観葉植物の選び方と育て方のコツ。プロおすすめの個性的5品種も紹介
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生垣などにも利用され、日本でも流通が盛んになってきたギョリュウバイは、ニュージーランドやオーストラリアが原産の常緑低木です。ニュージーランドでは国花としても親しまれており、先住民族が葉を煎じて飲んだことからティーツリーとも呼ばれています。
花は一重咲きや八重咲きの品種などがあり、2月頃からウメに似た白やピンク、赤紫の花を枝いっぱいに咲かせます。紙細工のように見える美しい花からは甘い香りを楽しむことができ、マヌカハニーの花としても知られています。
では、実際にギョリュウバイの育て方を解説していきます。
ギョリュウバイの開花期は11月~5月頃で、品種によって冬~初春に咲くものや、春に咲くタイプなどがあります。挿し木で増やすことができ、3月~4月、もしくは10月に行います。植え付けは挿し木と同じ頃か春~初夏頃の暖かい季節に行いましょう。
ギョリュウバイは基本的には日当たりの良い戸外で育てます。高温に弱く寒さには強い性質なため、夏は半日陰の涼しい場所に置き、冬は霜に当たらない明るい場所で管理しましょう。マイナス5℃程度の気温にも耐えることができるため、庭植えとしてよく用いられています。
ただし、鉢植えとして流通している品種には寒さに弱い品種もあるため、注意が必要です。寒冷地では冬は室内の窓辺など、日当たりの良い場所に置くようにしましょう。
ギョリュウバイの水やりは土の表面が乾いたら鉢底からあふれるくらいたっぷりと水を与えます。ただし、ギョリュウバイは乾燥にも過湿にも弱いため、土の表面が濡れていたら水は与えない方がいいでしょう。庭植えの場合は植え付け直後に水をたっぷりと与えた後は雨水で十分です。夏場の日照り続きで極端に乾燥している場合にのみ水やりをしましょう。
ギョリュウバイは、風通しが悪いと病気や害虫の発生につながることがあります。枝が込み合うと枯れやすくなるため、枝は5月~6月頃に枝をすくように間引き剪定しましょう。また、伸びすぎた枝は花が咲き終わった後に切り取ることで樹高を低く保つことができます。
Q.ギョリュウバイを育てる際に気をつけるべき病気や害虫は?
A.ギョリュウバイは比較的丈夫な植物で、病気や害虫などの被害はほとんどありません。もし、枝葉が枯れてしまう場合は、水切れや風通しの悪さが原因となっている可能性があります。
Q.ギョリュウバイに適している土や肥料の種類は?
A.ギョリュウバイは水はけの良い酸性土壌を好みます。自作する場合は赤玉土とピートモスの配合用土がおすすめです。また、肥料をあまり必要としないため、春と秋に緩効性肥料を根元に施す程度で十分です。新芽が伸びたら液体肥料を1回~2回程施すと成長を促すことができます。
Q.ギョリュウバイの植え替えのタイミングは?
A.根詰まりを防ぐため、鉢植えのギョリュウバイは2年に1度は植え替えをするようにしましょう。植え替えは株を引き抜いた際についている古い土は全部落とさずに軽く落とす程度にし、根を少し切り詰めてから新しい土と一緒に一回り大きい鉢へ植え替えます。植え替えた後は日陰で10日間ほど養生し、生長し始めたら日向に戻しましょう。
ギョリュウバイは暖かい地域であれば外でも越冬することができ、病害虫の被害も少ないため初心者でも簡単に育てることができます。夏は水切れと直射日光に注意し、冬は霜に当たらないように管理しましょう。寄せ植えでは開花時期が重なる1年草と組み合わせて楽しむのもおすすめです。ぜひ、ギョリュウバイの美しい花を家庭で咲かせてみてはいかがでしょうか。