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目次/ INDEX
ハッカの仲間のオレンジミントは、柑橘系の香りがする多年草のハーブです。ベルガモットミントや、オーデコロンミントとも呼ばれます。
オレンジミントは、ハーブティーにすると胃腸の働きを助ける効果があるとされていますが、それよりも、アイスやスイーツの上にちょこんと乗っている姿を見たことがある方のほうが多いかも知れません。
オレンジミントは、夏の暑さと冬の寒さが苦手ですが、少し気に掛けてあげれば日本の環境でも元気に育ち、病害虫にも強い植物です。ここでは、ベルガモットミントやオーデコロンミントとも呼ばれるオレンジミントの育て方を、詳しく紹介していきます。
オレンジミントは、柑橘系の香りが特徴の多年草です。アメリカ原産ですが、現在は日本各地に自生しています。
60cm程に生長し、7月から9月には藤色の美しい花を咲かせます。料理や飲み物に使われることが多いですが、観賞用としても魅力的な品種です。
葉にはメントールを多く含み、手でこすれば清涼感のある爽やかな香りを感じられます。一般的なミントよりわずかに繊細なところがありますが、栽培はとても簡単で、初心者でも育てやすいハーブです。
オレンジミントは、苗から育てるのが一般的です。これは、種から育てるよりも短期間で収穫でき、簡単に増やすことができるためです。
春先になるとホームセンターや園芸店にたくさんの苗が並びます。オーデコロンミントや、ベルガモットミントの名前で販売されることもあるので、注意して探してみてくださいね。
種からでも育てられますが、種の入手は難しく、ネットでもほとんど見かけません。オレンジミントの栽培は、簡単に入手できて簡単に育てられる苗をおすすめします。
オレンジミントは、プランターでの栽培がおすすめです。その理由は、地植えだと「増えすぎる」からです。オレンジミントに限らず、ミント類は繁殖力が非常に強く、どこまでも広がっていきます。
ただし、プランターで適切な管理をすれば爆発的に繁殖する心配はありません。むしろオレンジミントは丈夫で育てやすく、さまざまな使い方ができる万能な植物。ぜひ正しい管理でオレンジミントを育ててみてください。
オレンジミントは、日当たりのよいところを好みます。ただ、日当たりが良すぎると旺盛に育ちすぎるので、日向から半日陰で育てるのがコツです。
真夏と真冬は屋根のあるところに移動しましょう。暑さや寒さへの耐性はありますが、真夏の直射日光と真冬の霜が苦手です。
また、蒸れに弱いので、年間を通して風通しのよいところに置いてください。
オレンジミントは乾燥が苦手です。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水を与えましょう。特に夏場は乾燥しやすいので注意が必要です。夏場の水やりは暑い時間を避け、朝と夕方に行いましょう。
冬場は地上に出ている部分はすべて枯れますが、根は生きています。水やりを忘れないようにしましょう。冬場の水やりのタイミングは、土が乾いてから数日後です。
オレンジミントは土壌の適応能力が高いので、土づくりにはそれほど気を使わなくても大丈夫です。
保水力のある土を使えば、元気に育ってくれます。市販のハーブ専用の土や野菜培養土を使うと良いでしょう。さらに赤玉土を2割程混ぜ込むと、より保水性が向上し、オレンジミントに適した土ができます。
肥料はなくても育ちますが、与えた方がより元気に育ちます。ただし、肥料の与えすぎは逆効果になり、生育不良を起こしたり、病害虫が発生する原因となります。
具体的には4月〜6月に、2週間に1回の間隔で薄めた液肥を与えます。その後は追肥の必要はありません。また、チッ素分の多い肥料を使うと弱々しい株になるので注意してください。適正量を守り元気な株を作りましょう。
オレンジミントは湿気に弱い植物です。剪定して風通しをよくすれば、新芽の生育を助けたり、病害虫を予防したり、さまざまなメリットがあります。
生命力が強いので、多めに剪定しても問題ありません。株が30cm程になったら、地上から10cm〜20cmの高さになるよう切り落としてください。脇芽の生長が促され、こんもりとした姿になります。
また、オレンジミントは花が咲くと葉が固くなり、香りが弱くなる性質があります。葉の収穫が目的であれば花摘みを行いましょう。方法は、つぼみを枝ごと摘み採るだけです。もったいないと感じるかもしれませんが、長く収穫するには花摘みは必要です。
目的が収穫ではなく、花を楽しむことであれば、剪定も花摘みも必要ありません。
オレンジミントはよく根を張るため、鉢の中で根詰まりを起こしがちです。根詰まりは生育不良を起こし、収穫量が減る原因となります。1年に1回は植え替えを行いましょう。
植え替えの時期は4月〜6月が最適です。夏は暑さで株が弱っているため避けた方が良いでしょう。
植え替えは、今よりひと回り大きい鉢を用意して、根っこは崩さずに行います。根っこが鉢に沿ってびっしり伸びていた場合のみ、軽くほぐしてから植え替えましょう。
オレンジミントは、水耕栽培(水挿し)や株分けで増やすことができます。
水耕栽培は土を使わないため、土から虫がわきません。株分けは1株を小さくすることで通気性が改善され、生育がよくなるメリットがあります。
【水耕栽培(水挿し)の方法】
根が出てきた後も水耕栽培のまま育てられますが、香りが弱くなり、オレンジミントの良さが失われるため土に植え替えましょう。
【株分けの方法】
オレンジミントはとても強い植物なので、根が少しでも付いていたら成功します。大胆にやっても問題ありません。植え替えと同時に行うと効率よく株分けできます。
オレンジミントは、冬以外いつでも収穫できますが、もっとも新鮮で香りがよいのは新芽が出る5月頃です。気温が下がってくると葉が固くなるため、その前に茎ごと刈り取ると良いでしょう。
収穫したオレンジミントはハーブティーとして飲まれます。収穫仕立てでも、乾燥させた状態でも使えます。また、オレンジミントに含まれるメントールは、胃腸の働きを活発にしたり、集中力を高めたりする効能が期待できます。
オレンジミントは病害虫に強い植物ですが、新芽が出る5月頃にアブラムシが発生することがあります。うどんこ病というカビが原因の病気にかかることもあります。
軽症の場合は、市販の殺虫剤で対処できますが、症状が進行している場合は速やかに葉っぱごと取り除きましょう。
殺虫剤を使いたくない方は「てんとう虫」に害虫を食べてもらう方法もあります。
てんとう虫は、害虫を食べてくれる「肉食系」と、カビを食べてくれる「菌食系」、野菜の葉っぱを食べる「草食系」という3つに分類されていますが、この場合、肉食系の「ナミテントウ」や、菌食系の「キイロテントウ」を使います。
特に「ナミテントウ」は、農林水産省の研究機関が農家のために品種改良を行った「飛ばないてんとう虫」として知られています。安全にオレンジミントを育てたい方にとっては、有効な方法になりそうです。
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