花束・フラワーアレンジメントをもらったらどうする? 元花屋さんが教えるケア方法とドライフラワーの作り方
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目次/ INDEX
明るいグリーンのハートの葉と、曲がった幹が美しいゴムの木の仲間フィカス・ウンベラータ。インテリアグリーンの代表的な品種で、サロンやインテリアショップでも、その姿を見かけます。
室内で育てやすい観葉植物ですが、冬のお世話に少しコツがいります。今回はフィカス・ウンベラータの育て方を詳しく紹介していきます。
フィカス・ウンベラータは熱帯アフリカ原産のクワ科の植物です。高さ10mほどにもなる常緑高木ですが、観葉植物として室内で育てる場合は、50cm~1.5mほどの大きさです。
明るい日差しと湿度を好みますが、直射日光は苦手です。耐陰性もあるため、1年を通して室内で生育できます。育てやすく、生命力の強い観葉植物です。
ハート型の葉にちなんで、花言葉が「すこやか」「永久の幸せ」「夫婦愛」と縁起がいいこともあり、贈り物としても人気があります。
フィカス・ウンベラータは明るい場所を好みます。1年を通して、日当たりが良く風通しのいい場所に置いてあげましょう。
ただし、葉が薄いため直射日光に弱く、葉焼けしやすいので、明るい日陰に置くのが向いています。窓際に置く際は、レースのカーテンなどで調整してあげましょう。
フィカス・ウンベラータは葉が薄く大きいため、湿度の高い環境を好みます。1年を通してきり吹きで葉水をしてあげるとよいでしょう。空気の乾燥する冬は特に重要です。
葉から水分が蒸発しやすく、乾燥が原因で害虫がつくこともあります。これも、きり吹きで葉に水をかけてあげることで予防できます。
フィカス・ウンベラータの水やりは季節によって違います。春と秋は、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えましょう。鉢のサイズにもよりますが、1週間ほどの給水間隔が無難です。
夏は暑さで乾燥させすぎないよう特に注意が必要です。土が乾く前に水をあげて、土が乾かないように注意しますが、受け皿には水を溜めないように注意してください。水切れを起こすと葉が垂れてしまいますが、カリカリに乾いていなければ水をあげると復活します。
冬は水を吸収する力が弱くなっているため、乾燥気味に管理を行います。10日から2週間に1回程度で十分です。冬は、きり吹きで葉に水をあげることが中心と考えましょう。葉全体が湿るくらい吹いて大丈夫です。
フィカス・ウンベラータは、水はけの良い土を好みます。赤玉土の小粒と腐葉土を、6対4の割合で混ぜて使うとよいでしょう。市販の観葉植物用の土でも構いません。
生育期の5月から9月にかけては、観葉植物用の緩効性化成肥料を与えるのがおすすめです。固形の場合は2ヶ月に1回、液体肥料の場合は1ヶ月に1回から2回程度与えます。
冬は根の吸収力が弱まり株も休眠中のため、肥料は不要です。
フィカス・ウンベラータの剪定は、5月から9月の成長期に行いましょう。枯れそうな葉や黄色く変色した葉、重なって風通しと日当たりの悪そうな葉を剪定します。
岩瀬さん
切り口から乳液が出ますので手袋等で乳液を皮膚につけないように注意してください。
フィカス・ウンベラータは大きく成長する植物なので、天井についてしまいそうな部分も剪定しておきましょう。
フィカス・ウンベラータの植え替えは2年~3年に1度を目安に、ダメージの少ない生育期の5月から9月に行いましょう。夏場に植え替える場合は、株が弱るのを防ぐため30℃を越さない涼しい日を選びますが、できる限り避けましょう。
また、秋から春は休眠中なので植え替えは控えましょう。
まず、手袋等を装着し、鉢からフィカス・ウンベラータを丁寧に引き抜きます。根についた土を取り除いて、優しくほぐしましょう。
空の鉢にネットと底石を入れ、株の大きさに合わせて鉢底に土を入れます。次にフィカス・ウンベラータを鉢に入れ、新しい土で隙間を埋めていきます。根の隙間にもしっかりと土が入るように棒を優しく差し込んで、土をしっかり詰めください。土を入れ終わったら、たっぷり水をあげましょう。
フィカス・ウンベラータを増やす方法は、挿し木が一般的です。しかし、種まきでも増やせます。ここでは、両方の方法を紹介します。
フィカス・ウンベラータを挿し木で増やす場合は、葉が密集している場所を探して、その根元の節(ふし)の部分で枝を清潔でよく切れるハサミでカットします。このとき、枝の長さは10cm~30cmほどあるとよいでしょう。
このままだと、枝に対して葉が大きく、水分の蒸発が激しくなってしまうので、葉は1~2枚を残して切り落とします。さらに、残した葉も上半分をカットしましょう。
空の鉢に網と底石をひき、水で湿らせた土に苗を植えます。鉢は涼しい日陰に置き、根が出るまでは土を乾かさないように気をつけて水やりをしましょう。受け皿には水が溜まらないように注意してください。挿し木をする時期は、暖かくなる5~7月がおすすめです。
苗で販売されていることがほとんどのフィカス・ウンベラータですが、ごくまれに株に花がつき、種が採れることがあります。
この場合は5月から6月に、市販の種まき用の土に植えてあげましょう。半日陰に置き、土が乾かないように気をつけて発芽まで水やりを毎日行いましょう。
フィカス・ウンベラータは直射日光に弱く、季節の変わり目などに葉焼けを起こすことがあります。葉焼けを起こすと葉が黄色くなり、ひどい場合は茶色く変色して最終的には葉が落ちてしまいます。
この場合、フィカス・ウンベラータが日の強さに慣れていないことが原因なので、日光に当てる時間を毎日少しずつ増やして、日光に慣らしてあげることで、葉焼けを防げます。
フィカス・ウンベラータは熱帯アフリカ原産の植物で、暖かく湿った環境を好みます。冬が苦手で、気温が下がると葉が変色したり落ちてしまったりすることがあります。そのため、冬を越すためには、少々手をかける必要があります。
冬の昼間は暖かい窓際などに置き、夜になったら窓際から離します。できるだけ、寒暖差をなくすことが大切ですが暖房の風で乾き過ぎないように注意してください。
気温が下がると根からの給水が緩慢になるので、冬場は乾燥気味に管理しましょう。冬の水やりは、気温の暖かい昼間に行います。ただし、葉は乾かさないように葉水をしましょう。きり吹きで葉っぱの表面に水をあげることで葉が元気になり、ハダニの予防にもなります。
フィカス・ウンベラータがかかりやすい病気に「うどんこ病」があります。うどんこ病は乾燥した冬場の時期にかかりやすく、その名の通り、茎や葉にうどん粉のようなカビが発生する病気です。
この病気にかかるとカビに幹や葉っぱから栄養を吸われ、葉に白い粉がつくため光合成も阻害されてしまいます。そのため、成長を妨げられてしまい、ひどいときには枯れてしまいます。
軽症の場合は水で薄めた重曹や酢を週に1回散布してあげましょう。病気がよくならない場合は、専用の薬を散布しましょう。
フィカス・ウンベラータにつきやすい害虫はハダニです。ハダニは風通しが悪く湿度が低い環境でつきやすくなります。そのため、葉が密集して空気の通りが悪くなっていないか気をつけましょう。
ハダニを見つけたときは、殺虫剤もしくは水と牛乳を1対1の割合で混ぜた液体をきり吹きで散布してください。
定期的にきり吹きで葉に水をかけてあげると、葉の乾燥を防げるため病気や害虫の予防になります。
岩瀬さん
コバエ等の害虫対策を行う場合は、ココチップを腐葉土の代わりに混ぜても問題はありません。