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目次/ INDEX
秋までは順調に茂っていたハーブも、寒くなってくると多くの種類が枯れてしまいます。中には1年で一生を終えてしまうハーブもありますが、多年草のハーブであれば冬越しし、春や夏には元気を取り戻して再び収穫することが可能です。
ここでは、種類によって異なるハーブの冬越し方法を解説し、初心者でも屋外で簡単に冬越しできるおすすめのハーブを紹介します。
ハーブの冬越し方法は、ハーブの種類によって異なります。一口にハーブといっても、寒さに弱い非耐寒性のハーブもあれば、寒さに比較的強い半耐寒性~耐寒性のハーブがあるからです。
また、そもそも種まきや植え付けから1年で生育をやめてしまう一年草のハーブは、冬越しではなく種をとったり新しく苗を購入したりして次のシーズンを迎えます。ここでは、2年以上にわたって開花や結実を繰り返す多年草ハーブの冬越し方法を、種類ごとに解説します。
非耐寒性のハーブは、外気温が7℃を下回るようになると屋外での栽培が難しくなります。鉢植えやコンテナで栽培している場合は、室内の日当たりのよい場所に取り込んで管理しましょう。
室内の日当たりのよい場所というと窓辺ですが、窓辺は夜間冷気が入り込みやすく、ハーブを傷めてしまいます。昼間は窓辺に置くのが理想ですが、夜間は窓から離れたところに移動させたり、段ボールで囲いを作ったりして、冷気から保護してあげましょう。
地植えの非耐寒性ハーブは、「鉢上げ」して室内に取り込むことができます。鉢上げとは、株を根鉢ごと掘り上げて、鉢やコンテナに植え替えることです。外気温が10℃を下回るようになったら、鉢上げして室内に取り込みましょう。
鉢上げする際は株の負担を軽減するために、地上から出ている茎を3分の1程度まで刈り込んでおくとよいでしょう。室内に取り込んだ後の注意点は、コンテナや鉢植え栽培のものと同様です。
レモングラスは、寒さに弱い非耐寒性のハーブの代表格です。レモングラスの原産はインドで、日本の気候帯ではほとんど開花しません。
ジャスミンの一種で、緊張緩和や殺菌作用のあるアラビアンジャスミンも、非耐寒性のハーブです。比較的寒さに強いハゴロモジャスミンとは異なり、寒さに弱く、気温が10℃以下になったら暖かい室内に入れて管理する必要があります。
ラベンダーの仲間では、レースラベンダーは非耐寒性の種類です。また、消化促進作用があり、食後のお茶などに使われるレモンバーベナ、甘い花の香りが特徴のヘリオトロープなども非耐寒性のハーブに数えられます。
氷点下の寒さにも耐えられる耐寒性のハーブ、7℃以下0℃前後の寒さに耐えられる半耐寒性のハーブは、屋外でも冬越しすることができます。ただし、北風が当たる場所や霜が降りやすい地域では枯れてしまう恐れもあります。コンテナ栽培の耐寒性ハーブは、日当たりのよい軒下などに移動させておきましょう。
耐寒性ハーブを冬越しさせる際の寒さ対策のひとつが、「マルチング」です。マルチングとは、ハーブの株元に腐葉土やわらを敷き、土の温度低下を緩和して株を寒さから保護する手法です。マルチングは、土の温度低下を緩和するだけでなく、霜予防にも効果的です。
気温が氷点下を下回ることが多い地域では、株元のマルチングに加えて、ビニールカバーでハーブを北風から保護しましょう。
ビニールカバーをかける際は、周囲に丈夫な支柱を設置し、株全体を覆うようにして保温します。ビニールカバーは、気温の高い日には蒸れて湿気に弱いハーブにダメージを与えてしまう恐れがあるので、地面に接する部分に換気用の隙間を空けて蒸れを防ぎましょう。
室内でハーブを冬越しさせる場合、水やりは1週間に1~2回くらいの頻度でたっぷり与えましょう。
屋外で冬越しさせる場合は、コンテナや鉢植えなら室内と同様、土が乾いたタイミングでたっぷりと水やりします。地植えの場合は土にある程度の保水力があるため、晴天の乾燥する日が続くような場合のみ、土に10cmほど水がしみ込むイメージでたっぷりと水やりをしましょう。
なお、屋外で冬越しさせるハーブに水をやるときは、晴れた日の朝10時頃に水やりするのが理想です。時期や地域によっては凍結する恐れがあるので、午後の水やりは避けましょう。
ミントは、非常に繁殖力の強い丈夫なハーブのひとつです。非常に耐寒性が高く、降雪地でも特に対策せずに冬越しできます。地上付近で切り戻しておくと、春には新芽が芽吹きます。
地植えにすると地下茎がどんどん伸びて、他のハーブを侵食してしまうほど生育が旺盛ですので、鉢植えやコンテナで育てるとよいでしょう。
ローズマリーも、耐寒性が高く、冬越ししやすいハーブです。ミント同様、冬越し対策も特に必要ありません。切り戻しは、地植えであれば地上の茎を1/3ほど切り戻すことで株の負担を軽減できますが、刈り込みすぎると逆効果なので要注意です。
ほふく性のタイプと半立性のタイプがあり、種類によって香りも異なります。冬の間も収穫して料理やクラフトに使うこともできますので、汎用性の高いおすすめのハーブです。
ラベンダーは、北海道・富良野のラベンダー畑でも知られるように、冷涼で乾燥した気候を好むハーブです。ただし、園芸種のレースラベンダーは非耐寒性のハーブですので、要注意です。
耐寒性の高いハーブなので、花が咲いた後に株を刈り込んでおけば容易に冬越しできます。一方で、高温多湿を嫌うため、梅雨の時期には乾燥と風通しを保つよう工夫が必要です。
タイムも、ラベンダー同様、寒さや乾燥に強く、高温多湿に弱いハーブです。梅雨以降は、収穫を兼ねた葉の剪定をこまめにすることで、風通しを確保しましょう。
冬場は地上部分は枯れてしまいますが、根は元気に生きています。寒くなって葉が枯れてきたら、株元近くで刈り込んでおきましょう。特に手入れすることなく冬を越し、4月下旬~5月頃には青々とした新芽が出てきます。
今回は、ハーブの冬越しについて解説しました。種類によっては、鉢上げやマルチングといった寒さ対策が必要ですが、ほとんど手をかけずに冬越しできるハーブもあります。
それぞれの地域と耐寒性に応じた対策でハーブを冬越しさせて、次のシーズンを迎えましょう。