野菜作りをはじめて3ヶ月目の人が、野菜作りをはじめていない人に伝えたいこと
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白い小花が群れ咲くように花をつける大文字草は、5枚の花弁のうち上の3枚が短く、下の2枚が長い姿が漢字の「大」の文字のような見た目が名前の由来です。花言葉の「不調和」は、稀にアンバランスな花弁が見られることが由来となっており、野原で寝ころびながら空を見るダイノジのような見た目から、「自由」という花言葉もつけられました。
では、実際に大文字草の育て方を解説していきます。
大文字草の植え付けと植え替えの時期は、春の芽だし頃の3月~4月上旬です。大きく育った株は細かく分けずに株分けをします。開花時期は9月~11月頃、肥料は植え付け時に元肥を与えますが、夏の間などはあまり肥料を必要としません。
大文字草は日当たりと風通しの良い場所を好む性質です。湿度が保たれ、気温は冷涼な場所が適しているため、温度が高くならない涼しい場所で育てるようにしましょう。特に夏の暑さには弱く、真夏は日当たりの良い場所に置くと葉焼けをしてしまいます。乾燥してカラカラになることもあるため、夏場は半日陰か日陰に移動させるようにしましょう。
冬~春にかけては葉や茎が枯れて休眠期に入ります。寒さには強いですが、乾いた冷たい風に当たると芽が傷つく可能性があります。冬の間は凍結しないように水を与えるようにし、風が当たりすぎないように置き場所に気をつけましょう。
大文字草は水はけの良い環境を好みます。春~秋の生育期は1日1回水やりを行いますが、冬は休眠期に入るので乾燥気味で管理し、土の表面の乾き具合を見ながら水やりをしましょう。
Q.大文字草を育てる際に気をつけるべき病気や害虫は?
A.梅雨などの湿気が高くなる時期は、灰色かび病に注意が必要です。風通しを良くして防ぐか、感染した場合は灰色の斑点がついた葉を取り除くようにしましょう。また、乾燥時はハダニに注意し、ヨトウムシやアブラムシも見つけ次第駆除します。特にヨトウムシは夜に活発になるため、姿が見えなくても葉が食害されていたら薬などを撒くようにしましょう。
Q.大文字草に適している土や肥料の種類は?
A.大文字草は土の中に古い水が停滞しないよう、水はけの良い用土で育てます。山野草用の用土や山砂などに植え付けるのがいいでしょう。自作する場合は「川砂7・赤玉土2・腐葉土1」の比率で混ぜ合わせます。肥料はあまり必要としませんが、元肥としてリン酸やカリウムが多い緩効性肥料を施しましょう。肥料を与えすぎると逆に形が乱れることがあるため、注意が必要です。
Q.大文字草の増やし方は?
A.大文字草は植え替え時に株分けで増やすか、もしくは種まきで増やすことができます。株分けは細かく分けずに半分~3分の2程度に分けるようにしましょう。種は花が咲き終わった後で収穫し、乾燥させて保管したものを翌年の2月~3月にまきます。発芽率が高いので厚まきに注意し、最初は湿らせた川砂に種を混ぜて発芽するまで冷たい場所で保管しましょう。早ければまいた年の秋に開花します。
秋の庭を彩る大文字草は、もともとは山地の湿った岩場などに自生しています。明るい日陰か、半日以上日が当たる場所で管理し、水やりと肥料は多すぎないのがポイントです。見た目も可愛い大文字草の花を、ぜひ自宅で咲かせてみてはいかがでしょうか。