キッチンハイターの正しい使い方をおさらい。花王が教えるつけおき術
リンクをコピーしました
目次/ INDEX
「虫が苦手でもガーデニングを楽しみたい」という方へ、この記事では虫がつかない花を厳選してご紹介します。合わせて、より寄せつけなくするための対策や万が一虫がついてしまったときの対処法もお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
ここでは虫がつかない花を厳選して次の4種類をご紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
開花時期 | 4月~12月 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
形態 | 一年草 |
マリーゴールドは花壇やプランター植えの定番の花で、カラフルでかわいらしい見た目をしています。耐暑性も強く開花時期も長いため、ガーデニング初心者の方でも育てやすい花です。
マリーゴールドは根から「α-タチニエール」という成分を分泌しており、センチュウ対策に効果があります。センチュウは土の中にいる小さな虫で、植物や野菜の根に寄生して養分を吸うため、生育が遅くなったり花つきが悪くなるなどの症状が発生します。一度発生すると翌年以降も発生しやすくなるため注意が必要な害虫です。
他にも、マリーゴールドの独特の香りはアブラムシやコナジラミなどの害虫の忌避に効果があります。そのため、マリーゴールドはセンチュウやアブラムシを寄せ付けないコンパニオンプランツとして寄植えにも人気の花です。
バラやサルビアなどのアブラムシがつきやすい花と一緒に植えるのはもちろんのこと、薬剤の量を減らせるため野菜と一緒に植えるのもおすすめです。とくにトマトやキャベツ、ピーマンなどは害虫がつきやすいため、あまり薬剤を使わずに栽培したい際はマリーゴールドを近くに植えるのが良いでしょう。
苗の植え付け時期は5月〜7月頃、種から植える場合は3月〜5月頃に植えるようにしてください。本葉が10枚くらいになったら摘心を行いましょう。上から2節目の部分をハサミで切ると脇芽が生え、茎数の多い苗にすることができます。耐暑性がありますが暑すぎると生育が止まってしまうことも。秋にもキレイな花を咲かすために、草丈を半分くらいに切り戻すのがおすすめです。
開花時期 | 4月~7月 |
耐寒性 | 普通(品種によって異なる) |
耐暑性 | 普通(品種によって異なる) |
形態 | 多年草 |
ハーブの代表とも言えるラベンダーは紫色の花と華やかな香りが特徴です。多年草で毎年花を楽しむことができ、収穫して切り花を部屋に飾ったりドライフラワー作りにも活用できます。
ラベンダーには防虫効果のある「リナロール」という成分が含まれており、ハエやダニ、ノミ、ガなどの害虫を寄せつけなくするんです。ラベンダーの香りは人間にとっては非常に良い香りなので、リラックス効果や快眠効果などが期待できます。
ラベンダーというと一面に広がるラベンダー畑のイメージがありますが、地植えだけでなく寄植えも楽しめます。同じハーブのローズマリーやセージ、似た生育環境を好むスイートアリッサムやゼラニウムと一緒に植えるのがおすすめです。
苗の植え付け時期は5月〜6月頃、種から植える場合は3月〜4月頃に植えるようにしてください。ラベンダーは基本的には日当たりや風通しが良い、乾燥気味の土壌を好みますが、様々な品種があり特徴が異なるので、事前にチェックしておきましょう。花の収穫は5月下旬~7月上旬頃に行い、茎の根本から5cmぐらいの位置をハサミでカットします。
開花時期 | 3月~12月 |
耐寒性 | 少し弱い |
耐暑性 | 普通 |
形態 | 多年草 |
ゼラニウムは四季咲き性があり、温度や環境が整っていれば一年中花を楽しむことができます。花の色もピンクや赤、オレンジなどカラフルで、花壇や庭を明るく彩ります。
ゼラニウムには「シトラール」「シトロネラール」という成分が含まれており、蚊などの虫除けに効果があるとされています。ヨーロッパでは、虫除けとしてゼラニウムの鉢植えを窓辺に飾る習慣があるほど。ゼラニウムの中でも香りが強い「センテッドゼラニウム」という品種はより虫除け成分を持っているため、虫の発生が気になる玄関先などに飾るのがおすすめです。
ゼラニウムの苗は春や秋頃に出回るため、植え付けも真夏と真冬を避けた4月〜5月、9月頃に植えるようにしてください。苗は黄色く変色していないもの・茎や葉がしっかりしたもの・鮮やかな緑色のものを選びましょう。ゼラニウムは乾燥には強いですが湿気には弱いため、風通しの良い場所で育てるようにしてください。株を増やしたいときは、挿し木で増やすことができます。葉を2〜3枚残した節のついた茎を用土に挿すと、2週間ほどで根を張るので試してみてください。
開花時期 | 8月~9月 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
形態 | 多年草 |
除虫菊はタンジー、シロバナムシヨケギクとも言い、「ピレスロイド」という成分が含まれていて虫除け対策に効果がある花です。ピレスロイドは殺虫剤や蚊取り線香の原料にもなっており、ハエや蚊などの害虫に効果があります。除虫菊は病害虫による被害も少なく、耐寒性・耐暑性ともに強いため、ガーデニング初心者の方でも育てやすい花です。
除虫菊は昔からヨーロッパでは、虫除けや芳香剤として床に撒いたり、袋に入れて虫が湧きやすい食品庫やリネン庫に置いたり、束にして窓際に吊るしたりなど利用されてきました。マリーゴールドと同じくコンパニオンプランツとしても活用できるため、虫が付きやすい柑橘類の果樹のまわりに植えるのがおすすめです。
植え付け・種まきともに3月下旬〜5月上旬、9月〜10月の春か秋頃に行うようにしましょう。地下茎を伸ばして成長するため、地植えがおすすめですが鉢植えでも育てることができます。鉢植えの場合は、なるべく大きめの鉢やプランターを用意してください。水やりは地植えの場合は必要ありませんが、鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水やりするようにしましょう。
ここからは虫を寄せ付けないために、普段からできる対策をご紹介します。虫がつかない花を植えても、環境が悪ければ虫が発生してしまうことがあるため、ぜひ参考にしてみてください。
まず1つ目は、日頃から虫がついていないかよく観察することです。水やりの際などに虫がついていないか、葉や茎が変色していないかなどをチェックするようにしましょう。もし虫がついていれば、すぐに取り除いたり薬剤を使うようにしてください。
防虫ネットは、名前の通り植物や野菜に害虫がつくのを防いでくれるネットで、なるべく薬剤を使わずに野菜を栽培したいときなどに使う方が多いです。スリップスなど小さな虫も防げるように目の細かいものが人気ですが、その分通気性や透光率が悪くなるため注意しましょう。
本来なら栄養が豊富な有機質の土や肥料を使いたいところですが、虫を寄せ付けないために赤玉土・鹿沼土などの無機質な土や化学肥料を使うようにしましょう。無機質な土だと育ちにくい場合は、表面から5cmほど無機質な土に入れ替えるだけでも虫除けの効果があるのでおすすめです。
水やりした後、もし受け取り皿に水が溜まるようであればこまめに捨てるようにしましょう。虫は水気のあるところに集まりやすく、中には卵を産み付けられてしまうこともあるため注意が必要です。
普段は室内で植物を育てている場合でも、天気が良いと外に出して日光に当てている方も多いと思います。ただ再び室内に取り込む際に、虫も一緒に取り込んでしまうことがあるため、なるべく室内だけで育てるのがおすすめです。目に見える虫だけでなく、卵を産み付けられることもあるため注意しましょう。
対策6つ目は、定期的に葉を間引いたり枝を剪定したり、風通しを良くすることです。風通しが悪いと湿度が上がり、虫にとって住みやすい場所になってしまうため定期的に間引くようにしましょう。
害虫には、植物の葉や茎を食い荒らすケムシやアオムシ、ナメクジやコガネムシなどの「食害性害虫」と、葉などの汁を吸うアブラムシやカイガラムシ、コナジラミやハダニなどの「吸汁性害虫」の2つのタイプがいます。
もし花や野菜に次のような症状が出ていたら、病気や害虫被害のサインです。発見次第すみやかに次の見出しで紹介する方法で対処しましょう。
どんなに対策をしていても、時には虫がついてしまうことも。とくに地植えなど外で育てていると虫がつきやすくなってしまいます。もし虫を見つけたら次の方法で対処していきましょう。
虫の数が少ない場合は、ピンセットや割り箸などを使ってつまんで取り除きます。中には毒やトゲを持った害虫もいるため、必ず軍手をしてから作業を行うようにしてください。軍手ごしでもなるべく触りたくない方は、霧吹きやホースの水で勢いよく洗い流す方法もおすすめです。
被害が広範囲に広がっている場合は、薬剤を使って対処しましょう。市販の薬剤には即効性があるもの、何回も継続して使った上でようやく駆除できるものなどさまざまな種類があります。あらかじめ害虫の種類を確認してから適切な薬剤を選び、使用量を守って使いましょう。
薬剤をなるべく使いたくない場合は、虫がついている葉や枝ごと切り落として対処します。とくにカイガラムシやハダニ、アブラムシなどが大量に発生している場合におすすめの方法です。駆除した後は、また虫がつかないように前述した対策を行って予防するようにしましょう。
いかがでしょうか。ここまで虫がつかない花や、虫を寄せ付けない対策、万が一虫がついてしまったときの対処法を紹介してきました。虫が苦手でもガーデニングを楽しみたい方はぜひ参考にしてみてください。