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アブチロンの育て方|必要な肥料や植え替えの時期、気をつける害虫などを紹介

スタッフ

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

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ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

ハイビスカスによく似た花が下向きに咲くアブチロンは、熱帯から亜熱帯に多く分布する熱帯花木です。庭にアブチロンがあると、華やかな印象を与えてくれるでしょう。

アブチロンは寒さに弱い性質を持っているため、冬場に3度を下回る地域では枯れてしまいます。また、日当たりや水やりについてもいくつか気をつける点があります。

ここでは、アブチロンの栽培方法について詳しく解説していきます。水やりや肥料のやり方について詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

アブチロンはどんな植物?

アブチロンはアオイ科イチビ属(アブチロン属)の常緑花木で、世界中の熱帯から亜熱帯に160種前後が分布しています。特に南アフリカ大陸では多くの種類が見つかっています。

ハイビスカスに似ている4~5cmの花が下向きに咲くのが特徴で、花の色は黄色・赤・ピンクなどさまざまです。日本で流通しているのは、主に「ショウジョウカ」と「ウキツリボク」という2種類の品種です。

アブチロンという名前の由来は、ギリシア語の a(否定)bous(牝牛)tilos(下痢)からきています。アブチロンが家畜の下痢止めになると考えられていたからです。アブチロンの花言葉は、「尊敬」「良い便り」「恵まれた環境」など。

アブチロンの栽培のはじめ方

アブチロンの花アップ

「苗」から育てるのが一般的

アブチロンは、春先に苗を買って育てるのが一般的です。アブチロンの苗はホームセンターや花屋などで手軽に購入できるため、春先になったら探してみてください。

また、アブチロンは挿し木で増やすことができます。挿し木の方法についてはあとで詳しく解説していきます。

「鉢植え」と「地植え」のどちらでも育てられる

アブチロンは、鉢植えと地植えのどちらでも育てられます。寒い地域では地植えでの冬越は難しいため、鉢植えで育てることをおすすめします。

アブチロンの根は成長が早いため、鉢植えの場合は根詰まりを防ぐために2年に1度は植え替える必要があります。植え替えの時期は4~5月が適しています。

冬に3度を下回らない暖地では地植えでも育てられます。暖地以外は鉢植えで育てることをおすすめしますが、どうしても地植えでしか育てられない場合は北風が当たらない場所を選びましょう。

アブチロンを育てる環境

日当たりが良い場所で咲くアブチロン

アブチロンが好む日当たり・温度

アブチロンは、日当たりと風通しが良い場所を好みます。日当たりが悪い場所で育てると、花付きが悪くなってしまったり、つるがヒョロヒョロとしてしまったりと思わぬトラブルに見舞われる可能性があります。

アブチロンの耐寒度は3度以上です。品種によっては0度まで耐えられることもありますが、鉢植えの場合は10度を下回ったら室内に取り込むことをおすすめします。

アブチロンの育て方:置き場所

アブチロンは、日当たりと風通しが良い場所で育てます。とはいえ、直射日光に当てるのは望ましくありません。鉢植えと地植えいずれの場合も、真夏の直射日光は避けて半日陰で育てるようにしましょう。

暖地であれば地植えでも冬越しが可能です。暖地以外での冬越しは難しいため、鉢植えで育てることをおすすめします。暖地以外で地植えしたい場合は、北風が当たらない場所を選び、藁などを使って土を覆うことで枯れにくくなるでしょう。

アブチロンの水やり

アブチロンの水やりは、季節や気温によってタイミングを変える必要があります。春から秋にかけては成長期にあたるため、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。夏場の日中の水やりはNGです。

気温が15℃前後を切ってきたら、水はあまり必要ではなくなるため水やりの回数を減らします。土の表面が乾いたら、2〜3日後に水やりを行います。いずれの季節も加湿にならないように注意しましょう

アブチロンの土と肥料

黄色の花のアブチロン

アブチロンを育てるのに適した土

アブチロンは、水はけの良い場所を好みます。地植えの場合はまず植え穴を掘り、掘り出した土に腐葉土と緩効性肥料を混ぜてから植えるのがおすすめです。

鉢植えの場合も同様に水はけが良く、有機質の飛んでいる土を選びましょう。園芸用培養土を利用すると便利です。

自分で土を作る場合は、小粒サイズの赤玉土と腐葉土を7対3の割合で混ぜます。植え替えの際に6号鉢より大きくなる場合は、水はけを良くするために中粒サイズの赤玉土を選ぶのがおすすめです。

おすすめの土

アブチロンに与える肥料

アブチロンは肥料を与えなくても育ちますが、与えたほうがより成長が早くなります。成長期にあたる4月〜9月終わり頃まで、10日に1度くらいの間隔で緩効性化成肥料を与えるのがおすすめです。

コバエの発生を防ぎたい場合は、有機肥料ではなく化成肥料を選びましょう。なお、冬場の肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるため、肥料は必要ありません。

おすすめの肥料

アブチロンの増やし方

アブチロンを増やしたい時は挿し木を行います。挿し木に適した時期は4月〜6月です。10cm前後に切り落とした枝を30分~1時間ほど水に浸けて、きれいな土に挿して日陰で管理しましょう。

先にしっかりと土を湿らせておき、半分ぐらいまで土に挿します。根が出てくるまで最長1ヶ月半ほどかかります。この間、根が出ているかを確認するために引き抜くのはNGです。

アブチロンの手入れ

赤色のアブチロン

アブチロンの剪定

アブチロンを剪定することで、新芽がつきやすくなり花付きを良くすることができます。アブチロンの剪定に適した時期は、生育期にあたる4~7月頃と9~10月頃です。

この時期であればいつ剪定しても構いませんが、強い切り戻しは4~5月頃にするのがおすすめです。大胆に剪定をしても大丈夫ですが、葉が全くなくなるほど切ってしまうと光合成ができずに枯れてしまうため要注意です。

アブチロンの植え替え

アブチロンは生育が旺盛なので、鉢植えの場合は1~2年に1度植え替えをする必要があります。元の鉢よりも大きい鉢を用意し、水はけの良い土を使って植え替えましょう。

植え替え時期は5~7月頃が最適ですが、この時期に植え替えができなかった場合は9月頃でも大丈夫です。葉が黄色くなっている時は根詰まりをおこしているため、時期を待たずに植え替えを行いましょう。

アブチロンの病気・害虫

アブチロンがかかりやすい病気

アブチロンがかかりやすい病気は、葉が黄色くなる「立ち枯れ病」です。立ち枯れ病の原因はカビで、土壌から感染するため連鎖によって多発します。

アブチロンが立ち枯れ病に感染すると、まずは黄色く枯れ込んできます。放置しておくと全体が茶色く変色し、やがて立ち枯れてしまいます。もし感染した場合は株すべてを処分するしかありません。

アブチロンにつきやすい害虫

アブチロンにつきやすい害虫は、アブラムシやハダニなどです。アブラムシは3月頃から発生しやすくなり、株を弱らせるだけでなくウイルス病の原因ともなります。アブラムシを見つけたら落としたり、水ではじいたりして駆除します。スプレータイプの殺虫剤を使用しても良いでしょう。

ハダニは大発生すると株が弱ってしまうため、見つけたら水を勢い良くかけましょう。ハダニは小さな虫なので、水の勢いで駆除することができ殺虫剤は必要ありません。

おすすめの殺虫剤

まとめ

アブチロンは、ハイビスカスのような見た目が可愛らしく、開花時期が長いため長時間楽しめます。熱帯から亜熱帯に多く分布する熱帯花木ですが、鉢植えで育てれば関東より北でも育てることも可能です。

アブチロンは日当たりと風通しの良い場所を好みますが、直射日光を避ける、冬に北風の当たらない場所に植え付けるなどいくつかの注意点があります。水やりに関しても、加湿にならないよう注意する必要があります。

この記事を参考に、自宅でアブチロンの栽培を始めてみてください。

※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。

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