最後に漬物を美味しいと感じたのはいつですか? 漬物文化と魅力を伝え続ける。漬物専門店店主・柳沢博幸
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初夏から秋にかけて、蝶のような美しい花を咲かせるガウラ。風に揺れるとまるで蝶が舞っているように見えることから、「白蝶草(ハクチョウソウ)」とも呼ばれています。
繊細そうに見えますが、実は丈夫で手がかからない植物です。そのため、ガーデニング初心者でも簡単に育てられます。
この記事では、ガウラの育て方について紹介します。ガウラが好む環境やお手入れ方法、増やし方についても触れていきますのでぜひ参考にしてください。
ガウラはアカバナ科マツヨイグサ属(旧ヤマモモソウ属、ガウラ属)の多年草です。原産地は北アメリカ。耐暑性・耐寒性を持ち、ある程度放っておいても元気に育ちます。草丈は30〜150cmほど。花壇の縁に植えてもいいですし、グランドカバーにもおすすめです。
5〜11月にかけて白や赤、ピンクの可憐な花を咲かせます。ひとつの花は咲いてから3日ほどで終わってしまいますが、次々と花をつけるので長く楽しめますよ。一度植え付ければ、毎年花を咲かせてくれます。
ガウラの別名は「白蝶草(ハクチョウソウ)」。由来は、白く繊細な花が蝶に似ていることからです。花言葉は「清楚」「負けず嫌い」「我慢できない」です。「清楚」は花のイメージから、「負けず嫌い」「我慢できない」は勢いよく花を咲かせる様子からつけられました。
ガウラの園芸品種は20種類ほどあります。人気の品種をいくつかご紹介します。
「レインボープチ」は色鮮やかな葉が魅力の品種です。花壇に植えれば、カラーリーフとしてお庭の雰囲気を明るくしてくれるでしょう。
かわいいピンクの花が咲くのは「リリポップピンク」です。草丈は30cmほどと低く、よく枝分かれして多くの花を咲かせます。
他にも、純白の花を咲かせる「ベインズフェアリー」「イノセントフェアリー」「スパークルホワイト」や、濃い桃色の花をつける「ガウディ」などがあります。コンパクトにまとまり、ピンクの花が密に咲く「フェアリーズソング」も人気です。
ガウラは「種」からでも「苗」からでも栽培可能です。
種から育てる場合は、4〜5月頃、もしくは9〜10月頃に種まきを行います。晩秋に種をまくと、次の年の春に花を咲かせますよ。
苗の場合は3〜6月頃に植え付けを行います。苗を購入したら、あまり日を置かずに植え付けるようにしてください。
ガウラは「地植え」と「鉢植え」のどちらでもよく育ちます。
地植えの場合は、植え付けの1〜2週間ほど前に土作りをします。腐葉土と緩効性化成肥料を混ぜてよく耕し、栄養豊富な土にしましょう。
鉢植えの場合は、大きめの鉢と新しい培養土を準備します。ガウラはよく根を伸ばすので、苗の一回りか二回りほど大きな鉢を用意するとよいでしょう。
ガウラはよく日光が当たり、風通しもよい場所を好みます。少なくても半日程度は日が当たるところで育てましょう。半日陰でも栽培できますが、花つきが悪くなります。
ガウラは暑さ・寒さに強い植物です。品種によりますが-10℃まで耐えるので、特別に寒い地域でなければ一年中屋外で育てられます。
地植えの場合は、基本的に水やりは不要です。しかし真夏など、ほとんど雨が降らず土がカラカラに乾燥しているときは適宜水を与えましょう。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いた頃に水やりします。与える水の量は、鉢底から水が出るまでです。このとき、株の上からではなく根元に向かって水をかけるのがポイントです。水が全体に行き渡りやすくなりますし、株の蒸れも防げます。
ガウラは水はけがよく、水持ちもよい土を好みます。ただとても丈夫な植物のため、基本的には育つ場所を選びません。水はけがよければ、やせた土地でも栽培可能です。
地植えの場合は、植え付け前に耕して腐葉土などを混ぜておけば十分です。鉢植えの場合は、市販の草花用培養土が手軽でおすすめです。自作する場合は、赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜて作りましょう。
ガウラの栽培におすすめの土
地植えの場合は、植え付け時に元肥として緩効性化成肥料を混ぜておきましょう。追肥は必要ありません。
鉢植えの場合は、4〜6月頃と9〜10月頃に与えるとよいです。開花期に合わせて与えることで、花つきがよくなります。緩効性化成肥料は2週間〜1ヶ月に1回ほど、液体肥料は1ヶ月に3回ほどの頻度で施肥しましょう。
ガウラの栽培におすすめの肥料
ガウラは4月頃に「摘心」します。摘心とは、先端に生えた新芽を摘み取る作業のことです。
摘心をするとわき芽が成長しやすくなり、花数が増やせます。何度か繰り返すと枝が増えて草丈が低くなり、倒れにくい丈夫な株にできますよ。
ガウラの花は短命で、3日ほどで枯れてしまいます。終わった花はそのままにせず、「花がら摘み」をしましょう。
花がらを残したままだと、病害虫の原因になりますし、種をつけようとして余計な栄養も使います。こまめに摘み取ることで、ガウラの健康につながります。
開花期間中に適宜「切り戻し」をすると花つきがよくなります。花が咲き終わった花茎を半分ほどに切ると、新しい茎が伸びてまた花が咲きます。
また、株が茂りすぎている場合は、思い切って1/2〜1/3ほどの高さに切りつめてもよいです。株の風通しが悪いと病害虫の被害にあいやすくなるので、スッキリさせてガウラをしっかり成長させます。
ガウラは冬越し前にも切り戻しをしてください。開花後、葉が枯れはじめた頃に、根元から10cmほどを残して切り取ります。冬越しの準備はこれで十分です。春になるとちゃんと新芽が出てきますよ。
ガウラを地植えしている場合、基本的に植え替えは必要ありません。鉢植えの場合は、根詰まりを防ぐために1〜2年に1度、植え替えを行いましょう。適期は4〜6月頃。前よりも大きな鉢を用意して植え替えます。
ガウラは「挿し芽」「種まき」「株分け」で増やせます。それぞれ簡単に紹介していきます。
「挿し芽」とは、切り取った茎を発根させて増やす方法です。適期は5月頃。新しい茎を切り取り、十分水を吸わせた後に土に挿します。1〜2週間ほどで根を生やすので、ポットや鉢に植え替えて育てましょう。
種まきもおすすめの方法です。ガウラは発芽率が高いので、安定して増やせます。適期は5月頃です。
また、ガウラはこぼれ種で自然に増えます。長く育てていると、いつの間にか新しい芽が出ていた、なんてこともしばしばです。
「株分け」の適期は3月頃。植え替えのタイミングで、一緒に行うとよいでしょう。株を土から掘り上げ、傷つけないよう慎重に根と葉茎をとりわけます。わけた株を新しい場所に植えて、親株と同じように栽培してください。
ガウラがかかりやすい病気に「灰色かび病」があります。初期は花や葉に褐色の斑点が出て、進行すると灰色のカビに覆われます。湿気が多いと発生しやすいので、雨が続く時期は注意しましょう。また、花がらも原因になり得ますので、見つけたらすぐに取り除きます。
ガウラには「アブラムシ」が発生します。3月頃から茎や葉に出現し、ガウラを吸汁して弱らせる厄介な害虫です。大量発生すれば枯死のおそれもあります。見つけたらすぐに駆除しましょう。数が少なければブラシなどでこすり落とせますが、大量に繁殖していたら薬剤の散布がおすすめです。
ガウラにおすすめの殺虫剤
ガウラはとても丈夫で、暑さ寒さにも負けない植物です。種からでも苗からでもよく育ちますし、たっぷり日の光を浴びれば、かわいらしい花を次々と咲かせてくれます。
ガウラの栽培は比較的簡単なので、初心者の方でもたくさんの花を咲かせられますよ。豊富な品種の中から好みのものを見つけて、ぜひガウラの栽培を始めてみてください。