粘土ってバラになれるんだ。元花屋がホームセンターの材料で枯れない花を作ってみた【クレイフラワー】
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赤やピンク、白などの段になった花が華麗に咲くシャコバサボテン。とげのある茎の形がシャコエビに似ていることから、シャコバサボテンと名付けられました。花言葉の「もつれやすい恋」は、いくつも連なる平らな葉が重なりあうなかで、あざやかで豪華な花が、窮屈そうにたくさん咲く様子から付けられたようです。
もうひとつの「つむじまがり」という花言葉は、霧の多い樹木の森林の上に自生していて、直射日光を嫌い、仲間の砂漠性のサボテンよりも多くの水分をほしがることに由来するようです。シャコバサボテンの花の種類には、大型のダークマリー、コールドチャーム、スーパーケニガ、小型のコンペイトウなどがあります。
シャコバサボテンが市場に出回るのは、秋から冬の時期にかけて。鉢に植えられた状態で売っていることがほとんどですので、新たに鉢や土を準備する必要はありません。「挿し芽」で新しい株を育てたい場合は、排水性と通気性のよい用土が適しています。バーミキュライトやパーライトなどを混ぜて使うのがおすすめです。培養土を使う場合は、鉢の底に敷石を敷くことで水はけがよくなり、根腐れを防ぐことができます。
肥料は、生育期の5〜7月に与えましょう。ゆっくりと効く固形の肥料を月に1回、液体肥料を2週間に1回、それぞれ与えます。7月以降は肥料を一切与えないほうがよいでしょう。
シャコバサボテンは、夏場の暑さや湿気を嫌います。あまりに湿気が多いと腐ってしまうので、夏は明るい日陰や風通しのよいところで管理してください。
シャコバサボテンは、凍らせると枯れてしまうので、11月中旬ごろに室内の日当たりのよい窓辺などに移動させましょう。ただし、室内の温度が高いと花落ちしやすくなるため、暖房の風に当てないように注意してください。
春と秋は、土の表面が乾いたら水やりをしましょう。夏は暑すぎて成長がにぶるので、水をひかえてください。
冬も休眠期なので水をひかえましょう。冬場は1ヶ月に1回か2回程度、水やりをします。
鮮やかでしだれるように花が咲くシャコバサボテン、素敵ですね。
シャコバサボテン栽培のポイントは、日当たりと温度、そして水やりの量です。水やりの時期に水をやりすぎると、根腐れの原因になることも。土がしっかりと乾いてからたっぷりあげるように、タイミングを見極めましょう。
花が少ない冬でも楽しめるシャコバサボテンは、クリスマスシーズンやお正月に彩りを与えてくれます。ポイントをおさえて、美しい花を楽しんでくださいね。
Q. 植え替えのタイミングとポイントを教えてください。
A. 植え替えは1~3年に一度、4月もしくは8月中旬〜10月中旬に行います。新しい鉢に植え替える際は、根っこに付いている古い土は取り除くこと。夏場に葉が赤くなっているときには、根っこまで養分が届いていない可能性があります。そのときは、新しい土に植え替えるなどの応急処置をしたほうがよいことも。しおれていない茎節で「挿し芽」をし、新しい株を用意しましょう。
Q. 増やし方を教えてください。
A. 「挿し芽」が一般的です。生育期にあたる4〜7月頃に、葉茎の部分を切除して植え替えます。コツは、葉が柔らかい春先に葉茎を切り取る「差し戻し」を行うこと。葉茎が大きくなると花芽がつきづらくなるため、その前に差し戻しを行うことで、枝を上手に増やせます。
Q. 病気や害虫で気をつけることはありますか?
A. シャコバサボテンは病気に強いほうですが、茎に黒い斑点が出る「炭疽病」や、カイガラムシが原因の「スス病」には気をつけてください。気が付いた段階で、できるだけ早く取り除く必要があります。害虫で気をつけたいのは、ケムシ、ナメクジ、ヨトウムシ。見つけ次第、取り除くか、薬剤で駆除しましょう。