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中心が黄色く、マーガレットによく似た花をつけるノースポール。マーガレットと比較すると花のサイズが小さく、葉がギザギザとしたノコギリのような形をしています。
開花時期は12月から5月頃と長く、比較的寒さに強い点が特徴です。殺風景になりがちな冬の庭を華やかに彩ってくれるでしょう。
ここでは、ノースポールの栽培方法について解説していきます。育てるのに適した環境から病気・害虫までを詳しく解説していくので、ノースポールを育てたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
ノースポールは、キク科フランスギク属の半耐寒性多年草です。正式には多年草ですが、高温保湿に弱いため日本では一年草として扱われています。なおマーガレットも同じキク科の植物ですが、マーガレットはキク科モクシュンギク属です。
ノースポールの和名は「カンシロギク」。原産は北アフリカやヨーロッパで、1960年代に日本に輸入されました。それ以来、冬の庭を彩る存在として人気を集めています。
ノースポールの花は中心が黄色で、花弁は白色をしています。花の大きさはマーガレットよりも若干小さい直径3cm〜5cmほどです。草丈は20cm前後で、葉はギザギザとした特徴的な形をしています。
ノースポールは、苗と種まきのどちらからでも育てられます。ノースポールの発芽適温は15度〜20度なので、9月下旬頃に種まきをするのがおすすめです。なお、ノースポールの種は「クリサンセマム」という名称で販売されていることもあります。
ノースポールは、発芽の際に光を必要とする「好光性種子」です。種をまいた後は土をかけずに霧吹きで湿らせるか、土をかける場合もごく少量にとどめましょう。
ノースポールの苗は、秋から春にかけて店頭に並びます。早い時期から花を楽しみたい方は、蕾が付いている苗を選ぶと良いでしょう。
ノースポールは、「鉢植え」と「地植え」のどちらでも育てられます。鉢植えで育てる場合は、寄せ植えにすればより華やかに見えるでしょう。寒さには強いものの、雪の多い地域では鉢植えにして室内で育てるのがおすすめです。
地植えで育てる場合は、前年にキク科の植物を栽培した場所は避けてください。連作障害を起こし、ノースポールが上手く育たない可能性があるからです。
ノースポールは日当たりが良く、水はけの良い場所を好みます。半日陰でも育ちますが、花付きが悪くなるためよく日が当たる場所で育てたほうが良いでしょう。
ノースポールは半耐寒性なので寒さに強く、暖かい地域であれば冬越しは容易です。ただし、寒い地域や雪の多い地域では、室内で育てたほうがよいでしょう。
本来ノースポールは多年草ですが、日本の高温多湿の気候には順応できないことから夏越しはできません。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。ノースポールは多湿に弱いため、水のやりすぎにはくれぐれも注意してください。
地植えの場合は、ほぼ降雨のみでOKです。長期間雨が降らずに用土の表面が乾いている時は、鉢植えと同じようにたっぷりと水を与えます。
鉢植えの場合は、赤玉土(小粒)と腐葉土を7対3の割合で混ぜ、さらに緩効性化成肥料を混ぜ込んで用土を作りましょう。市販の草花用培養土を使っても構いません。
地植えの場合は、腐葉土や完熟堆肥を混ぜ込んで水はけの良い環境を作ります。さらに、元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきましょう。
おすすめの土
10〜5月の間に化成肥料を月1回、もしくは液体肥料を10日に1回のペースで与えます。鉢植えの場合も地植えの場合も同じです。
化成肥料は茎に触れないように注意しながら、鉢の縁に沿って置いてください。
おすすめの肥料
ノースポールは、春になると生長が旺盛になって葉が茂ってきます。3〜4月になったら、茎が混み合う場所を剪定して風の通り道を確保しましょう。
株が大きく育ちすぎている場合は、3分の1から半分の高さまで切り戻してもOKです。このひと手間を行うことで、再び芽が出て開花する可能性があります。
ノースポールは一年草なので、原則として植え替えは必要ありません。苗の植え付けの適期は10〜12月、または3〜4月です。種まきから育てたノースポールは、本葉が3〜4枚まで育ったタイミングで植え付けます。
鉢植えで育てるときは、5号か6号に1株が目安となります。横幅50cm前後のプランターでは3〜5株を目安に、花壇の場合は株と株の間を20cm前後開けましょう。
ノースポールは「種まき」で増やします。花柄を摘み取ったら、新聞紙やティッシュペーパーなどの上で乾燥させてください。数日後、しっかりと乾燥したら種を採取します。
種は封筒などに入れて冷暗所で保管しておき、9月下旬頃になったら種まきをしましょう。種まきの方法については、「ノースポールの栽培のはじめ方」の項目を参照してください。
ノースポールがかかりやすい病気には、立枯病、灰色かび病、うどんこ病などがあります。立枯病は土壌感染する病気で、最終的には茶色く変色して腐敗します。
灰色かび病は、糸状菌というカビによって引き起こされる伝染性の病気です。うどんこ病も同じく糸状菌が原因の病気で、感染すると葉や茎が黄色くなったり縮れたりして、最終的には枯れてしまいます。
どの病気も一刻も早く発見し、異変が出た部分を取り除くことが重要です。取り除いた葉や茎は地面に残さず、すぐに処分するようにしましょう。
ノースポールには、アブラムシ、ヨトウムシ、ネキリムシなどの害虫が付くことがあります。アブラムシは新芽や蕾に付きやすく、植物を弱らせるだけでなくウイルスを運ぶことがあります。見つけ次第、駆除してください。
ヨトウムシとネキリムシは、夜間に葉や茎を食害します。こちらも見つけ次第、駆除してください。苗を植え付けた後に発生しやすいため、防虫ネットをかぶせて対策しておきましょう。
おすすめの薬剤
黄色と白のコントラストが美しく、マーガレットによく似ているノースポール。開花時期は12月から5月頃で、暖かい地域であれば冬越しは容易です。一方で高温多湿には弱く、日本での夏越しは難しいでしょう。
ノースポールは種まきで手軽に増やせるのが魅力です。一度苗を買ってしまえば、その後は種を採取して毎年栽培を楽しめます。この記事を参考に、自宅でノースポールの栽培を始めてみてはいかがでしょうか。
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