてください。

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また、チッ素過多により植物体が軟弱化している場合もうどんこ病は発生しやすくなりますので、適切な肥培管理を心がけます。

それでも植物でうどんこ病が広がる場合は、次の治療法がおすすめです。

農薬を使わずうどんこ病を治療する方法

まだ軽症であれば、自作のスプレーで対処可能でしょう。水で薄めた重曹(炭酸水素ナトリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸ソーダ)や酢を1週間おきくらいに散布すると、症状が消えることがあります。詳しい散布方法は以下の通りです。

●重曹スプレーで対処

重曹と水を1:1000の割合(1000倍希釈)で溶かして、スプレー容器でうどんこ病菌の菌叢に吹きかけます。重曹(アルカリ性)はキッチン(台所)の掃除や料理にも使えるほど無害な物質なので、万が一、食べる野菜や果物にかかったとしても問題ありません。ただし、水に溶かす濃度が高いと植物に負担をかける(害を与える)恐れがあるので注意しましょう。

●酢のスプレー処理で対処

酢(酸性)を水で約20倍希釈にして、重曹と同じくスプレー容器でうどんこ病菌の菌叢に吹きかけます。使用する酢は、ご家庭にある食酢を使っていただければ構いません。

農薬を使ってうどんこ病を治療する方法

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うどんこ病の防除には、市販の殺菌剤の使用が有効ですが、うどんこ病菌については、すでにある種の殺菌剤に対して耐性菌の出現が報告されています。例えば、イチゴうどんこ病菌については、ステロール脱メチル化阻害剤(DMI剤)、トリフルミゾール水和剤などの市販の殺菌剤に耐性を示しています。既定の農薬散布濃度、散布回数、散布時期、適用作物などを順守するとともに、同じ剤(同じ有効成分)の農薬を繰り返し使用しないことを心がけましょう。

うどんこ病菌は葉面などで繁殖するので、発生初期段階であればサプロール乳剤(18%トリホリンを含む)やカリグリーン(80%炭酸水素カリウムを含む)の散布も有効です。ただし、うどんこ病が伸展している場合は、葉表面の菌叢(菌糸の集まり)を抑制するので、その部分は灰色っぽくなって残ります。

うどんこ病が伸展している場合、殺菌剤を処理するのも効果的です。さまざまな種類の殺菌剤があるため、適用植物、植物病害や害虫の種類、その使用条件を、必ず、ラベルや説明書などで確認しましょう。

バラ、さるすべり、ベコニア(ベゴニア)に発生するうどんこ病の予防・治療の他、アブラムシやケムシ対策にもなる、オルトランCスプレー(0.19%アセフェート、0.17%MEP、0.15%トリホリンを含む)も取り扱っています。

また、バラのうどんこ病防除を目的とした専用の薬剤(有効成分 ミクロブタニル)もあります。どの商品を選べばよいかわからない場合は、園芸コーナーの担当者に聞くとよいでしょう。

うどんこ病について知っておきたいQ&A

メロンうどんこ病

メロンのうどんこ病

うどんこ病に関わることで寄せられた素朴な疑問にお答えします。園芸をする上で、身近な病気ではありますが、意外と奥深いのがうどんこ病です。何かヒントになることがあれば、ぜひ役立ててください。

Q.うどんこ病は自然治癒できる可能性はありますか?

A.自然治癒は考えられません。

葉などで、うどんこ病菌の菌叢を見つけ次第、(化学農薬を使用しないで)酢を水で薄めた液や重曹の液をスプレーするだけで菌の増殖を抑えられる場合があります。抑制された菌叢は、葉の表面に残ります。

Q.うどんこ病になりやすい植物は?

A.うどんこ病はさまざまな植物(多種多様な植物)で発生し、植物によってうどんこ病菌の種類が異なります。

特に、ウリ科(キュウリなど)、ナス科(トマトなど)、バラ科植物(イチゴやバラなど)では、その被害が大きく、ほとんどの品種でうどんこ病の発生が見られます。

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ちなみに、気温が低下する冬には、うどんこ病の発生はほとんど見られません。うどんこ病菌は草花、雑草および樹木などで越冬します。うどんこ病菌の菌叢内には、厚い殻(から)で覆われた耐寒性の「子のう殻(かく)」が形成されます。子のう殻の中には、胞子が入っており、気温が上ってくる春先に、その子のう殻が割れて胞子が放出されます。この胞子が、新たな感染源となります。

Q.うどんこ病対策の薬が効いてない気がするのですが……

A.使用した農薬に対して耐性(農薬が効かないこと)であると考えられます。

これは、うどんこ病に限らず、他の植物の病気(例えば、灰色かび病など)でも起こりえることです。対策としては、2種類以上の(作用性の異なる有効成分をもつ)薬剤をローテーションや交互に使用するのがおすすめです(輪番散布)。

異なる剤や作用性の異なる有効成分をもつ農薬を使用することで耐性菌が出現するリスクを減らすことができます。

うどんこ病の予防と対策

うどんこ病をそもそも発生させないことが最も大切です。手の込んだことをしなくても予防は可能なので、下記の点に気をつけて対策してみましょう。8つの予防と対策を箇条書きでまとめます。

  1. できるだけ水はけを良くし、根が元気に育つようにすること
  2. 感染が拡大する恐れがあるため、狭い場所に同種の植物を密集して植えないようにすること
  3. 株間を広げたり、余分な葉を切除、子蔓や脇芽を採ることで風通しを良くすること
  4. 適量の水を与え、乾燥しないように注意すること
  5. 作物・植物に特別な生態的・生理的特性がなければ、日当たりの良い場所で育てること
  6. 株元をビニールなどで覆い(マルチング)、雑草をはやさないこと
  7. 雑草は植物病原菌の住みかとなるため、畑やハウスの周りでは除草作業を行うこと
  8. 病気になった葉はすぐに取り除くこと

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マルチングをすることで、地温の保持や水分の蒸発を防ぐことができます。ハウスの周囲の雑草を刈ることで、ハウス外からハウス内への病原菌胞子の侵入を防ぐことができます。なるべく、胞子を持ち込まないことが大切となります。

さいごに

以上、うどんこ病にはたくさんの種類があり、それぞれ違う植物に発生します。発病したまま放置しておくと、植物が枯れてしまう原因になるため要注意です。早めに見つけて対処できるよう、日頃からよく植物を観察してあげてください。

※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。

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