【獣医師監修】猫の目の色が違うのはなぜ? 色の種類や変わる理由を解説
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育てている植物の葉がかすり状になったり、花びらに傷がついたりしてしまった場合、アザミウマという害虫が発生した可能性があります。
アザミウマは青色や黄色に集まる習性があるので、発生した場合は青色や黄色の粘着板などで集め、駆除しましょう。
アザミウマは繁殖するスピードが早いため、薬の使用も検討する必要があります。長期間にわたって効果が続く浸透移行性剤が駆除に適しています。薬剤を使う場合は、使用条件をラベルなどで必ず確認してください。
アザミウマは体長が1〜2mmくらいの細長い小さな虫で、スリップスとも呼ばれます。
花が被害を受けることが多いため、花の害虫とされていますが、花以外にも葉・茎・果実などに被害を及ぼします。
成虫が葉に産みつけた卵が小さなウジ虫状の幼虫に孵化します。幼虫は葉を食べて成長します。成熟した幼虫は葉から落ちて土の中でさなぎになり、やがて成虫になって地上に出てきます。
アザミウマは汁を吸う管を持っていないので、植物をかじりながら汁を吸います。花の場合は花びらの色がかすり状に抜けたり、シミが現れたりして、正常に咲かないこともあります。
新芽は新しい葉が正常に育たず変形してしまい、果実は表の皮がかさぶた状になったり、白く膨れたりします。一部の種類のアザミウマは、さまざまな病気のウイルスを植物に運び込みます。中でもナス科・ウリ科・ほうれん草などは被害が大きくなりやすいので、注意しましょう。
チッ素成分が多い肥料を与えすぎると、アザミウマが好きなアミノ酸を必要以上に作り出して、発生を促してしまいます。
周辺に雑草が多いことも、発生しやすい原因のひとつです。
アザミウマは、4〜10月頃の高温で雨が少なく、乾燥した状態のときに多発します。
アザミウマの天敵であるテントウムシ、ヒメハナカメムシ、カブリダニが少ない場所も、発生しやすい環境となります。
アザミウマによる被害を予防するためには、苗を購入する際、アザミウマがいないことを確認するようにします。植物の周りに生えている雑草は、定期的に抜き、花がらや被害を受けた部分などはこまめに摘み取り、処分することが必要です。網目が1mm以下の防虫ネットでトンネル状に覆ったり、アルミの蒸着シートを植物の周りに敷いたりして、飛んでくる成虫を防ぐのも効果的です。薬剤は害のない、虫を殺さないものを使うことで、アザミウマの天敵を増やすことができます。新芽の中に卵を産みつけられていないか、毎日こまめに新葉をチェックすることも予防対策になります。
Q.アザミウマを駆除するときの注意点は?
A.アザミウマに有効な薬剤は、発生した種類や地域によって異なるので注意が必要です。また、殺虫剤によってはアザミウマの天敵を減らしてしまうこともあるので、この点にも十分注意して予防しましょう。
Q.アザミウマの種類にはどのようなものがありますか?
A.アザミウマの種類は多く、中でも以下の5種類は農作物に重大な被害を及ぼします。
Q.アザミウマが発生しやすい植物は?
A.アザミウマは上記のように、ナス科やキク科、マメ科、ウリ科などの植物に発生しやすい害虫です。
アザミウマは花に発生しやすいとされますが、植物の葉・茎・果実にも被害が及びます。早めの発見を心がけ、見つけたらすぐに対処して大事な植物を守りましょう。