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目次/ INDEX
黒豆は、大豆の一種で、「黒大豆」や「ぶどう豆」と呼ばれることもあります。お正月に欠かせない煮物として、おせち料理で目にする機会も多いでしょう。
また、若いさやのうちに収穫すると、美味しい枝豆が味わえます。風味がよく、うまみが強いので、とても人気がありますよ。北海道や東北、関西地方など、地域によっていろいろな品種が育てられています。
ここでは、黒豆の育て方を詳しく解説していきます。黒豆が好む環境や、収穫のポイント、気をつけたい病害虫についても触れていきますので、最後までご覧ください。
黒豆は、マメ科ダイズ属の野菜で、国内で古くから栽培されてきました。
種皮にアントシアニン系の色素を含んでいる影響で、外観が黒く見えますが、栄養成分は通常の大豆と同じです。タンパク質やイソフラボンを豊富に含んでいます。
黒豆の主な品種は、次のとおりです。
この中でも、兵庫県の丹波篠山市を中心につくられている、丹波黒という品種は、大粒で甘味が強いのが特徴です。お正月用の煮豆として、とても人気があります。
黒豆の草丈は、50〜80cmくらいまで成長し、夏ごろに、薄いピンク色や白い花を咲かせます。秋にかけてさやがつき、中に黒豆ができます。乾燥豆としての黒豆の場合は、11月ごろに収穫します。
黒豆は、地植えの場合、6月上旬〜中旬ごろに種をまきます。移植栽培の場合は、6月中旬ごろに種をまき、7月上旬くらいに移植します。
種をまく時期が早すぎると、生育不足になってしまいます。20℃〜25℃くらいの暖かい気温になってから種をまいて、寒くなる前に収穫するとよいでしょう。
黒豆は、風通しがよく、日当たりのよい環境を好みます。暑さに比較的強いため、夏の炎天下でも元気に育つでしょう。
種をまいたあとは、湿気に弱いので、少し乾燥気味に管理しましょう。花が咲いたら、こまめに水やりをしてください。
黒豆は、水分が不足するとさやができにくくなり、収穫量が減ってしまいます。7月〜8月ごろの開花期は、土が乾いたら、たっぷりと水やりをしてください。ただし、猛暑が続く時期は、朝の早い時間帯に水やりをしましょう。
黒豆には、水はけのよい土が適しています。赤玉土小粒7:腐葉土3の割合で混ぜた土がよいでしょう。市販されている、野菜用培養土もおすすめです。
また、黒豆を栽培するときは、過去にマメ科の植物を植えた土を使わないようにしましょう。なぜなら、土の中の養分が減ったり、病原となる菌が増えたりして、連作障害が起こる可能性があるからです。連作障害を避けるためには、同じ土での連作は2回までとしてください。
黒豆の栽培には、窒素が多めの化成肥料を使うとよいでしょう。ただし、肥料が多すぎると、茎や葉が育ちすぎてしまいます。花の数が減って、さやのつきが悪くなるので、肥料のあげすぎには注意してください。
おすすめの土
黒豆は種から育てます。種を育成ポットにまいて、苗を育ててから植え付けましょう。
また、黒豆の種は、鳥に食べられてしまうことがあります。鳥害を避けるには、不織布などをかけて、保護しておきましょう。
おすすめなのは、育苗ポットやセルトレイを利用して発芽させ、畑や鉢に移植する方法です。ここでは、苗を育ててから植え付ける、移植栽培の方法を説明していきます。
移植栽培の場合は、6月中旬ごろに種をまきます。育苗ポットまたはセルトレイに、用意した土を入れておきましょう。種をまく前日に、土を湿らせておくのがポイントです。
なお、土に含まれた水分で発芽するため、黒豆の種は浸水させないでください。
土に指で1cmほどの穴をあけて、1つの穴に2〜3粒の種をまきましょう。種をまいたら、上から薄く土をかぶせてください。土に埋めたら、たっぷりと水やりをしましょう。
土が湿っている場合は、水やりは不要です。土が乾かないように観察しながら、水をあげる量を調節してください。種をまいて10日〜2週間くらいで発芽します。
種が発芽したら、間引きしましょう。元気がない苗や、成長が止まっているものは引き抜いてください。
苗の植え付けは、7月上旬ごろに行います。本葉が生えてきたら、畑やプランターに植え付けましょう。
畑の場合は、苗の双葉が地面に触れるくらいの高さになるよう深めに穴を掘ります。株と株の間は、30〜40cmくらいあけましょう。
鉢植えの場合は、苗よりひとまわり大きい鉢か、60cmのプランターを用意してください。60cmのプランターの場合は、1〜2株程度の苗を植え付けるとよいでしょう。
株が密集すると病気や害虫が発生しやすくなります。しっかりとスペースを確保してください。
根の生育を促すため、2回に分けて土寄せをします。土寄せは、苗が成長して草丈が高くなり、生育途中に倒れてしまうのを防ぐために行います。
1回目は、本葉が2〜3枚生えてきたタイミングで行います。下の2枚の本葉が、土の高さになるように株元に土を寄せます。
2回目の土寄せは、本葉が4枚くらいになったときに行ってください。下葉が地面に埋まるくらいの高さまで土を寄せましょう。
生育を促すため、育成の途中で摘心をします。摘心とは、芯芽を摘みとることにより、わき芽を発生させることです。
摘心により、側枝が出てきて、黒豆のさや数が増え大粒に育ちます。黒豆の苗から、本葉が4枚くらい生えてきたら、先端にある新芽を摘みとってください。
開花が始まったら追肥をしましょう。花が咲いている間は、月に2回程度、チッソ成分の多い化成肥料を施します。生育が十分なら追肥は不要です。
肥料を与えすぎると、収穫量が減ってしまうため、あげすぎには注意してください。
枝豆としての収穫時期は10月中旬ごろ。さやが大きくふくらんできたら適期です。収穫時期が1週間から10日程度と短いので、見逃さないようにしましょう。
黒大豆の枝豆は、粒が大きく、皮がうっすらと黒いのが特徴です。黒豆特有の甘味と、コクのある味わいが楽しめますよ。
煮物など、乾燥豆としての収穫時期は、11月中旬から下旬くらいです。
葉がほとんど落ちて、茎が乾燥し、褐色に変わってきたら刈りとります。収穫直後は水分が多いため、豆を取り出す前に十分に乾燥させてください。
刈りとった茎を吊るすか、逆さにしておきます。さやを振ると、カラカラと音がなるようになったら、中の豆を取り出しましょう。
黒豆は、茎疫病とべと病に注意が必要です。
茎疫病は、若い株ほどかかりやすく、病気になると茎が枯れてしまいます。水はけの悪い土で起こりやすいので、水はけのよい状態で育てましょう。
また、べと病は、葉の表面に黄色っぽい小さな斑点ができる病気です。進行すると、葉が茶色く変色し、枯れ落ちてしまいます。発生を防ぐには、密植を避けて、風通しのよい状態で育ててください。
黒豆の栽培で気をつける害虫は、アブラムシです。葉裏に寄生して、ウイルスを媒介させる恐れがあります。水やりのときに、葉の表と裏をしっかりチェックしましょう。
もし見つけたときは、すぐに駆除してください。霧吹きなどを使って、こまめに葉水をあげるとよいでしょう。
黒豆は、地植えでもプランターでも育てられます。栄養価が高く、人気があるので、家庭菜園にもおすすめです。種まきの時期に注意して、成長にあわせて水やりをすれば、秋にはたくさんの黒豆が収穫できるでしょう。
若いさやのうちに食べる黒枝豆は、独特のうまみがあるので、一度食べたら忘れられない美味しさです。お正月用に、自家栽培の黒豆で煮物をつくるのもよいでしょう。
この記事を参考に、ぜひ黒豆の栽培に挑戦してみてください。