潮干狩り歴70年の超人から潮干狩りに必要な持ち物、時期、場所、注意ポイントを超伝授された
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ウェディングベールを彷彿とさせる、かわいらしい花をつける「ブライダルベール」。ベールのように葉が茂り、小さな白い花がたくさんつく多年草の草花で、初心者にも人気があります。
そこで今回は、ブライダルベールの育て方について紹介します。花をたくさん咲かせるためにはちょっとしたコツがあるので、参考にしてみてください。
ブライダルベールは、メキシコ原産でツユクサ科ギバシス属の多年草です。
ギバシス属の植物はメキシコを中心に、11種類が自生しています。その中のブライダルベールは、1970年代にハンギングを楽しむ観葉植物として輸入されました。
日当たり、肥料、根詰まりに気を付ければ、春から秋まで長期間開花し、育てやすいため初心者にもおすすめです。
ブライダルベールの草丈は20~30cmほどで、葉は披針形で暗緑色、葉裏は暗い赤紫色、花は白色です。
ベールのように葉が茂り、小さな白い花を付ける姿がウェディングベールに似ていることから、ブライダルベールと名づけられました。花言葉は「幸福」「願い続ける」で、こちらもブライダルを連想させるものです。
ブライダルベールの種はほとんど流通していないので、苗から育てるのが一般的です。
苗を選ぶ場合は、葉が密になっていて、間延びしていないものを選びましょう。また、店頭に長い間並んでいると花数が減ってしまうことがあるので、花数が多いものを選びます。
ブライダルベールは、5℃以下になると弱ってしまうので、温暖な地域以外では、冬の間室内に移動できるように、鉢植えで育てましょう。根張りが良いので、購入した苗よりも2回り大きい鉢に植え付けます。
4~9月ならいつでも植え付けられますが、5月が最適です。
ブライダルベールは日当たりと風通しが良い場所を好みます。日当たりが悪いと花つきが悪くなるので注意しましょう。
ただし、真夏に直射日光に当たると葉焼けを起こす可能性があります。夏の間は西日に当たらない場所に移動するか、遮光ネットなどで遮光しましょう。
ブライダルベールは、暑さには比較的強いですが、夏の暑さでつぼみが落ちてしまうことがあるので、できるだけ涼しい場所で管理します。
また、観葉植物の中では寒さに強い方ですが、5℃以上の場所で管理します。温暖な地域以外では屋外で越冬することができないので、室内に移動させましょう。
冬は昼の間レースカーテン越しに日に当て、夜の間は部屋の中心に移動し保温します。
ブライダルベールは乾燥すると花がつかないので、水やりが重要です。
生長期の春から秋までは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。ただし、葉が茂っていて蒸れやすいので、必ず土が乾いていることを確認しましょう。
冬の間は乾燥気味に管理するため、土全体が乾いてからたっぷりと水やりをします。土の表面が乾いて2、3日経ってから水やりしても良いでしょう。
定期的に葉水をすることで、葉の乾燥を防ぐとともに、ハダニの予防になります。
ブライダルベールは水はけの良い土が好みです。鉢植えの場合、観葉植物用の培養土で育てられます。
自分で配合する場合は赤玉土小粒7に対して、腐葉土3を混ぜて使いましょう。ハンギングで育てる場合は、赤玉土4:ピートモス3:パーライト3で配合すると土を軽くできます。
ブライダルベールは肥料が多くても少なくても花が咲かなくなってしまうので、注意が必要です。
春から秋は生長期のため、2ヶ月に1回緩効性の化成肥料を与えるか、1週間に1回液体肥料を与えます。冬の間は肥料を与える必要はありません。
肥料を与えすぎると花が咲かずに細い茎だけが伸びてしまうので、与えすぎには注意しましょう。
ブライダルベール
ブライダルベールの葉が茂りすぎて、樹形が乱れてきたら切り戻しましょう。切り戻す時期は、冬以外であればいつでもかまいません。
下葉が黄色くなって枯れてきた時は、株元から切り戻します。切り戻すことで新芽が発達し、こんもりとした株になります。
冬は切り戻さずにこんもりさせておくことで、保温効果があります。
鉢に根がまわったら植え替えの適期です。根張りが早いので、1年に1回植え替えるとよいでしょう。根詰まりすると、葉がまばらになったり、茎の伸びが悪くなったりします。
植え替えは5~9月ならいつでも可能ですが、5月が最適です。株元を10cmほど残して切り戻し、古い土を1/3ほど取り除いてから植え替えます。
ブライダルベールは、5~8月に株分けか挿し木で増やせます。株分けする場合は植え替えと同時に行い、株をハサミで2,3株に切り分けて別々に植え付けます。
挿し木する場合は、茎の先端部を4, 5節でカットし、下葉を2, 3節切り落として用土に挿します。2週間程度で発根するので、育てる鉢に植え付けましょう。
春から秋の生長期に炭疽病が発生することがあります。炭疽病にかかると葉に円形の病斑ができ、徐々に拡大して穴が開くので注意しましょう。
炭疽病は比較的高温多湿を好み、雨や水やり時の水滴の跳ね返りによって感染します。感染を広げないために、感染した箇所は早めに取り除きましょう。風通しを良くし、高温多湿を避けることで感染予防になります。
ブライダルベールには1年中ハダニやカイガラムシが発生します。
ハダニは寄生して葉の汁を吸うので、植物が弱ってしまいます。汁を吸われた部分には小さな斑点が生じますが、数が少ないと気が付かないことも多いです。被害が拡大すると落葉して枯れることがあるので、見つけ次第薬剤で駆除しましょう。
カイガラムシも吸汁することで植物を弱らせますが、排泄物によってすす病が発生するので厄介です。カイガラムシは硬い殻とロウによって身も守っており、薬剤が効かないため物理的にこすり落として駆除しましょう。
ブライダルベールは、花嫁のベールを思わせるきれいな多年草です。
春から秋までの間花が咲いてくれるので、長期間楽しめます。たくさんの花を咲かせたいなら、日光不足、肥料不足、根詰まりに気を付けましょう。
ブライダルベールは苗から鉢植えで育てるのが一般的です。夏は明るい日陰、冬は暖かい場所に移動して管理しましょう。