私とお花と妖精と。庭で妖精のドレスを作るファンタジーで儚い世界の裏側
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虫がつかない野菜にはどんな種類があるのでしょうか? 「虫が苦手だけど家庭菜園を楽しみたい」という方へ、この記事ではプランターで育てられる虫がつかない野菜を厳選してご紹介します。さらに寄せつけなくするための害虫対策も。ぜひ参考にしてみてください。
虫がつかない野菜は大きく4つに分けられます。
虫がつきにくい野菜と言えば、まず代表的なのがキク科の野菜。その中でもリーフレタスや春菊などが育てやすく、害虫はキク科特有の香りが苦手と言われています。
ニラやネギ、ニンニクをはじめとするユリ科も、独特の香りで虫を寄せ付けません。病害虫の発生を軽減したり、互いに助け合って生育するコンパニオンプランツとしても活躍(※効果は組み合わせる野菜による)してくれる頼もしい野菜たちです。
種子から種まきして育てはじめた場合、虫にとっておいしい新芽をアオムシなどに狙われるリスクがあります。ホームセンターなどの種苗売り場ではある程度の大きさまで育てられた野菜の苗がポット入りで売られているので、これを入手して苗から育てはじめると虫の発生リスクの低下につながります。
種子から育てた場合であっても、ラディッシュやリーフレタスのように種まきから収穫まで短期間で栽培できる野菜も、害虫による被害に遭いにくいと言えるでしょう。
ここでは、上記の分類に則って、虫がつかない野菜の中からプランターで育てられる5種類を厳選しました。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
種類 | キク科アキノノゲシ属 |
生育適温 | 15~20℃ |
種まき | 2月〜4月上旬または8月〜9月 |
植えつけ | 4月〜5月上旬または9月〜10月 |
収穫 | 5月〜6月または10月〜11月 |
リーフレタスは結球しないレタスの仲間。葉の形や色、食感が異なるさまざまな品種が存在します。種子からも簡単に育てられますが、苗も市販されているので、不安な方はまずは苗を植えつけてみましょう。
栽培期間が短いのでそもそも害虫被害は心配無用と言いたいところですが、リーフレタスのような葉菜類は害虫が大好き。種まき、苗の植えつけのいずれかを済ませたら速やかに防虫ネットを貼って先手を取ることが最善の策。葉っぱを食べる野菜なので、忌避剤のような薬剤を使用することはできれば避けたいですね。
種類 | ユリ科ネギ属 |
生育適温 | 20℃前後 |
植えつけ | 4月〜6月 |
収穫 | 7月〜8月 |
害虫はニラの独特な強い臭いを嫌います。さらにニラの根っこは土壌被害を抑える効果を持つ微生物と共生しているので、コンパニオンプランツとしても有効です。また、耐寒性や耐暑性を持つので育てやすく、家庭菜園初心者向けの野菜です。
ニラはいくら虫を寄せ付けないとはいえ、アブラムシの発生には注意しましょう。予防のために、肥料を与えすぎないこと、葉が重なって風通しが悪くなっていたら間引くなどするようにしてください。
もっと詳しく>>プランターもOK!おいしいニラの育て方|コツや注意点も解説
種類 | ナス科ナス属 |
生育適温 | 25~30℃ |
植えつけ | 4月末〜5月 |
収穫 | 7月〜8月 |
ミニトマトは家庭菜園では種子ではなく苗から育てるのが一般的。日当たりと風通しの良い場所で、水やりを欠かさないようにします。背丈が高くなるので支柱を立てて、わき芽を取り除きながら一本仕立てで育てましょう。
ミニトマトは苗から育てれば比較的カンタンに育てられることから、害虫の被害には遭いにくい野菜です。気をつけたい一番の大敵はアブラムシ。一度発生しまうと一掃することが難しいので、苗のときからこまめに葉の裏表や茎を確認したり、忌避剤で防御すると良いでしょう。また、ニラと組み合わせてコンパニオンプランツの効果を見るのもおすすめです。
もっと詳しく>>ミニトマトの正しい育て方は? 注意点やトラブル対処法を解説
種類 | シソ科シソ属 |
生育適温 | 15~25℃ |
植えつけ | 5月〜7月 |
収穫 | 6月下旬〜8月 |
大葉は非常に生命力が強く、プランターでも育てられるので初心者向き。苗を植えつけたら、葉がおいしく柔らかくなりやすい半日陰でたっぷりと水やりをしながら育てましょう。
基本的にはたくましく育ちますが、害虫の被害に遭う場合もあります。主な害虫はアブラムシやハダニ、バッタ、ヨトウムシで、窒素肥料を過度に与えすぎることなどが原因です。育てはじめたらすぐに防虫ネットを被せるか、忌避剤で予防を。
もっと詳しく>>大葉(シソ)の育て方を詳しく解説|準備するもの・栽培するときの注意ポイントも紹介
種類 | アブラナ科ダイコン属 |
生育適温 | 15~20℃ |
種まき | 3月中旬〜5月または9月〜10月 |
収穫 | 4月〜7月または10月〜12月 |
ラディッシュを健康的に育てるには、日当たりと風通しの良い環境を選ぶこと。収穫のタイミングが遅れると、根が大きくなりすぎて割れてしまったり、なかにスが入って食感が悪くなったりします。日々生育の状態を見守りながら、適切な時期に収穫を。
適切なタイミングで間引きをしないと葉が混み合って風通しが悪くなり、害虫を誘き寄せる原因に。種まき直後に防虫ネットを張っておけば、虫の侵入を防げて安心です。
もっと詳しく>>はつか大根の育て方まとめ! 家庭菜園に必要なものや手順、注意することを解説
さらに虫をつきにくくするために、種まきや苗の植えつけ直後から取り入れたいのはこれから紹介する2つのアイテム。それぞれ順番に解説します。
防虫ネットの利用は、虫除けの最大のポイントと言っても良いでしょう。種まきや苗の植えつけと同時に、すぐに防虫ネットをかけてしまうことが徹底的な虫除けの秘訣です。防虫ネットは目合い(網目の細かさ)によって虫除けできる虫の種類が変わるので、避けたい虫のサイズよりも小さい目のものを選ぶようにしてください。
忌避剤は、成長中の野菜に虫がついてしまう前に葉や花などに吹きかけて散布し、虫の被害を予防するアイテムです。市販のものもありますが、手作りしてもOK。虫への抗菌作用や殺菌作用がある酢や唐辛子、ニンニク、ハーブといったキッチンにある身近な材料を水と混ぜ合わせたら、手作りスプレーの完成です。木酢液の原液を使った木酢液スプレーも良いですね。
記事前半でご紹介した5種類の野菜たち。虫がつかないとはいえ、日当たりや風通しが悪かったり湿度が高い環境下では害虫の発生は防ぎきれません。また、肥料の与え過ぎも虫を誘き寄せる原因になるでしょう。徹底的な虫除けのためには、防虫ネットや忌避剤の使用が欠かせません。
毎日の水やりと合わせて野菜の様子をチェックする習慣をつけられると、もしものときの対策につながります。葉っぱの裏側など、虫が隠れていないかこまめに確認するようにしてみてくださいね。