車の下から飛び出し選手権 全国大会2023
リンクをコピーしました
虫がつかないハーブにはどんな種類があるのでしょうか? この記事では「虫が苦手だけどハーブを育ててみたい」という人に向けて、ペパーミントやバジル、ローズマリーなど育てやすくて虫がつかないハーブを厳選してご紹介します。万が一、虫がついてしまった場合の対処方法も。ぜひ参考にしてみてください。
そもそもハーブとは、香りや味、刺激性があり、食用や薬用、虫除けに使われる「暮らしに役立つ香りのある植物」を総称する言葉。数多の種類があり用途も多岐にわたりますが、今回はガーデニングの栽培中に虫たちが寄りつかないハーブにスポットを当てます。
育てやすく、かつ虫がつかないハーブとしては以下の10種類が挙げられます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
科名 | シソ科 |
原産地 | 地中海沿岸 |
ペパーミントはスペアミントとウォーターミントの交配によって生まれた品種。お菓子や料理、化粧品、歯磨き粉などあらゆるものにスーッとしたクールな清涼感や香りが生かされるミントの代表格です。
ペパーミントはハッカ臭を持つメントールを多く含み、これを虫が嫌がります。蚊やハエ、アリ、ダニなど自宅周辺に寄りつくさまざまな害虫に効果を発揮。
科名 | シソ科 |
原産地 | インド |
パスタやピザなどイタリア料理で大活躍のバジル。虫が寄りつかず、栽培初心者さんにも育てやすいハーブです。日当たりの良い場所を好み、上手く育てられればどんどん新芽が出てきてたっぷりと収穫できますよ。
バジルにはシネオールやリナロールという成分が含まれていて、その独特の香りで害虫を寄せつけません。虫が寄りつかないという利点から、トマトやナスのコンパニオンプランツとして家庭菜園でも重宝するハーブです。
バジルの育て方をもっと詳しく>>バジルの育て方|上手に育てるポイントや室内での水耕栽培も紹介
科名 | シソ科 |
原産地 | 地中海沿岸 |
肉料理で活躍するローズマリーは、スキッとした強い香りが特徴。日光を好み、栽培初心者さんでも育てやすいハーブです。木質化(もくしつか)と言って、枝がだんだん木のように固くなっていくハーブなので、鉢植えの場合は生長に合わせて大きな鉢に植え替えてあげるとよいでしょう。
ローズマリーは防虫作用があるシトロネラールが主成分。日常生活では蚊やダニ、ノミなどに効果があるといわれ、衣類の防虫剤としても使われます。
科名 | キク科 |
原産地 | 南ヨーロッパ、地中海沿岸地域 |
花壇やプランター栽培の定番の花とも言えるマリーゴールド。ヨーロッパでは花や葉が古くから食用のハーブとして親しまれています。若葉はサラダに、花はサラダやスープに浮かせたり、料理の色づけにも耐暑性があり開花時期が長いため、ガーデニング初心者の方でも育てやすい花です。
マリーゴールドは根からα-タチニエールという成分を分泌していて、これをセンチュウなどの虫が嫌がります。他にも、マリーゴールドの独特の香りはアブラムシやコナジラミなどの害虫の忌避に効果的。
マリーゴールドの育て方をもっと詳しく>マリーゴールドの育て方とは? 植える場所選びや水やりのコツ、肥料の与え方について解説
科名 | イネ科 |
原産地 | インド、熱帯アジア |
爽やかなレモンのような香りが特徴のレモングラスは、ベトナムやタイなど東南アジアでカレーやトムヤムクンなどの香りづけに使われ、ココナッツミルクやナンプラーの風味と好相性。葉はハーブティーにも利用されます。
レモングラスにはシトラールという防虫効果のある成分が含まれています。原産国のインドでは、古くから蚊帳に編み込まれたり、蚊除けとして使われてきたハーブです。
レモングラスの育て方をもっと詳しく>レモングラスの育て方【鉢植えで冬越しする方法】
科名 | フウロソウ科 |
原産地 | 南アフリカ |
センテッドゼラニウムとは芳香のあるゼラニウムの総称。多年草で長く楽しめるハーブです。日当たりと風通しが良い場所を好み、霜に当てなければ栽培初心者さんでも育てやすいでしょう。
センテッドゼラニウムにはシトロネラールという成分が含まれます。虫が嫌う香りと言われ、蚊やダニ、ハエ、ノミなどの防虫対策として効果を発揮します。
科名 | シソ科 |
原産地 | 地中海沿岸 |
ハーブの代表とも言えるラベンダーは紫色の花と華やかな香りが特徴です。乾燥した花をハーブティーのアクセントとして加えたり、お菓子の香り付けに使用したりと用途はさまざま。ポプリやサシェなどクラフト小物にもよく利用されています。
ラベンダーには防虫効果のあるリナロールという成分が含まれ、ハエやダニ、ノミ、ガなどの害虫を寄せつけなくしてくれます。
ラベンダーの育て方をもっと詳しく>ラベンダーの育て方は?適した環境・苗の選び方や植え替え、増やし方など詳しく解説!
科名 | キク科 |
原産地 | 地中海沿岸 |
甘い香りとかわいい花が印象的なカモミール。ハーブティーとして利用されるジャーマン種はりんごに似た甘い香りの花を咲かせます。
カモミールはユーカリの種類のひとつで、防虫作用があるシトロネラールが主成分。寄せ植えすると近くの植物に害虫を寄りつかせない役割を果たすなど、コンパニオンプランツとして活躍してくれます。
科名 | イネ科 |
原産地 | スリランカ |
シトロネラはスリランカが原産で、レモングラスと同様にイネ科の植物です。原産国のインドでは、古くから蚊帳に編み込まれたり蚊除けとして使われているそうです。
シトロネラはレモングラスのように虫が嫌うレモンに似た強い香りを持っていて、その成分は防虫作用があるシトラールやシトロネラール。蚊やゴキブリ、ダニなどにも効果的。
科名 | センダン科 |
原産地 | インド |
ニームは、主にインドなどで古くから自生し、インドの医学として有名な自然療法アーユルヴェーダの重要なハーブとして古くから親しまれています。アーユルヴェーダ以外に、近年では害虫の忌避剤や、石鹸、歯磨き粉、シャンプー、スキンクリームなどさまざまなアイテムの成分として使用されるように。
ニームに含まれるアザディラクチンという成分を虫が嫌います。この成分が付着した植物を避けたり、その植物を食べた害虫は成長が阻害されたり、食欲が著しく減退するなどの効果を持ち、植物が守られる仕組みなのです。
虫がつかないハーブとは言っても、春から夏にかけての暖かい季節や、日当たりや風通しに恵まれない生育環境であれば時には虫がついてしまうことも。とくに地植えなど外で育てていると虫がつきやすくなってしまいます。もし虫を見つけたら次の方法で対処を!
虫の数が少ない場合は、ピンセットや割り箸などを使ってつまんで取り除きます。中には毒やトゲを持った害虫もいるため、必ず軍手をしてから作業を行うようにしてください。軍手ごしでもなるべく触りたくない方は、霧吹きやホースの水で勢いよく洗い流す方法もおすすめです。
薬剤をなるべく使いたくない場合は、虫がついている葉や枝ごと切り落として対処します。とくにカイガラムシやハダニ、アブラムシなどが大量に発生している場合におすすめの方法です。
※食用として育てることを想定して、薬剤を使用した対策方法は省略。
記事前半でご紹介した10種類のハーブたち。寄せ植えでアレンジしたり、野菜栽培と組み合わせてコンパニオンプランツにしたりと楽しみ方は無限大です。水やりと合わせて野菜の様子をチェックする習慣をつけられると、万が一、虫がついてしまったときの対策につながります。葉っぱの裏側など、虫が隠れていないかこまめに確認するようにしてみてくださいね。