「最強の定食」の定義から考える。「色」と「方向」重視の定食
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卵の燻製
アジの干物の燻製
燻製作りに欠かせないスモークウッド(粉状にした燻煙材)やスモークチップ(チップ状にした燻煙材)は、使っている木の種類によって香りが異なります。たとえば、サクラは香りが強めなのでクセのある食材に、ナラは優しい香りなので初心者でも安心、リンゴは甘く柔らかい香りなので淡白な食材と相性が良いです。食材やお好みに合わせて選びましょう。
鍋に卵が浸かるくらい水を入れ、ゆで卵を作ります。半熟や固ゆでなどは、お好みでどうぞ。
ボールにソミュール液を入れ、殻をむいたゆで卵を浸し、味をしみ込ませます。半日から一晩は浸けておきましょう。
ソミュール液とは、さまざまなスパイスやハーブを入れた塩水のこと。味付けはもちろん、食材の長期保存の役割も兼ねています。液体に浸けることによって、食材にまんべんなく味を染み渡らせるというメリットもあります。
燻製は余計な水分があると、燻したときに酸味が出てしまいます。表面の水分を飛ばすため、約1時間、キッチンペーパーの上で風乾しましょう。
サクラのスモークウッドの端に、ライターで点火して煙を出します。スモークウッドは一度火をつけてしまえば加熱しなくてよいので、簡単に燻煙できます。
燻製器にスモークウッドを置き、その上に卵を置いて1〜2時間くらい燻します。いい色になったら、涼しい場所か冷蔵庫で2〜3時間おきましょう。一晩おいたほうがおいしく仕上がるので、すぐに食べない場合は冷蔵庫に一晩おきましょう。
完成です。とってもいい色にできあがりました。
続いては、アジの干物の燻製の作り方です。まずは干物を用意します。
燻製器の底にアルミ箔を敷いて、その上にサクラチップ一握り(50g くらい)を入れます。サクラチップは強めの香りなので、豚肉や魚など、クセの強い食材とも相性が良いです。
サクラチップの上に干物を吊るし、弱火で30分ほど燻します。干物は水分がなく、すでに塩漬けもされているので、短時間で手間なく作れます。
これで完成です。お酒が進みそうですね。
Q. ソミュール液は卵以外でも使えますか?
A. ベーコンやサーモン、チキンなど、味付けが必要な燻製全般に使えます。また、スパイスや調味料などにこだわり、食材に合わせて自家製のソミュール液を作ってみるのも燻製の楽しみ方のひとつです。
Q. スモークウッドとスモークチップはどのように使い分けますか?
A. スモークチップは手早く燻製にしたいとき、線香のように煙が出るスモークウッドは長時間燻すものに向いています。食材や燻し方によって使い分けるといいでしょう。
Q. スモークウッドの火がすぐ消えてしまうのですが…。
A. 風が強いと、スモークウッドの火が消えやすくなります。野外で燻す場合は、大きな板などで風よけを作る、最初の着火でしっかりと火を着けるなど工夫しましょう。
Q. 卵や干物以外で、おすすめの食材はありますか?
A. 下ごしらえの必要がないチーズは、初心者におすすめの食材です。まずは、溶けにくいプロセスチーズから始めてみましょう。カマンベールチーズなどのナチュラルチーズは溶けやすいため、アルミ箔を敷いてから燻製するのが◎。ほかには、ウインナーもおすすめ。もともと燻製されているものですが、15分ほど燻製するだけで、さらに香ばしい味わいを楽しめます。
燻製は、やり方さえ覚えてしまえば、初心者でも簡単に作ることができます。使う調味料や燻し方によって、味や香りが大きく変わってきますので、最高の組み合わせを見つけてお家やキャンプで燻製を楽しみましょう!