花粉症に怯えている。盲点だった手法で今年はバトルを仕掛けてみることにした
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初夏から秋にかけて美しい花を咲かせるムラサキツユクサは、梅雨期のうっとうしさを吹き飛ばしてくれます。初心者でも育てやすいことから、ガーデニングデビューにもおすすめの植物です。
ムラサキツユクサの花は早朝から開花し、約1日で萎んでしまいます。1輪の花の寿命は短いものの、次々と花が咲き、長い期間楽しむことができる点が魅力です。
ここでは、ムラサキツユクサの栽培方法について詳しく解説していきます。育てるのに適した環境や普段のお手入れを紹介していくので、ムラサキツユクサをきれいに咲かせるためにぜひ参考にしてみてください。
ムラサキツユクサは、ツユクサ科ムラサキツユクサ属の植物です。ムラサキツユクサ属は多年草で、北アメリカから熱帯アメリカにおよそ75種が分布しています。
ムラサキツユクサには這うものと立ち上がるものがあり、立ち上がるものは体長30〜60cmに達します。花は3枚の花弁を持ち、中央には雄しべが6本あり、雄しべの花糸には細かい毛が生えています。花は青が多く、中には白やピンクもあります。
ムラサキツユクサの花期は6月から7月頃。ただし、場合によっては秋に咲くこともあります。多くの花は昼頃に萎れてしまいますが、雨天や曇天の日には夕方頃まで咲いていることもあります。毎日、数輪ずつポツポツと咲くため、長い期間楽しむことができるでしょう。
ムラサキツユクサは、苗もしくは種まきから育てます。植え付けに適した時期は、3月〜4月もしくは9月〜10月です。ポット苗であればほぼ1年中可能なので、適期を逃してしまった場合も心配はいりません。
ホームセンターでポット苗を購入する場合、500〜1000円ほどで販売されています。ムラサキツユクサは丈夫な植物なので、それほど神経質に選ぶ必要はないでしょう。葉や茎が丈夫そうか、害虫が付いていないかだけを確認してください。
種まきに関しては、春時期にまきましょう。こぼれ種でも増えるほど生命力がある植物なので、少しだけ土をかぶせて水やりをしておけば問題ありません。
ムラサキツユクサは、鉢植えと地植えのどちらでも育てられます。ムラサキツユクサは耐寒性が高い宿根草なので、地植えでも問題なく冬越しができるからです。
ただし、鉢植えで育てる場合は水の管理が必要となります。また、定期的に植え替えをする手間もかかるため、大量に育てたい場合や手間をかけたくない方は地植えを選んだほうが良いでしょう。
ムラサキツユクサは日当たりの良い場所を好みます。日なたで育てるのが理想的ですが、半日陰でも問題なく育ちます。ただし、全く日の当たらない場所だと花付きが悪くなるため、1日数時間は日の当たる場所に移動させましょう。
ムラサキツユクサは耐寒性と耐暑性が強いため、温度管理に関して注意すべき点は特にありません。真冬になると地面から出ている部分は枯れてしまいますが、春になるとまた元気に育ってくれます。
冬越しに関して特にすることはありませんが、北海道など特に寒い地域であれば少し防寒をしてあげると良いかもしれません。また、冬季に枯れた葉や茎は取り除いてください。
地植えの場合、降雨だけで育ってくれるため水やりを行う必要はありません。ただし、鉢植えの場合は降雨だけでは足りないことがあります。ムラサキツユクサは水切れにやや弱いため、鉢植えの場合は注意して観察しましょう。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと水やりを行います。用土が乾く前に水やりをすると、根腐れを起こす可能性があるため注意してください。
地植えの場合は、特別な土を用意しなくても問題なく育ってくれるでしょう。水はけが悪そうな場所であれば、腐葉土を先に混ぜておきます。
鉢植えの場合は、ホームセンターなどで購入できる腐葉土を使うのがおすすめです。自分で土を作る場合は、赤玉土の小粒:腐葉土=6:4の割合で混ぜると良いでしょう。
おすすめの土
ムラサキツユクサは、原則として肥料を必要としない植物です。特に地植えの場合、肥料は特に必要ありません。
鉢植えの場合は、春と秋になったら月に1回ほど緩効性肥料を置き肥する程度でOKです。液体肥料なら月に3回が目安となります。肥料が多すぎると、草丈が高くなり草姿が乱れるため注意しましょう。
おすすめの肥料
ムラサキツユクサの剪定のタイミングは、主に年2回です。梅雨期に花を咲かせ、花が一通り咲き終わったら切り戻しをします。地際でバッサリと切り戻してしまって問題ありません。こうすることで、秋に芽吹いて再び花を楽しむことができます。
秋時期も、葉が枯れてきたタイミングで地際で刈り込みましょう。このひと手間で草姿が整います。基本はこの2回のタイミングで剪定を行いますが、葉が伸びすぎている場合は冬であっても刈り込んで形を整えても問題ありません。
鉢植えはすぐに根詰まりを起こし、1〜2年に1度は植え替えが必要です。植え替えを行わないと腐ってしまう可能性があります。3〜4月もしくは9〜10月に、一回り大きい鉢に植え替えましょう。
地植えの場合、植え替えは必要ありません。ただし、株が大きくなりすぎてスペースを取りすぎている場合は、株分けを兼ねて植え替えることをおすすめします。
ムラサキツユクサの増やし方は、「挿し木」「株分け」「種まき」の3通りです。ムラサキツユクサは生命力が強い植物なので、こぼれ種でも勝手に増えてくれることがあります。
確実に増やしたい場合は、花が咲いた後に付いた種を保存しておき、春になるのを待ってまきましょう。種まきについては最初に紹介したように、少しだけ土をかぶせて水やりをするだけでOKです。
挿し木で増やす場合は、まず茎を10cm前後の長さで切り、しばらく水に挿しておきます。無事に発根したら、新しい用土に挿し木します。挿し木した後は土が乾燥しすぎないように注意しましょう。成功すれば新芽が出てきます。
ムラサキツユクサは、株分けで増やすこともできます。株分けは植え替えついでに行うため、春もしくは秋に行います。10〜15cm離れた場所から株を掘り起こし、根に付いた土を落としたら、均等になるように切り分けましょう。
分ける株が小さいと失敗しやすいため、株分けするのは大きい株だけにします。切り分けた株は、植え付け時と同じ手順で植え付けていきます。
ムラサキツユクサは非常に強い植物なので、病気にかかることはほとんどありません。ただし、多湿な環境で育てると根腐れを起こす可能性があります。水のやりすぎに注意し、風通しの良い場所で育てましょう。
害虫に関しても大きな心配はいりませんが、アブラムシなどがつくことはあります。万が一見かけたらピンセットなどを使って駆除しましょう。不安な場合は薬剤を使用すると予防できます。
おすすめの殺虫剤
ムラサキツユクサは非常に強い植物なので、初心者でも育てやすい点が魅力です。耐寒性が強いため、地植えでも冬越しが可能で、よほど寒い地域でなければ防寒対策は必要ありません。
地植えの場合、栽培に関する注意点はほとんどないため、本当に楽に育てられます。ただし、鉢植えの場合は1〜2年に1度の植え替えが必須です。用土の表面が乾いたらたっぷりと水やりを行い、できれば春期と秋期のみ肥料を与えると良いでしょう。
この記事を参考に、自宅でムラサキツユクサの栽培を始めてみてください。