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春菊は、鍋やおひたし、サラダなどにしておいしく食べられる食卓で定番の野菜です。カルシウムやカリウム、ビタミンC、B1、B2といった栄養素を豊富に含み、中でも、β-カロテンの含有量はホウレンソウやコマツナより多く、食物繊維もたっぷりです。
その名前のとおり菊の仲間で、虫がつきにくいことから、初心者にも育てやすい植物です。このページでは、春菊の育て方を詳しく紹介します。栽培の時期や、プランターで栽培する方法についても解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。
春菊は、キク科キク属の植物。春に花が咲くことから、この名がついたといわれています。ちなみに関西地方では、菊菜(きくな)とも呼ばれています。
ひとくちに春菊といっても、葉の形によって大葉、中葉、小葉の3種類があります。
大葉は、主に九州、四国地方で栽培されており、葉が肉厚でやわらかいのが特徴です。アクが少ないので、生のままサラダにして食べられます。さらに葉が大きいものは、サラダ春菊と呼ばれます。
中葉は、もっともポピュラーな種類です。中葉には、側枝(そくし)が旺盛な「株張り型」と、茎がよく伸びる「立性型」があります。株張り型は引き抜き収穫、立性型は摘み取り収穫に向いています。
小葉は、葉に細かいギザギザがたくさんあり、香りがよいのが特徴です。葉、茎ともにやわらかく、食べやすいほうですが、残念ながら現在では、ほとんど栽培されていません。
春菊の栽培時期には、春に種まきをして夏に収穫をするケースと、秋に種まきをして冬に収穫をするケースがあります。
前者の場合は、3月中旬〜5月上旬を目安に種まきを行い、5月〜6月に収穫をします。春に種をまくと花芽がつきますが、これは摘み取らず、早めに収穫するようにしましょう。
後者の場合は、9月〜10月にかけて種まきを行い、10月〜12月上旬に収穫をします。ただし、春菊は霜にとても弱く、瞬く間に枯れてしまうことも。秋に種まきをするなら、あまり遅くならないように気をつけましょう。
まずは種まきの前に、土壌を整えておきましょう。具体的には、種まきの2週間前に苦土石灰(くどせっかい)を施して、土を耕しておきます。
苦土石灰とは、強いアルカリ性の肥料のこと。酸性に傾いた土を中和する働きがあります。春菊は酸性の土ではうまく育たないため、苦土石灰を用いてpHを調整する必要があるのです。
加えて、種まきの1週間前に堆肥と化成肥料を施し、土を盛り上げて畝(うね)を作ります。このとき、よく発芽するように、土を細かく砕いておきましょう。地表から5cmくらいにある石ころを、取り除いておくのもポイントです。
はじめに畝の表面をならし、15cm間隔で溝を作ります。それから、溝に種を1cm間隔でまいていきましょう。すべて終わったら、まいた種が動かないように、そっと水をやります。
芽が出るまでは乾燥しないように、切りワラや濡れた新聞紙をかけておくとよいでしょう。種まきの前に、種を一晩水に浸しておくのもひとつの方法です。
ちなみに春菊は、発芽率が低い傾向にあるため、種は多めにまいておくのがおすすめです。さらに、芽が出るために光が不可欠なので、土はごく薄めに被せておきます。目安は、種がわずかに見えるくらいです。
春菊は、畑のほか、プランターで栽培することもできます。プランターで育てる場合は、幅60〜65cm、深さ15cm以上のものを用意しましょう。土は、市販されている野菜用の培養土でOKです。
種をまくときは、上記のように溝をつくる必要はありません。例えば、幅65cmのプランターを使う場合は、10〜15cm間隔で4点に4粒ずつを目安に、種をまいていきます。
種まきが済んだら、土を薄めに被せて、プランターの排水口から水が溢れ出るまで、たっぷりと水やりをしましょう。
春菊は、日当たりのよい場所を好みますが、直射日光にさらされるのは苦手。強い日差しを避け、風通しのよいところで栽培しましょう。
春菊は、気温15〜20℃くらいの涼しい環境でよく育ちます。暑さや寒さには強いほうですが、高温や長日の影響で「とう立ち」して新たな葉ができなくなることがあります。葉や茎が硬くなってしまうので、そうなる前に収穫を済ませましょう。
春菊にとって、乾燥は大敵です。土が乾いていると弱ってしまうこともあります。とくに発芽までは、まいた種が乾燥しないように気をつけましょう。
発芽後もこまめな水やりが必要です。畑で栽培している場合は、雨が降らない日が3〜4日ほど続いたら、水をやるようにしましょう。
春菊は、植物がよく育つ、肥沃でやわらかい土を好みます。加えて、水はけや水もちがよいかどうかもポイントです。あらかじめ、土に堆肥や有機肥料を混ぜ、保水力を高めておくとよいでしょう。
また、酸性の土には弱いので、種まきの前に苦土石灰を施して、土壌をpH5.0〜5.5くらいに整えておくとよいといわれています。酸度の測定には市販の酸度計を使いましょう。
TKG デジタル酸度計 PH
春菊は肥料を好む野菜なので、化成肥料を土に軽く混ぜるようにして与えましょう。畑で育てている場合は、雨によって肥料が溶けることで根から吸収されます。一方、プランターで育てている場合は、水やりをして肥料の吸収を促します。
春菊を栽培するときは、芽が出はじめて葉が密生してきたタイミングで、生育の悪いものを抜き取る「間引き」を2〜3回に分けて行います。肥料は、この間引きのときに与えるのがベスト。具体的には、2回目もしくは3回目の間引き時に施しましょう。
間引きとは、生育の不良なものを引き抜くことです。間引きを行うことで、日当たりや風通しがよくなり、より質のよい春菊を収穫できるようになります。
具体的には、芽が出て、葉と葉の間が狭まってきたら、生育が悪いものを指で引き抜きます。2〜3cm間隔を目安に引き抜き、残った春菊が倒れないように、軽く土を寄せておきましょう。
さらに生育が進み、本葉が3〜4枚になったら、2回目の間引きを行います。5〜6cm間隔を目安に、手ではなくはさみを使って取り除きましょう。
根を引き抜いて収穫するタイプの春菊は、これ以上間引きをする必要はありません。一方、摘み取って収穫するタイプの春菊は、3回目の間引きをします。
3回目の間引きは10〜15cm間隔を目安に行いますが、もっとたくさん収穫したいときは、20cmくらいあけてもOKです。ちなみに間引きした葉(間引き菜)は、サラダなどにしておいしく食べられます。
背丈が、20〜30cmくらいになったら収穫のサインです。「引き抜き収穫」に向いている株張り型の春菊の場合は、文字どおり根元から引き抜いたり、はさみで切り取って収穫します。
反対に、「摘み取り収穫」に適した立性型の春菊の場合は、まず、下のほうの葉を3〜4枚残して、上のほうの葉をカットします。しばらくすると、残した葉の脇から枝が伸びてくるので、その枝の下にある葉を2枚残して切り取ります。
こうすることで、再び、残した葉の脇から枝が伸びはじめ、何度も収穫することができるのです。なお、収穫期間中は、2週間に1回を目安に肥料を与え続けましょう。
冬の鍋料理に、春菊は欠かせません。ところが、春菊は霜の影響を非常に受けやすく、冬には枯れてしまうこともあります。
そのようなときは「トンネル」を活用してみましょう。トンネルとは、畝に立てた半円状の支柱にビニールを被せたもの。霜が降りない程度に寒さを防ぐことができるので、うまく管理すれば、春まで収穫し続けることができます。
ただし、2月下旬〜3月にかけてつぼみがつきはじめるので、そこで収穫を終えたほうがベター。その後、新たに種をまくことをおすすめします。
春菊は、「べと病」や「炭そ病」に気をつけましょう。べと病にかかった春菊は、葉に黄色がかった斑紋が広がり、やがて大部分が枯死します。炭そ病にかかると、葉に茶色くくぼんだような斑点ができ、その部分がへこんだり、折れたりします。
いずれの病気も、湿度が高いときに発生しやすくなるので、風通しをよくすることが肝要です。葉が混み合って多湿にならないように、とりわけ間引きは怠らないようにしましょう。
なお、これらの症状が見られる春菊は、すぐに抜き取って処分します。放置しておくと、病気が広がってしまうことがあるからです。ちなみに、畑に捨てると菌が残ってしまうので、畑の外で処理するようにしましょう。
春菊は香りが強いため、虫はつきづらいほうです。しかし、「アブラムシ」や「ハモグリバエ」が寄生することはあります。
とくにアブラムシは、放っておくとどんどん増殖してしまいますし、ウイルスを媒介する厄介者なので、見つけ次第すぐに駆除するようにしましょう。
ハモグリバエは、葉の内部を食べ進めていく、体長2mmくらいの小さな虫です。葉の表面に白い跡が残るので、それと分かります。見つけたら、葉の上から潰すか、農薬を散布して対処しましょう。寄生しないように、防虫ネットを被せておくのも有用です。
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